博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『太王四神記』第16話

2008年03月25日 | 韓国歴史ドラマ
今までこのドラマの登場人物名やその他固有名詞の漢字表記がわからなかったのが不満だったのですが、先日台湾版の公式サイトなるものを見つけ、ようやく主要人物の漢字表記が判明しました。今後はこのブログでは漢字と韓国語音を並記する形で人名を表記していきたいと思います。なお、ドラマで頻出する「チュシン」とはこの台湾版サイトを参照すると「粛慎」のことのようです。

で、今週は女鍛冶屋の巴巽(パソン)の行方知れずの兄貴が白虎の神器の所有者であることが明らかとなり、淵虎凱(ヨン・ホゲ)の兵が巴巽と、あとなぜか一緒に居合わせた達妃(タルビ)を拉致。

しかし談徳(タムドク)は巴巽らの救出よりも荷(キハ)が大神官になったことの方が気になるようで、都への帰還を決定(^^;) その頃、火天会の大長老と淵加黎(ヨン・ガリョ)は談徳に率いられた騎馬隊を殲滅するため、北魏から軍隊を呼び寄せることを画策していた……

ここで火天会の大長老の口から衝撃的な事実が述べられます。すなわち朝鮮半島で高句麗・百済・新羅といった諸国が数百年に渡って小競り合いを繰り広げている間、中国では火天会が大きすぎる勢力を潰したり、各国の勢力均衡をはかったりして、大国が中国を統一することのないように腐心してきた、そして現在華北を支配している北魏にも援助を行っていると言うのです。つまりこのドラマの世界では、後漢末から三国、南北朝にかけての動乱はすべて火天会の陰謀によるものということになっているようなのです!

「な、なんだってーーーー!!」と叫びたいところですが、今まで何度か訳知り顔で談徳の破滅を予言しながらその度に外してきた(かつそれでいて堂々たる態度を崩さない)大長老のことですから、ドラマの世界の中でも大長老一流のホラ話というか見栄と捉えておくのが穏当かもしれません(^^;)
コメント (3)
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