ナダルの完全復活

ナダルが全仏オープンで１０度目の優勝をした。
２００５年に１９歳で初優勝してから、１３年で１０回優勝というからすごい。
以前にナダルの復活期待を書いたことがあるが、どうやら実現したようだ。
決勝戦の内容も完璧で、ワウリンカを３－０で、全く寄せ付けず、全試合で１セットも失わない完全優勝であった。
これで、ランキングも４位から２位に上がり、逆にジョコビッチが、２位から４位に下がった。
このところ、ジョコビッチは不調であるが、彼もナダルのように復活を目指すことだろう。
各試合で、準決勝に進出しないと、ランキング上位を維持できない厳しい世界である。
フェデラーも現在ランキングを下げているが、ウィンブルドンの芝のコートでは、絶対的な強さを見せてくれるだろう。
一方、女子は、戦国時代で、ベスト８にグランドスラムの経験者がいない混戦だった。
しばらく、スター不在が続きそうだ。

「共謀罪」法案の狙いは何だ？

「共謀罪」法案の審議の中で、益々疑念が生じてきた。
今まで否定してきた、「普通の市民は対象にならない」を、遂に対象になり得ると修正した。
本当の狙いは何だ？という問題が明らかになってきた。
当初は、オリンピックのテロ対策のため必要との説明であったが、肝心のテロ対策についても、一番可能性の高い自爆テロへの対応はなに一つ出来ていないが実態だ。
世界の現状を考えると、テロ対策は日本でも必要なことは理解できる。
しかし、政府の都合の良いように解釈できる、ある意味で、非常に恐ろしい法案を認めることは危険である。
クロをシロと言う政府が、自分対に都合の良いように運用されてはたまらない。
若い人たちは、もっと自分たちに身近な法案であることに気づくべきだ。

無能な官僚は休職させよ

国会も終盤になり、政府はウヤムヤにして乗り切ることに躍起になっている。
加計学園に関しての森議員の質問に対する文科省の役人の答弁が振るっている。
今治市職員の出張記録と面談記録があるにもかかわらず、会った本人は記憶がないという。
このような記憶障害のある人物に、国の重要な職務をさせるのは問題があり、即刻、休職させるべきであろう。
又、意識的に、国民に嘘をついているのであれば、公務員とし、重要な職務に当たらせるのは不適格である。
官僚の人事の季節前でもあり、官邸からの指示で、回答させられているのだろうが、正義感のある職員はいないものか。
それでも国民の声に押されて、文科省は再調査をすると言わざるを得なくなった。
しかし、調査には第３者を加えるのでなく、文科省内でやるというのだから、どこまで本気かわからない。
アメリカでは、前ＦＢＩ長官の公聴会での証言で、問題を解明しようとの動きがあるが、日本では、前次官の証言を回避する政府の姿勢との差は歴然だ。
これでは、国民が疑惑隠しと思うのは当然で、注意深く監視することが必要だ。

錦織への過大な期待

全仏オープン４回戦で苦戦を乗り越え、準々決勝に進出し、ランク１位のマレーとの対戦になった。
調子の出ないマレーに対して、第１セットを先取し、好調な滑り出しであった。
試合を分けたのは、第３セットのタイ・ブレークであろう。
５－６で迎えた第１２ゲームでマレーのサーヴィス・ゲームをブレークして、タイ・ブレークに持ち込んだときは、「もしや」と思わせたが、最初のポイントを失い、流れを失ってしまった。
第４セットは、マレーに粘り負けし、まだ、力の差を見せ付けられた。
しかしながら、４回戦での苦戦を考えれば、次につながる好ゲームであったといえる内容だった。
準決勝へ、一つ階段を上がるには、やはり、ファースト・サーヴィスの精度を上げることが求められるし、ミスをした時の精神状態のトレーニングにも課題がある。
ランク９位と考えれば、順当な成績だろう。
ジョコビッチが破れ、決勝は、ナダル対マレーになるのだろうか。
新しい勢力も台頭しており、厳しいシーズンになりそうだ。

タイガー・ウッズの転落

タイガー・ウッズが自動車事故を起こして逮捕されたというニュースが流れていた。
顔写真を見ると。まるで凶悪犯のような顔で驚いた。
目は、何かうつろで、薬物でないかと思わせる。
成績が思わしくなく、薬に手を出したのであろうか。
あれだけゴルフ界を沸かせたスーパー・スターであり、多くのファンが、カムバックを期待していただけに残念だ。
すぐにでも、ニクラウスのメジャー優勝記録を破るのではと思わせたが、パーマー、ニクラウスの偉大さが判る。
ゴルフは息の長いスポーツなので、４０代でも、充分に戦える。
タイガーの転落のきっかけは、奥さんとの不仲が原因とも言われているが、やはり、妻、家族との関係は大事だ。
こんな話もある。
ミケルソンが全米オープンを欠場するかもしれないそうだ。
理由は、娘の高校の卒業式に出席したいからだと言う。
優勝したとき、抱っこしていたあの小さな女の子がもう高校を卒業するのだ。