NHKの「クローズアップ現代」で若い女性の貧困問題を取り上げていた。
働きながら夜間高校へ通い、保育士の資格を取ろうと頑張っているが、かけもちのパートの収入では、月収10万円程度で、働けど、食べるのがやっとの生活で、将来への希望など描けない19歳。
シングルマザーで、働けるところがなく、結局風俗店に安住を求める20代の女性。
若い女性の50%が、非正規の安い給与に甘んじており、結婚して子供を産むなど考えられないということになると、日本の将来は暗いというしかない。
日頃、自分の周りにそのような状況に接することがあまりないので、鈍感になっているのだろうが考えさせられる。
親世代が貧乏だと、充分な教育を受ける機会がなく、結果として非正規社員の身分に甘んじるしかなく、貧困が受け継がれているのが実態のようだ。
格差社会が定着し、社会不安が増加する時代になるのだろうか。
冷凍食品への毒物混入事件が起きているが、もし、待遇に不満の貧困が背景にあるなら、このような事件はいつ起こってもおかしくないということになる。
アベノミクスとやらに浮かれている現在の政府に期待するのは無理だろう。
2020年の東京オリンピックと浮かれているが、その予算の一部でも格差縮小社会のために割くことを考えるべきではないだろうか。