博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『旗袍美探』

2020年11月17日 | 中国近現代ドラマ
『旗袍美探』全34話を鑑賞。


舞台は1930年代の上海。パリ帰りのお嬢様蘇雯麗は、知人の邸宅での殺人事件を解決したのを機に、新たに建てた豪邸で「愛思小姐偵探社」を結成。「愛思」は彼女のイニシャルの「S」を指します。


探偵社のメンバーは、最初の事件が起こった屋敷でメイドをしていた小桃子、やはり最初の事件で知り合った運転士の老宋&小譚のコンビ、そして高級ホテルの料理人からヘッドハンティングした祥叔。


事件現場では上海の中央巡捕房探長の羅秋恒、


そしてその部下の警官沈暁安と時に競い合いつつ、時に協力し合いつつ捜査が進められます。

事件現場はダンスバー、長距離列車の車内、はたまた古書店、崑曲の劇場、雑誌編集部、高級ブティック、紡績工場、サーカス団等々様々。2~3話で1つの事件が解決。その合間に蘇雯麗&羅秋恒、小桃子&沈暁安の恋愛話が進展していきます。そしてその背後では、10年前に蘇雯麗の妹を誘拐・殺害した凶悪犯丁如山の陰謀が着々と進められていきます。

短編連作形式ということで、意外な俳優がゲスト出演していたりします。有名どころでは周星馳映画に出ていた張雨綺(キティ・チャン)、『琅琊榜』の「蒙大統領」こと陳龍が出演しています。

実は「旗袍」と言う割にはヒロインがチャイナドレスを着ていないのが気になります (^_^;)(洋服を着ている方が多い)中身はライトミステリーの佳作といった感じです。日本の刑事ドラマに親しんでる向きには楽しめるんじゃないでしょうか。最後はなぜか伝奇ミステリーみたいなノリになりますが……
コメント
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