万博のニーズの変化

関西万博の費用見通しがどんどん膨れている。
東京オリンピックの時もそうだったが、費用対効果の評価がお粗末すぎる。
もともと、前回の大阪万博の時とは環境もニーズも大きく変化しているので、同じ発想ではだめだ。
当時は、外国へ行くことは珍しく、海外出張の際には歓送会が行われたものだが、今は何時でも海外旅行ができる。
見るものすべてが珍しくとても良い経験をしたが、子供が小さかったので、外国人が変な病気を持ち込まないかと心配したものだ。
チェコ館の人形劇、みどり館の球形の映像他どれも新鮮だった。
食べ物も楽しみの一つで、ソ連館ではロシア民謡を聴きながらロシア料理を楽しんだりした。
私は幸い会場近くに住んでいたので、何度も会場を訪れ享受できた。
現在はインターネットが普及し、いつでも世界の状況を知ることができる世の中である。
会期終了後に取り壊す建造物より展示ソフトに金を投じて経費を削減すべきだろう。

人質が元気で良かった

人数は限られるが、とにかく第一歩の人質の解放が行われてよかった。
しかも、皆元気そうである。
ガザ地区のイスラエルの攻撃を考えると、巻き込まれて死亡してもおかしくない状況であり、また、食糧不足でパレスチナ人が困窮している中での限界がある。
トンネルが発見されたと報道しているが、地下施設はイスラエルにも北朝鮮にも存在しており、イスラエルから過去に攻撃を受けたガザ地区に地下施設があるのは自営上むしろ当然であろう。
４日間という期間はあまりにも短く、イスラエルがガザ地区から引き揚げて、本格的な停戦にする必要がある。
ガザ地区の復興は一体どうなるのだろう。
ここまでひどい状況は、国際社会の支援なしに復興は難しいだろうが、イスラエルにも責任が発生する。
本格的な停戦が実現すれば、ウクライナの手本にもなるだろう。

話題の尽きない野球の１年だった

今年はＷＢＣに始まり、大谷の活躍、阪神の優勝で終わった野球の１年だった。
スポーツにもいろいろあるが、日本では野球は特別なスポーツのようだ。
ＴＶでも、野球の話題が放送されない日はないぐらいだ。
オフの話題は、大谷と山本がどこのチームと契約するかであろう。
日本では、トレードが活発でないのでオフの話題は少ない。
来年の関心は、大谷がどのような状態で復帰するか？であろう。
阪神の連覇はあるか？

盛り上がった優勝パレード

関西では、阪神とオリックスの合同優勝パレードで盛り上がっていたようだ。
大阪府の吉村が、不人気の関西万博に利用しようと試み、反発を食って一時は寄付が集まらなかったらしい。
これだけの人出の経済効果は大変なものだろう。
吉村の大阪府職員のボランティアに対して、いろいろな指摘が出ている。
これだけの人出で、事故がなかったのは幸いだった。
大阪の商売人には「損して得取れ」の諺がある。
阪神が連覇でもして、関西が盛り上がれば、万博にもその流れが引き継がれるだろう。
万博を分離したので公務にしないという吉村の了見の狭さがうかがえる。

馳発言は氷山の一角

馳知事がオリンピック誘致のためのＩＯＣ委員買収に官房機密費を使用したと発言した。
発言を取り消したようだが、事実であることは間違いない。
東京オリンピックの誘致に関しては、他にもいろいろな問題が発生している。
官房機密費については、過去に１度触れたことがあるが、菅が総理を辞める前に多額の支出をしたことが明らかになっている。
非公開なので適正に使われているかは疑問が残る。
自民党は、政治資金規正法でも度々問題を起こしている。
確かに、公開できない費用があることも否定できないが、例えば、３０年後には、支出の８０％を公開するような改正が必要だろう。
このような現実であれば、札幌オリンピックの招致の賛成は得られないだろうし、税金を使って開催する必要もない。
大阪関西万博についても、税金の無駄使いと無関心が多いようだ。
私自身は、前の大阪万博を経験しており、オリンピックより万博の方が得るものも多いと思っている。
ただ、金の使い方には、もっと工夫が必要だ。