想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

THE BEST OF TANGO (SEVEN SEAS SH 254)

2011-05-31 15:55:23 | 社会・経済

栄光のカルロス・ディ・サルリ

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菅内閣への不信任案の提出を野党が検討し、民主党内からの賛成者をかっての代表が募っているという。このような時期に、権力争いのため、与党内でこのような動きをするなどもっての他だ。

本来、このような時期に解散するのは良くないが、総辞職をしても、50歩、100歩であり、もし、不信任案が可決されれば、衆院を解散すべきであろう。いずれにせよ、現在の議員には、議員に値する者は少ないのだから、国民の信を問うべきである。被災地区の人たちには気の毒ではあるが、新しい議員を選ぶことにより、今後、よりスムーズに進むようになれば、「一歩後退、二歩前進」も期待できよう。

以前のブログで、「捨少、就大」と書いたことがあるが、今度こそ、国民一人一人が、目を開いて、参政権を行使すべき時である。

ジャズが続いたので、久し振りに、アルゼンチン・タンゴを紹介しよう。

カルロス・ディ・サルリ楽団である。ファン・ダリエンソと並び称されるマエストロで、ダリエンソの軽快で力強いリズムの「踊るタンゴ」に対し、「歌うタンゴ」ともいわれ、その演奏スタイルは、鋭いスタッカートと美しいレガートが繰り返される。

花形楽器のバンドネオンのバリアシオンは少なく、ディ・サルリのピアノの魅力によるところが多い。57歳という若さで亡くなったのが残念である。

このレコードの原盤は、アルゼンチンのミュージック・ホールで録音されたものである。


THE JIMMY RUSHING SPECIAL (VANGUARD SR 3050)

2011-05-26 09:25:03 | 音楽

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BS放送で、プラシド・ドミンゴのコンサートを放映していた。震災後の4月10日にNHKホールで行われたもので、公演のキャンセルが続く中で、素晴らしい公演であった。ドミンゴは70歳になるが、半分の年齢の娘とデュエットできるなんて、なんと幸せなことだろう。さすがに、一流のオペラ歌手だけあって、年齢より、円熟さを感じさせる内容であった。

第2部で、「南太平洋」、「ウエストサイド・ストーリー」他のミュージカルの主題歌を歌ったが、当然とはいえ、実にすばらしかった。

ドミンゴの「オテロ」は、一度観たいと思っても、なかなか観る機会に恵まれないが、最近は、METライブ・ビューイングで、映画館でオペラを観ることができるようなので、一度、観に行こうと思っている。

オペラと云えば、BSでムソグルスキーの代表作である「ボリス・ゴドノフ」を放映していた。1970年の大阪万博の際、ボリショイ歌劇場が来日し、フェスティバル・ホールへ観に行ったのだが、時代背景等の知識不足からか意外に印象が薄く、久し振りに観直してみた。

イタリア・オペラと異なり、民衆の合唱などの重厚さ、内面を理解するには結構疲れた。

数いるジャズ・シンガーの中でも、ブルースを歌わせると、ナンバー1といわれるのが、ジミー・ラッシングである。1935年~50年にかけて、カウント・ベイシー楽団に在籍し、その後、ソロ・シンガーとして活躍し69歳で亡くなった。

彼は、カンサス・シティが生んだブルース歌手の代表と考えられているが、彼のバラードは素晴らしい。

このレコードは、ヴァンガードLPの代表的傑作を集めたアルバムである。


KANSAS CITY JAZZ (Mainstream XM-39-MSD)

2011-05-23 12:10:34 | スポーツ

カンサス・シティ・ジャズ 

 レスター・ヤング、バック・クレイトンとカンサス・シティ・ファイブとシックス

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プロ野球のセ・パ交流戦が始まった。今年は開幕がずれたので、交流戦は少々早すぎるような気もするが、新鮮な組み合わせで、楽しめる。また、今年は新人の活躍が目につき、新鮮さがある。長いシーズンなので、何があるか判らないが、これまでの経過を観ると、大分、チーム力は拮抗してきたようだが、阪神の体たらくさが目立つ。阪神と広島の選手の年俸差は、約2倍と云うから、監督の力量が試されると同時に、高給取りの選手は、厳しい目で見られるのは当然だ。1アウト、満塁、サヨナラの場面で、低めの球に手を出し、外野フライも打てない4番バッター、間に合わないのにセカンドへ悪送球し進塁させる捕手、考えずに、なんとなく野球をやっている選手に、何億もの金を払う必要があるのだろうか。

年俸と言えば、東電役員の報酬が高すぎると批判されている。給料が高いのは、議員、公務員、金融関係、マスコミ、電力・ガス、商社であろうか。総じて、生産性が低い業種が多い。

