想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

High Society (Capitol CP-8273)

2011-11-29 14:39:29 | 日記・エッセイ・コラム

映画 「上流社会」 サウンド・トラック盤

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樹木が紅葉し、秋の風情が感じられる今日この頃である。

先日、知人との夕食会を兼ねて、都内の庭園を散策してみた。今年は暖かなのか、紅葉には少し早く、色づき始めたばかりであったが、黄葉と緑葉のバランスも良いものだ。

途中、近代美術館工芸館に立寄った。「人間国宝と近代工芸の名品」と題した所蔵作品展が催されていた。

展示内容は素晴らしいにもかかわらず、なんと、65歳以上無料でしかもゆったりと観ることができた。以前にも書いたが、最近の企画展は、混雑し、ゆっくり見ることができないが、西洋美術館の「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展は、是非観てみたい。

中学生の時、美術全集で、「裸のマハ」を観た時のドキドキは忘れられない。

都内には、緑といい、こんなに素晴らしい所がたくさんある。

翌日、自宅の近辺を歩いてみると、なんと、紅葉が綺麗で、「灯台下暗し」であった。

日本の四季、自然は、本当にありがたい。

私にとって、紅葉で一番印象に残っているところと云えば、京都の三千院である。訪れたのは、夕刻であったが、夕日に映える深紅の紅葉と葉の裏側の色の光のファンタジーは、今も目に焼き付いている。

皆それぞれ、自分の想い出とともに、好きな場所があるだろう。

今日のレコードは、映画 「上流社会」 サウンド・トラック盤である。

素晴らしい紅葉にも負けない、一流のスターと音楽である。

ビング・クロスビー、グレイス・ケリー、フランク・シナトラにルイ・アームストロング。これだけの顔合わせは、もう難しいだろう。


WEST SIDE STORY (Verve smv-1006)

2011-11-27 16:23:01 | 社会・経済

ウエスト・サイド物語  :  オスカー・ピーターソン・トリオ

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新聞に気になる記事が出ていた。

アンケート調査によると、交際している異性がいない割合が、男性、60%、女性 50%で、そのうち、交際を望まない人が半数という。

少子化問題が云々されているが、本心かどうか判らないが、異性との交際を望まない割合が、ここまで来ると少し、異常なような気がする。

交際したいが、なかなか巡り会えないと云うのであれば、まだ救われるのだが・・・

私たちの若い頃は、男女共学の高校でありながら、修学旅行は、男子と女子が、1日ずらして、同じコースを行くと云うような時代だったので、今の若い人たちは、自由で羨ましい限りなのだが、そうでもないらしい。

プラトニック・ラヴが多く、ドキドキする感情など、今の若い人達には、無縁なのだろうか。

女性の社会進出が進み、経済的に自立すれば、現在のような結婚の制度が崩壊し、平安時代の通い婚や、一夫多妻、一婦多夫といった時代が、意外に早くやって来る兆候なのかもしれない。

急激な人口の増加が、異性に関心を持たないといった形で抑制され、バランスがとられるのであろうか。

昭和3,40年代、結婚の条件は、三高といわれ、すなわち、高学歴、高収入(一流会社員)、高身長が、女性の望む条件であったが、今はどうなのだろう。

新卒の就職内定率が60%といわれているが、若い人たちが、将来に希望が持てない社会は何とかしなければならない。

時代を超えた愛の物語、「ロメオとジュリエット」の現代版、「ウエスト・サイド・ストーリー」を選んでみた。

オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、エド・シグペン(d)のトリオの名演で、映画のシーンを蘇らせてくれる。


THE LEGEND COUNT BASIE AND HIS ORCHESTRA

2011-11-23 10:21:29 | 日記・エッセイ・コラム

ベスト・オブ・カウント・ベイシー 第2集

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大学の同窓会に出かけた。学部に入学したのが、200名、東京近郊の在住者は80人強で、出席者が約40名であった。

出席している者は、皆、比較的元気で、まだ現役でがんばっている者もいる。2014年には、卒業50年を、元気で、時計台に下に集まろうと別れたが、何人、出席できるだろう。

高度成長の時期を、日本経済を支え、それなりに頑張ってきた者ばかりで、経済的に困窮している者は見当たらない比較的恵まれた世代なのかもしれない。

ただ、我々の時代は、会社人間が多く、中には、そこから抜け出せない者がいる。

会社に顧問の肩書で在籍し、東京のあるところに立ち寄り、大阪から、出張扱いで来たという男がいたが、恵まれた立場にいるのだから、同窓会ぐらい、自分の金で来たらどうだと云う気がした。

50人、4クラスで、同クラス以外の者は、ゼミやサークルが同じでないと、学生時代にほとんど接触がなく、何となく、顔は判るのだが、別の所で出会ったら、とても判らないであろう。

