博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『那年花開月正圓』その5

2017年10月25日 | 中国近現代ドラマ
『那年花開月正圓』第25~30話まで見ました。

これまでの悪事は誤魔化せないと観念し、三原典当行に放火して逃亡した孫掌櫃ですが、あっさり周老四と学徒房の有志により捕捉され、趙白石のもとに出頭して洗いざらい自白。更に三叔の誕生会に集う呉氏一同の前で、三原典当行の不正経理の摘発を阻止するために、柳氏が呉聘の毒殺と周瑩の密通疑惑のでっち上げを画策し、罪を宝来になすりつけたことを告白します。その告白に衝撃を受けた三叔は衝撃のあまり、一同の前で柳氏を刺殺し、自分も自殺してしまいます。このドラマでもお誕生会が地獄展開の場となってしまいましたね。

一方、軍需膏薬の不正の一件で刑部の査察を受けることになった沈家ですが、沈星移の機転で危機を乗り越え、杜明礼の画策もあって査察を請うた趙白石が四品官の西安知府から、もとの七品官の涇陽県令に降格。星移は父親にこれを機に杜明礼と手を切るよう釘を刺しますが、そう簡単に手を切らしてもらえるはずもなく、ますます深みにはまっていくことに……

さて、周瑩は呉家東院再建のため、義母の虎の子の二千両を勝手に持ち出して、収穫を目前にした綿花を大量に買い付けて売りさばこうと目論みます。下積みから家業に励んでようやく父親から認められるようになり、沈家の綿花行を任された星移と商売で競合しますが、周瑩は買い付けた綿花をすべて星移に売りさばき、星移は更にそれを転売することで、お互い大儲けをします。更に綿織物の仕立て場を抱える二叔、そして織物の店舗を構える四叔と、共同出資で綿花の買い付け・織物の製造・販売を一括して進めようと提案します。

胡家では、呉蔚文を陥れるために嘘の告発をした胡志存がようやく解放されて帰宅。呉蔚文が自分をかばって弁護までしてくれたということで自責の念に駆られ、また周瑩に軍需膏薬の一件で真相を話して欲しいと詰め寄られたこともあり、折角生きてシャバに出られたのに自殺。


これまでも周瑩を敵視していた胡詠梅ですが、父の死は彼女のせいと、父の仇と見なすようになります。そんな彼女の面倒を何くれとなく見ていた杜明礼ですが、実は浮浪児だった少年の自分がたまたま空腹で胡家の軒先に転がり込んだところ、少女時代の彼女が差し出した饅頭によって救われたのだと、「あの時あなたに助けて頂いた鶴です」みたいな告白をします。(当然のごとく胡詠梅はそのことをすっかり忘れてます)

そして父の仇を討ちたいという彼女の要望に応えるため、土匪を雇って周瑩がここのところ詰めているという呉家の仕立て場を襲撃しますが、折り悪く彼女は不在、二叔の娘で彼女と仲の良い呉漪を周瑩と勘違いして攫ってしまいます。


知らせを聞いた趙白石に救出される呉漪。趙白石は「管轄内で土匪の侵入を許すとは怪しからん」と上官から叱責されてしまいます……

その頃、周瑩は呉聘の死因について疑問を持ち始めます。柳氏の画策で宝来が呉聘愛用の茶碗に毒を塗りつけて茶を飲ませようとしたということだったのですが、死の直前に呉聘が茶碗に口を付けようとして、結局茶を飲まないままになっていたことを思い出したのです。果たして呉聘の死の真相は……?
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