 それにしても、日本人は野球好きな国民のようだ。高校野球は全試合が放映され、プロ野球も、ケーブル・テレビで、ほとんどの試合を観ることができる。

 一方、マイナーなスポーツの場合、世界のトップ・クラスの試合を観たいと思っても、日本人の選手が出場していない限り、そうはいかない。

先日の、世界卓球選手権の場合も、日本選手が敗れたため、最も面白い準決勝の試合の放映はなかった。

 音楽、美術、スポーツも、最高水準のものに接することにより、よりレベル・アップすると思うのだが・・・

レコードを購入する際、その演奏者の最高の演奏が収められているレコードを選ぶのに苦労する。ソロ演奏ならともかく、共演者とのバランスが難しい。

カンサス・シティ・ジャズは、ジャズ史上、重要な位置づけにある。カンサス・シティを中心に、中西部、南西部で生まれたミュージシャンが、後にニューヨークに出て、モダン・ジャズの誕生に寄与する。

モダン・テナーの父といわれる、レスター・ヤングの最盛期は1944年までであり、1938年から1944年の演奏が収められているこのレコードは、バック・クレイトン(tp)、フレディ・グリーン(g)ウオルター・ペイジ(b)他のサイド・メンにも恵まれ、とても素晴らしい。

コモドア・ジャズ・クラシックスの第9集である。


EDOMOND HALL : MAINSTREAM JAZZ SESSIONS (Mainstrea

2011-05-21 17:01:27 | 囲碁

エドモンド・ホール(cl):テディ・ウイルソン(p)・クヮルテット

エドモンド・ホールと彼のグループ

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私が、碁石を初めて握ったのは、中学生の時である。小学生の時に将棋を覚え、6年生の時、クラスでとても流行り、休み時間には、必ずといってよいほど、将棋を指していた。、同じ年ごろの相手にはほとんど負けることがなく、少し飽きが来ていた頃、父から、囲碁の手ほどきを受けた。全体を観ることと、決断力を養うためとのことだった。

「着眼大局、着手小局」とは、囲碁の格言であるが、現在の社会にも大いに役立つ格言である。

約20年前になるが、4段の免状をもらった。通信教育で、2段の資格を取り、その後、3段に挑戦したところ、努力の甲斐あってか、棋院から4段を授与するとの連絡があった。自分の力量では4段は免状負けすると思い、知人に相談したところ、「4段をもらえば、碁にも、4段の風格が出てくるものだ。将来、貰えるかどうかわからないぞ。」と言われ、ボーナスで支払い、取得した。現在も、週1日は、地元の囲碁サークルで楽しんでいる。

風格と云うと、西岡参院議長が、いろいろ発言しているようだが、新聞にも書いているように諫早湾の怨念らしく、中立であるべき議長の品格に欠けるようだ。その立場になれば、自ずと風格が備わるというのは、なかなか難しいようだ。

今回は、コマドアの第7集、エドモンド・ホール/中間派セッションを紹介しよう。

1930年代後半のスイング全盛時代は、40年代に入ると、コマーシャル化して行く。それにつれて、ファンは、ビッグ・バンドよりも、名プレイヤーを選りすぐったコンボ演奏に魅力を感じるようになった。また、第2次世界大戦で、ビッグ・バンドの維持が難しくなり、コンボ・ジャズが盛んになった。

中間派とは、スイングとモダンの中間に位置するところから、日本では、そう呼ばれている。


WILLIE THE LION SMITH (MainstreamXM-36-MSD)

2011-05-18 14:18:17 | 社会・経済

ピアノ : ウイリー・ザ・ライオン・スミス

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東京電力が公表したデータから、地震直後の様子が大分判ってきた。恐れた通り、その深刻さは、予想を遥かに超えたものと考えた方が良いようだ。あれだけの大地震と津波で無事と思う方がおかしいわけで、政府、東電の発表は、やはりウソであったということだ。

パニックになること避けるために、意図的にしたものか、或いは、本当に把握していなかったのかは良く判らない。

枝野官房長官の発言を聞いていると、とにかく東電を悪者にすることによって、責任逃れをしたいとの様子がアリアリである。

自民党の長老である小里氏が、「急流で馬を乗り換えるな」と述べたそうだが、多くの議員達は、災害を利用して、ポスト菅に躍起になっているのが実態である。

国民受けを狙ってか、銀行に債権放棄を求めてみたり、思いつきが多く、外国人投資家からは、カントリー・リスクと受け取られかねない。

また、電力の「発送電分離」は、検討課題ではあるが、太陽光発電等のウエイトが増せば、いずれ、変えざるを得なくなることで、賠償問題に絡めるのは筋違いである。

このような状況が続くと、いわゆる「ジャパン・パッシング」につながり、日本の再浮上は、非常に難しくなることが懸念される。

今日のレコードは、コモドアの第6集の「ハーレムの巨人・ウィリー・ザ・ライオン・スミス」である。ジャズ・ピアノの父と呼ばれる、アール・ハインズ(いずれ、紹介する予定)の基礎に「ハーレム・ピアノ」がある。

最近、レ・フレールという兄弟が、ラグタイム・スタイルのピアノを演奏し、若い人たちの間で人気がるそうだが、ラグタイム・ピアノが、後の「ハーレム・スタイル」といわれるストライド・ピアノの基礎になる。

このレコードは1942年、彼が42歳の時に吹き込んだもので、彼の名人芸を知ることができる。