全仏オープン4回戦で苦戦を乗り越え、準々決勝に進出し、ランク1位のマレーとの対戦になった。
調子の出ないマレーに対して、第1セットを先取し、好調な滑り出しであった。
試合を分けたのは、第3セットのタイ・ブレークであろう。
5-6で迎えた第12ゲームでマレーのサーヴィス・ゲームをブレークして、タイ・ブレークに持ち込んだときは、「もしや」と思わせたが、最初のポイントを失い、流れを失ってしまった。
第4セットは、マレーに粘り負けし、まだ、力の差を見せ付けられた。
しかしながら、4回戦での苦戦を考えれば、次につながる好ゲームであったといえる内容だった。
準決勝へ、一つ階段を上がるには、やはり、ファースト・サーヴィスの精度を上げることが求められるし、ミスをした時の精神状態のトレーニングにも課題がある。
ランク9位と考えれば、順当な成績だろう。
ジョコビッチが破れ、決勝は、ナダル対マレーになるのだろうか。
新しい勢力も台頭しており、厳しいシーズンになりそうだ。