博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『鬢辺不是海棠紅』その2

2020年11月16日 | 中国近現代ドラマ
『鬢辺不是海棠紅』第7~12話まで見ました。

水雲楼の根城の家賃の支払いが苦しくなっても余裕の態度の商細蕊。いざとなれば先祖代々蓄えた隠し財産を使えばいいという目算だったのですが、これが古株の団員によって密かに使い込まれていたことが発覚して絶望。ふてくされて掘り出した宝箱の中に籠もってしまいます……

にっちもさっちもいかなくなった商細蕊は、北平を引き払って元々活動していた平陽に戻る決心をします。そこへ程鳳台が一座の苦境を知り、水雲楼の株主として支援することになります。ついでに一座の財務管理も担当することになるのですが、団員が使いたい時に使いたいだけお金を引き出していくというガバガバな金の使い方に呆れ返り、財務や団員たちの契約に関して近代的な規約を作ります。


ここらへんで新キャラが登場。金持ちの家の出身で京劇脚本家志望の杜洛城、通称七少爺。自称「文曲星」です (^_^;) 「財神爺」の程鳳台とはパリ留学繋がりで間接的にちょっとした因縁がある模様。水雲楼の面々とは旧知で、商細蕊の芸に惚れ込んで彼のために脚本を書こうとしています。中の人は『月に咲く花の如く』の王世均役李択鋒です。


程鳳台は芸事が嫌いな妻の范湘児に無断で水雲楼への投資を決めたのですが、それがバレて家庭内の空気が微妙に険悪にw 范湘児の中の人は『エイラク』の嫻妃でお馴染み佘詩曼。


ここらへんで程鳳台と曹司令の息子曹貴修との間でいざこざが起こり、サラエボ事件で使用された拳銃を贈って懐柔しようとしたり、頭上のリンゴならぬ頭上のケーキを撃ち落とす勝負に挑むことになったりと面白エピソードが出てくるのですが、本筋に関係ないので委細は省略w


さて、商細蕊を追い落とそうとする姜栄寿は、東北から甥の陳紉香を呼び戻し、商細蕊と対抗させようとします。2人は1年間の営業停止と丸刈りを賭けて興行成績を競うことに。陳紉香は伯父から姜家伝来の「仙人歩法」を授けられて『水滸伝』の閻惜嬌を演じ、商細蕊は杜洛城による新作脚本を引っさげて趙飛燕を演じることになります。商細蕊は更に伝説的な京劇役者寧九郎より授けられた九天玄女の絵巻から示唆を受け、「玄女舞」の修練に励みます。

水雲楼では隠し財産の一件以来団員たちの仲が微妙にギクシャクし始め、1人抜け2人抜けという状況だったのですが、姜栄寿&姜登宝父子は更に古株の団員の引き抜きを図り……というあたりで次回へ。

出だしはややスローペースでしたが、ここに来て新キャラも陸続と登場し、話が盛り上がってきました。
コメント (2)
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