今回は「ブギウギ・ピアノの父」と呼ばれる ジミー・ヤンシーである。
1894年にシカゴで生まれ、1951年にシカゴで死んだ黒人ピアニストである。
1938年、ジョン・ハモンドが「スピリチュアルからスイングまで」というコンサートをカーネギー・ホールで開催し、シカゴの黒人街でのみ知られていたブギウギを初めて、コンサート・ステージで紹介し、アルーバート・アモンズはスターになった。
1920年代に、ブギウギ・ピアノの録音が行われたが、パイオニアであるジミー・ヤンシーの録音がないのは残念である。
このレコードには、有名な「ヤンシイ・ストンプ」他、1939年、40年にシカゴで録音した8曲が収められている。
彼は死ぬまでの32年間を、ホワイトソックス球団のグランド・キーパーとして生活したという。
後年、彼の業績の評価が見直され、1986年に「ロックの殿堂」入りしている。