今回は、幹事の計らいで、くじでテーブルを決めたので、学生時代には話をしたことがないものと同席することになった。それでも、同じテーブルで話をしていると、違和感がないのが同窓会の良い所なのだろう。

今日のレコードは、カウント・ベイシーが1962年に発表したもので、演奏曲目は、すべて、ベニー・カーター(as)が、このチームのために書き下ろした新鮮な魅力盤である。

このレコードには、丸い穴があいているが、在学中、お金がなく、穴あきの安価な魅力レコードを探して、よくレコード店へ出かけ入手したものだ。


THE ESSENTIAL GENE KRUPA (Verve V6-8571)

2011-11-20 09:58:12 | 社会・経済

ドラムス : ジーン・クルーパ

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オリンパスの問題は実に忌々しきことだ。

内視鏡では、世界一の技術力をもち、医療分野で、社会に貢献している企業だが、一部の無能で無責任な役員により、上場廃止の危機にさらされている。

大王製紙の様な同族企業でなく、ごく普通の企業だけに、他にも、同じような上場企業があるのではないかと気になる。

バブル後の損失処理は、多くの企業が悩んだ問題だが、よくもまあ今まで先送りとは、あきれるばかりだ。もし、外国人社長が就任しなかったら、隠し続けるつもりだったのだろうか。

月1回の会議に出席するだけの社外取締役、監査役では、防ぎようがないのが実体であろうが、逆に彼らの存在が、株主に対する不正隠しのカーテンになっているともいえる。

これから、犯罪(あえて、こう云おう)の実態が明らかになるだろうが、プロが絡んだ確信犯のようだ。関係者は、堀江より重い厳罰に処せられるべきであろう。

上場廃止になれば、株券は紙クズだが、ハゲタカ・ファンドが狙っているようだ。

株価700円として、時価総額が約2000億円というから、買収しようと思えば、簡単な金額だ。

高い技術力を持つ企業だけに、優良部門だけでも、甦えって欲しい。

欧州では、イタリア、スペイン国債の金利が上昇し、国債の価格が下がっている。日本国債の金利は、現在スズメの涙程であるが、金利が上昇すれば、一気に財政負担が増えることになり、ヴィシャス・サークルに突入する危険性がある。

最近の世界経済の状況を見ていると、金融資本主義の欠陥が支えられなくなりつつあるように思う。

大変だ、大変だと云いながら、日本はまだ、のんびりしている。

今日のレコードは、ブログの内容とは、全く関係がない。ただ、ジーン・クルーパの豪快なドラムが嫌な気分を吹き飛ばしてくれるであろう。

ジーン・クルーパの日本盤は意外に少なく、これは輸入盤である。


THE GOLDEN HITS OF LOUIS ARMSTRONG (MCA-7008)

2011-11-17 16:32:18 | 社会・経済

(唄とトランペット) ルイ・アームストロング

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TPPが動き出した。世界の一つの流れであり、日本だけが、孤立することには無理があろう。

反対する人たちは、農業問題も医療制度も、TPPと切り離しても、何とかしなければならない情況にあることは認識せねばならない。

しかし、世論調査で反対が多いのは、原発事故と同様に、政府は都合の悪いことを隠しているのではないかという不信感がその根底にあるのは事実である。

国民一人一人に利害が絡む問題であり、郵政より以上に、国民投票に値する事項かもしれない事を、国民に信任されたと云い難い野田首相が、あのような形で意志表明したことに問題があるのかもしれない。

TPPは、賛成、反対という簡単な事でなく、判断には、もっと、情報が必要であるが、実は、個別の細かい所に問題が潜んでいる。

お互い、自国だけが、得をすることはあり得ないので、どのようにバランスをとって妥協するかということで、日本の不得意な多国間交渉である。

気をつけなければならないことは、米大統領選との絡みで、アメリカのスタンダードが世界の基準という都合のよい、不当な要求を押し付けられないよう注意が必要だ。

国民が一番身近で、気になるのが、食品の安全性の問題で、食は固有の文化であり、守るべき重要な点である。

自民党の谷垣が、問責決議云々と云っているが、全く馬鹿げている。野党がなすべきことは、交渉内容をクリアにして、国民に開示することである。

過去の外交交渉で、政府が国民にウソをついてきたことが、次々に明らかになっているが、政府は時代が異なる事を認識し、隠さず開示すべきである。

TPPの議論を通じて、議員達が、自分の選挙のために維持してきた、利権に絡むいろいろな問題がクリアになり、改善されることになれば、日本の将来のためにはメリットになるだろうし、そうせねばならない。

今日のレコードは、サッチモこと、ルイ・アームストロングが、1930年代から1950年代にかけて録音したボーカルから、ポピュラーな人気曲をセレクトしたものである。

ジャズ、ポピュラー、シャンソン、カントリー。彼の歌なら、世界のスタンダードとして、文句をいう者はいないだろう。