想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

2010年を振り返って : 

2010-12-31 15:48:36 | インポート

今年は、ショパンの生誕200年、同じく、シューマンの生誕200年、マーラーの没後100年と重なり、いろいろな催しが開催された。

2006年のモーツアルト・イヤー(生誕250年)の時は、モーツアルト一色であったが、今年はバラエティに富んでおり、クラシック・ファンにとっては、楽しみな1年であった。

ショパンについては、前に触れたが、「ピアノ協奏曲 第1番」を、仲道郁代のピアノ、渡辺一正指揮、東京フィルハーモニーの演奏で、シューマンは「交響曲 第4番」をカンブルラン指揮、読売日響の演奏で、マーラーはNHKがN響アワーで全交響曲を特集するという力の入れようであったが、「交響曲 第1番 巨人」を、インキネン指揮、日本フィルハーモニーで聴いた。

とくに、ショパンの催しは多彩で、ショパン国際コンクールで優勝したブーニン(1985)、ユンディ・リー(2000)他、話題の辻井伸行、変わったところで小曽根真といろいろ聴かせてもらった。

その他、印象に残ったバレエ公演として、オーストラリア・バレエ団の「白鳥の湖」、モーリス・ベジャール・バレエ団の「80分間世界一周」がある。吉田都の引退公演の英国ロイヤル・バレエ団の「ロメオとジュリエット」はテレビの映像で観たが、素晴らしい公演であった。

来年はリストの生誕200年、2011年はどんな演奏が聴けるか楽しみである。

皆様、良い年をお迎えください。

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ベートーベン 交響曲第9番 「合唱つき」 (Deutsche Grammophon 109152 S

2010-12-28 09:54:17 | インポート

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。

合唱 ウィーン合唱協会

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このレコードは、結婚祝いとして、取引先の知人から、プレゼントされたものである。「君は音楽が好きだから、レコードを1枚プレゼントする。」と言われ、前から欲しかったが、高くて、なかなか手が出なかったこのレコードを所望した。

当時発売されていた「第九」の、ベストの1枚であろう。

今では、「第九」と云えば、年末になれば、演奏会のオンパレードで、いつでも聴くことができるが、当時は、そうはゆかなかった。

1990年、住んでいた志木市で、市制20周年の記念事業として、市民による「第九」の演奏会が催されることになり、合唱団員が募集された。

サラリーマンで忙しかったが、挑戦することにし、毎週土曜日の練習に加わった。合唱団で歌うのは、実に25年ぶりのことである。素人を1年かけて特訓し、無事公演にこぎつけた。その時、指導、指揮をしてくれた三澤洋史氏は、年末の演奏会の合唱指揮者として、現在第一線で活躍しておられる。

「第九」に関しては、日本の交響楽団のレベルも随分向上しており、海外の有名オーケストラと比べても遜色がない。今年は、NHK交響楽団のテレビ放映を聴いて、年を終えることにした。

練習に使用した「第九」の楽譜。

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演奏会のプログラム

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FAMOUS PIANIST PLAYS CH0PIN 

2010-12-07 15:25:47 | インポート

ショパン・ゴールデン・コンサート(10大ピアニストによるショパン名曲集)

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今年は、ショパンの生誕200年記念と云うことで、いろいろな催しが各地で開催された。

ゴールデン・ウイークには、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャパンに多くのピアニストが集まり、素晴らしい演奏を披露してくれた。

このレコードは、コルトー、ホロビッツ、ギーゼキング、ルビンシュタイン他の名手たちの夢の競演集である。

しかも、演奏者だけでなく、選曲も耳慣れた作品がちりばめられており親しみやすい。

クラシックに馴染みのない人でも、ショパンの曲を聴いたことがないという人は少ないであろう。私も、ピアノの先生をしていた叔母のところからレコードを借用してきて、受験勉強のバック・グランド・ミュージックとして、ノクターン等を聴いていた。

幸いに、2000年のショパン・コンクールで1985年のブーニン以来の優勝者となったユンディ・リーの演奏を聴くチャンスに恵まれたが、これらの巨匠たちに劣らぬ見事な演奏であった。

最近は、若い人たちが実によい演奏をするのには感心させられる。


LE FILM FRANCAIS   (SL 3086)

2010-12-04 18:19:13 | インポート

懐かしのフランス映画主題歌集 「舞踏会の手帳」の灰色のワルツ

ジャケットの写真は、ジャン・ギャバン主演の「望郷」

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大学2年の時、京大映画部主催の映画会が西部講堂で催され、「パリの屋根の下」、「舞踏会の手帳」、「外人部隊」ほかの名画が上映された。

「舞踏会の手帳」の主題歌のワルツが耳に残り、もう一度聴きたいと思ったが、ラジオからも流れるわけでなく、やっと、このレコードを探し当て、その中に見出した。

胸を躍らせて入学し、教養課程の宇治分校で出会い、喫茶店(ドルメン?)に誘ったものの、「小さな喫茶店」の歌詞のようにコーヒーを前にうまくしゃべれなかったSさん、グループで合ハイにゆき、そのうちの一人がゴールインした同女の他のメンバーたち、就職し、初任地の延岡で知り合った先生になりたてのタンゴ好きのTさん、大阪本社に転勤したばかりの会社の寮のX‘mas パーティで、「ラストダンスは私と踊って」と云ったKさん、寮の友人と二人で天橋立へドライブし出会った名古屋から来ていた二人組のTさんとMさん、義理でお見合いをし、この女性とならと心が揺れたIさん・・・

舞踏会の手帳のように、もし訪ねてみたら、それぞれどんな人生を送っているのだろう。ふと、そんな事を思うのは、年をとったせいだろうか。


ベートーベン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (PHILIPS SFX-7513)

2010-11-28 10:19:31 | インポート

ヨーゼフ・シゲティ (ヴァイオリン)

アンタール・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団

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チャイコフスキー、メンデルスゾーンと3大ヴァイオリン・コンチェルトと呼ばれているが、私は、断然、ベートーベンのコンチェルトが好きである。

この曲を初めて聴いたのは、高校時代で、受験勉強の気分転換に、手回しの蓄音機で、SP盤を何枚も替えながら聴いた。ヴァイオリンはハイフェッツで、トスカニーニ指揮のNBC交響楽団の演奏によるものである。レコードの保有数が少なかったので、何度も聴いた。

小学校の頃、昭和20年代、まだ外国からの演奏家の来日は珍しく、メニューインやコルトーの来日が大きなニュースになった。ラジオで聴いたメニューインのヴァイオリンの何とも言えない甘い音色が記憶に残っている。

ベートーベンのヴァイオリン・コンチェルトは、オイストラフ、シェリング、スターン他数多くのレコードが発売されており、どれを買うか、随分迷った。当時は、現在のように視聴してから購入するわけにもゆかず、名曲喫茶で聴くにしても、長時間なので、いろいろ聴くことはできない。決め手になったのは、カデンツアの楽譜がついていたからかもしれない。

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