博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『那年花開月正圓』その3

2017年10月13日 | 中国近現代ドラマ
『那年花開月正圓』第13~18話まで見ました。

沈星移は事情を知らない周老四を利用して周瑩を取り戻そうとしますが、周瑩が承知するはずもなく、海千山千の周老四に金をふんだくられる結果に終わります(星移に「周瑩を連れてくると言ったじゃないか」と迫られたら、適当に人買いから女の子を引き取って周瑩と名づけて星移に引き渡そうとするとか、滅茶苦茶やってますw)しかしこの二人、なぜか意気投合していい飲み友達になります (^_^;)

周瑩はと言えば、呉聘の推しもあり、呉家の幹部連の会議「六椽庁晨会」への出席を認められます。呉聘は以前から父親の命で、不正経理が疑われる三原典当行の調査を進めていて、店を任されている孫掌櫃が怪しいと目星をつけており、いずれ彼をクビにして周瑩を後釜に据えようと計画していたのでした。一方の孫掌櫃も疑われていることを察知し、不正経理の片棒を担いでいた従妹の三太太(呉蔚文の三弟の妻)とともに「呉聘さえいなくなれば秘密を知る者は存在しなくなる」と良からぬことを考え始めます。

そんな中、すっぱいものが食べたいという周瑩のために、庭木に登って棗の実を落としていた呉聘が、負傷の後遺症なのか、また昏倒して落下。今度は宣教師に貰った薬の効き目もなく、そのまま死んでしまいます…… 呉家では粛々と葬儀が行われ、遺恨のあった沈家では「お互い息子が死んだわけだからこれで恨みっこなしにしよう」と考えますが、杜明礼は「もう貝勒爺は呉家取り潰しに動き始めている。今更手を引くなんてなしだ。」と沈四海を脅しつけます。杜明礼の主の貝勒爺とは、惇親王の次男の載漪のようですね。

お互いの子供同士の婚約破棄以来呉家と遺恨が積み重ねられていた胡志存の方は、もとよりそれで手を緩めるつもりはなく、杜明礼の指導により、軍需用の膏薬受注の件で呉家が不正を行っていたということで告発することを決意。そのためにまず自分が告発されて官憲に捕縛・連行されることも厭いません。


この呉蔚文の方も、胡志存の連行から事態を察知。バックに付いている左大人(大方の予想通り左宗棠のことなんでしょう)も、今回ばかりは頼りにできないということで覚悟を決めます。彼の唯一の希望は、周瑩が呉聘の遺児を懐妊したことです(しかし彼女にはまだそのことが知らされていません)。

呉蔚文は罪が及ぶ範囲を少しでも縮めようと、タイミングを見計らって三人の弟たちや周瑩に次々と義絶・離縁を言い渡します。そして官憲が呉家東院に到来し、呉蔚文やその妻、管家(執事)、東院の管轄下にあった店舗の掌櫃たちが連行されていきます。学徒房の同窓だった王世均の薦めで、父親とともに呉聘の百日忌が済むまでは涇陽に止まることにした周瑩ですが、街中で呉蔚文が死んだという噂を耳にし……

現在放映中の朝ドラ『わろてんか』も近代の商家が舞台で、大店が一気に傾くという展開になっていますが、こっちの方が更にハードになってますね……
コメント (2)
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