想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

グリーク作曲 ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 (ビクター RA―2017)

2011-01-28 15:17:44 | 音楽

ピアノ:ルービンシュタイン、ウォーレンシュテイン指揮 RCAビクター交響楽団

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この曲を初めて聴いたには、高校1年の時に観た映画の中であった。2本立てで、本命の1本ではなかったが、アルゼンチン映画で、確か「憂愁」という題であったと記憶している。

物語は、「椿姫」をベースにしたものであったが、背後に流れる音楽が印象的であった。

誰が作曲した、何という曲か判るまで、大分時間を要した。

ピアノ協奏曲と云えば、チャイコフスキーの1番、ベートーベンの5番、ラフマニノフの1番、ショパンの1番等がポピュラーであるが、グリークのこの作品も、そこに加えたい。

グリークは、他に、「ペールギュント」が有名であるが、北欧の景色をバックにした「抒情小曲集」を聴いていると心が和む。「名曲アルバム」という番組があるが、それには打ってつけの作品である。

「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」は、多くの有名ピアニストによって演奏されており、甲乙つけがたいが、ジョルジ・シフラの演奏が捨てがたい。

ピアノ:ジョルジ・シフラ、 ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団(Angel AA―8412

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EL AS DEL TANGO (SONX 60192)

2011-01-22 11:53:22 | 音楽

エクトル・バレーラ と オルケスタ・ティピカ

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先日、アルゼンチン・タンゴ ダンス世界選手権で、日本人女性がチャンピオンになったとのニュースが流れていた。

情熱的で官能的なアルゼンチン・タンゴ ダンスなどは、日本人にとって、最も不得意とする分野と思っていたら、随分変わったものだ。

最近、世界を舞台に、いろいろな分野で、日本人女性の活躍は目覚ましいものがある。

喜ぶべきことではあるのだが、男性としては、多少複雑な心境である。

アルゼンチン・タンゴの魅力と云えば、なんといってもバンドネオン。

「リズムの王様」、ファン・ダリエンソ楽団が人気NO.1であったのも、第一バンドネオン奏者としてのエクトル・バレーラの存在が大きく寄与していることは、誰もが認めるところであろう。

このレコードは、彼が1950年に10年間のダリエンソ楽団生活に別れを告げ、独立して自分の楽団を組織し活動した時の演奏である。

タンゴのエースと呼ばれたエクトル・バレーラが得意とする古典タンゴの名曲を収めている。


THAT DRUMMER‘S BAND   GENE KRUPA & HIS ORCHESTRA (

2011-01-17 11:00:54 | 音楽

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今日は阪神淡路大震災から16年目とのこと。月日の経つのがなんと早いことよ。もうすっかり忘れている。

最近のことは忘れているのに、ずっと昔のことを、意外によく覚えている。

ジャズ・ドラマーのスターと云えば、やはり、ジーン・クルーパーであろう。そして、誰もが思い起こすのは、カーネギー・ホールでのベニー・グッドマン楽団の「シング・シング・シング」での彼のドラミングであろう。あまりに派手すぎて、好き嫌いはあるが、やはり魅力のあるドラマーである。

彼の演奏を初めて聴いたのは、中学1年の放課後、音楽室で遊び半分にレコードを取り出し、聴いていると、たまたま、その中にジャズのレコードが1枚混じっていた。

一緒にいたT君の兄がジャズ・ファンで、ジーン・クルーパーの話をしたのを思い出す。

ベニー・グッドマンとの共演のレコードはたくさん発売されているが、彼を主体にじっくり聴こうと思っても、国内盤のレコードは意外に見当たらない。

やむなく、輸入版で見つけたのが、「THE ESSENTIAL GENE KRUPA」(V6-8571)と表記の2枚である。

ボーカルがアニタ・オディ、トランペット・ソロがロイ・エルドリッジという豪華メンバーである。

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Helen Merrile BEST ALBUM (Mercury SM-7193)

2011-01-13 14:34:55 | 音楽

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男性歌手を取り上げたので、女性歌手も取り上げよう。

ヘレン・メリルと云えば、コール・ポーターの作詞、作曲になる 「You‘d Be So Nice To Come Home To」である。

ややハスキーがかった独特の声で、夜、一人でグラスでも傾けながら聴くにはもってこいの歌手である。

レコードばかりで、生で聞いたことがなかったが、2004年8月、帝国ホテルで「インペリアル・ジャズ・コンプレックス」と題したジャズ・フェスティバルが開催され、それに彼女が参加するとの情報を得たので、チケットを購入した。

ジャズ・フェスティバルは、各地でいろいろ開催され、特に「ニュー・ポート・ジャズ・フェスティバル」が有名であるが、ゆっくり聴けそうにないので、出かけたことがない。

今回は、帝国ホテルの中で、暑さも気にすることなく、好きな演奏会場を選んで聴けるので、多少高い気もしたが、出かけた。

彼女は1929年生れだから、70歳を超していることになるが、あまり衰えを感じさせなかった。(少し甘いかな?)

このレコードのB面は、クリフォード・ブラウンと共演した全盛期のものが収められている。

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THIS IS ! NAT KING COLE 「AFTER MIDNIGHT」 

2011-01-10 10:49:19 | 音楽

ナット・キング・コール・トリオ

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ナット・キング・コールは、日本では、ジャズ歌手と云うよりは、ポプラー歌手として認知されているようであるが、それは、彼の「ラヴ・レター」があまりにヒットしたからであろう。

私も、昔、ある女性から手紙をもらい、開けてみると、英語で書かれた「ラヴ・レター」の歌詞がつづられていた。そして、下に小さく「ナッキンコールのラブレターよ」と添え書きがしてあったのを思い出す。(注:ナット・キング・コールではなく)

しかし、彼の真価は、ジャズ・シンガーであり、ジャズ・ピアニストである。

1951年に「トリオ」を解散し、1965年に死去するまで、ソロ・シンガーとして活躍し、人気を得たが、全盛期は、むしろトリオ時代であろう。

彼のもっとも充実した名盤は、1956年に録音された、この「アフター・ミッドナイト」であるというのが定説であり、彼のファンであれば、必ず持っているレコードである。

1940年代のキング・コール・トリオの名演を集めた「黄金のトリオ」(CR-7160)で当時の彼の演奏を聴くことができる。

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