博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『白蛇伝説』/『譲子弾飛』

2012年01月02日 | 映画
『白蛇伝説』

程小東が監督、李連杰(ジェット・リー)が法海和尚、黄聖依が白素貞、林峰(レイモンド・ラム)が許仙、蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)が青青、そしてなぜかビビアン・スーも友情出演と、豪華スタッフ&キャストで送る『白蛇伝』映画です。正月に見るのにふさわしいアクション大作でしたが、頑張ってたのは役者さんではなくCG制作班ではないかという気も(^^;)

『白蛇伝』と言えば、元々は男をたぶらかす白蛇の精を高僧が退治するという話だったはずが、後に善玉と悪玉が入れ替わってしまい、妖怪の身で人間の男性を愛してしまった白素貞が健気なヒロイン、「人と妖は所詮相容れぬ!」と杓子定規に白素貞を倒そうとする法海が人の恋路を邪魔する悪役という役回りになり、自分のやることに疑問を感じない正義の味方とはどういうものなのかを、まざまざと我々に見せつけてくれる話になっちゃったわけです。

で、今回の映画も基本的な設定や流れは今までのものと変わらないのですが、ネタバレすると今回の法海和尚は一応反省しますw

『譲子弾飛』

姜文監督・主演の、去年の正月映画。民国八年の四川、姜文演じる匪賊の親分張麻子は、葛優演じる新任の県令馬邦徳夫妻が乗る汽車を襲撃。馬邦徳は身の安全を守るため、敢えて県令の師爺(相談役)と身分を偽り、張麻子一党とともに赴任地の鵞城へ。張麻子はこれまた身分を偽って県令のふりをしますが、鵞城は周潤発(チョウ・ユンファ)演じる街の顔役の黄四郎が牛耳っており……

ということで、張麻子・馬邦徳・黄四郎の3人が互いに丁々発止の騙し合いと暗闘を繰り広げるのが作品の見所となります。四川が物語の舞台とあって、通常の中文音声のほかに四川方言による音声モードがあるのも特色です。しかしこちらの語学力不足もあいまって細部がイマイチつかめなかったのが何とも残念。日本語版の劇場公開もしくはDVDリリースが望まれるところです。所々で陳凱歌の『無極』(邦題『PROMISE』)を思わせるような微妙なギャグが挿入されているので、実は物凄く評価に困る作品なのではないかという疑いも捨てきれないのです(^^;)

というか、EDのクレジットに思い切り「日本語字幕担当 水野衛子」とか出てるので、制作段階で既に日本での公開を念頭に置いてたのではないかと思われるのですが……

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