小島毅『江と戦国と大河 日本史を「外」から問い直す』(光文社新書、2011年1月)
『義経と東アジア』『義経から一豊へ』に続く小島氏による大河の便乗本……と言いたいところですが、以下に見るような事情で悪ノリ本と言っていいレベルの著作に仕上がってます(^^;)
本書の前半は基本的に近年の大河ドラマに対するツッコミが中心で、家族会議で政策決定するなとか、大河のホームドラマ化はいかがなものかとか、割ともっとも意見が多いのですが、問題なのは「相手は生涯を通じて妻一人という男性が大好きな方は大河を見るのをやめていただきたい。そのせいで近年の大河は極めて偏った人ばかりが主人公になっている」というくだり。(本書37頁あたり)
で、その例として山内一豊や直江兼続らを挙げているのですが、そこで山内一豊は妻の千代以外に「女」はいなかったにしても「男」はいただろうとか、直江兼続も当時の通例で男性関係は豊富だったはずで、初体験はたぶん主君の上杉景勝とか、一体誰に向けて書いてるんやと問い詰めたくなるようなツッコミが…… 小島先生、自重して下さい!!(^^;)
本書後半では著者の現在の専門を生かして江の時代の国際関係の話も出て来ますが、最後の最後で歌舞伎の話題が出たところでまた男色の話題が…… だから小島先生、そんなネタふっても腐女子が喜ぶだけですから!!「山本勘助と高坂弾正は絶対にあやしい」と力説されても困るのですよ(^^;)
というわけでこの本、以前に紹介した同じ著者の『足利義満 消された日本国王』・『織田信長 最後の茶会』とはまた別の意味でお薦めです。
『義経と東アジア』『義経から一豊へ』に続く小島氏による大河の便乗本……と言いたいところですが、以下に見るような事情で悪ノリ本と言っていいレベルの著作に仕上がってます(^^;)
本書の前半は基本的に近年の大河ドラマに対するツッコミが中心で、家族会議で政策決定するなとか、大河のホームドラマ化はいかがなものかとか、割ともっとも意見が多いのですが、問題なのは「相手は生涯を通じて妻一人という男性が大好きな方は大河を見るのをやめていただきたい。そのせいで近年の大河は極めて偏った人ばかりが主人公になっている」というくだり。(本書37頁あたり)
で、その例として山内一豊や直江兼続らを挙げているのですが、そこで山内一豊は妻の千代以外に「女」はいなかったにしても「男」はいただろうとか、直江兼続も当時の通例で男性関係は豊富だったはずで、初体験はたぶん主君の上杉景勝とか、一体誰に向けて書いてるんやと問い詰めたくなるようなツッコミが…… 小島先生、自重して下さい!!(^^;)
本書後半では著者の現在の専門を生かして江の時代の国際関係の話も出て来ますが、最後の最後で歌舞伎の話題が出たところでまた男色の話題が…… だから小島先生、そんなネタふっても腐女子が喜ぶだけですから!!「山本勘助と高坂弾正は絶対にあやしい」と力説されても困るのですよ(^^;)
というわけでこの本、以前に紹介した同じ著者の『足利義満 消された日本国王』・『織田信長 最後の茶会』とはまた別の意味でお薦めです。