Willow's Island

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報道が教えてくれないアメリカ弱者革命

2008年06月30日 01時00分28秒 | 

 「ルポ貧困大国アメリカ」の著者である堤未果さんの「報道が教えてくれないアメリカ弱者革命」という本を読んでみた。「貧困大国」と内容が重なっている部分が多いものの、こちらはルポタージュではなくエッセイであり、かなり読みやすい。「貧困大国」同様、今のアメリカに対する失望と批判がこの本の主旨だ。しかし大きく違うのは、アメリカに対して失望しながらも、著者のこの国への愛が痛いほどに感じられる点だ。著者はアメリカの醜さを何度も指摘しながら、この国に住む人々に対して失望しているわけでは決してないのだ。その思いが本当によく伝わってきて、思わず目頭が熱くなってしまった。
 思えば、私もアメリカに対しては強い思い入れがある。私は大学の卒業証書を持っているが、実は英語が専攻だったというわけではなく、「外国研究」で学位をもらっているのだ。その外国というのが、アメリカなのである。堤さんほどではないが、私もアメリカに思い入れのある人間だ。若い頃は、あの国に対する憧れも強かった。しかし最近は、特にブッシュ政権になってからはアメリカに対する興味は薄れ、「随分つまんねえ国になったなあ」と思っていた。しかしこの本を読んで、まだまだアメリカは研究していくべき価値のある国なのだ、と思うことができた。

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6 Comments

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Unknown (ジロー)
2008-07-01 00:20:53
日本はつまんねー国かね?
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Unknown (yosikuri2000)
2008-07-01 04:10:36
ルポ貧困王国アメリカは期待以上の内容だったので、報道が教えてくれないアメリカ弱者革命も読みコメントするよ。
最近では図書館はまんがまで置いてあるね。それも週刊ジャンプ連載のまんがまでだ。活字離れした子供に興味を持たせるまでだと思うが恵まれている。(自分が借りたから悲しいとは書かない。)
私は、へうげものというまんが3冊も併せて前回借りてしまった。古田織部の話しで今東濃地方で話題になっている本の中の1冊だ。君も機会があったらよんでみたらどう。まんが喫茶もあると思うよ。
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Unknown (上田)
2008-07-01 22:59:56
willowさんのアメリカに対する強い思いが伝わってきましたよ。そこまで好きな外国があるといのは、羨ましい気がしますね私は無いですから。
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Unknown (カテキン)
2008-07-01 23:03:38
私も思いいれのある外国は目下なしですが、それはともかく今年の夏はニュージーランド観光旅行が決まっています。最近はその事が頭の大半を占めているが如き状態ですね^^;。 その国を深く理解するというところまでは到底及ばないでしょうが、とにかく直に触れて楽しんで来たいと思います。
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Unknown (willow)
2008-07-05 02:30:15
ジローさん> 日本は自分の国ですから、つまらないも何もありません。

yosikuri> へうげものか。聞いたことはあるね。もし図書館に置いてあるなら僕も読んでみたいね。

上田さん> いや、外国などに強い思い入れがある方が普通じゃないでしょう。

カテキンさん> ニュージーランドですか。私は行ったことがないので羨ましいですよ。妻の出産もあり、今年の夏は旅行なしですね、残念ながら。
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Unknown (yosikuri2000)
2008-07-07 04:43:57
先週、報道が教えてくれないアメリカを読んでみた。内容は貧困王国アメリカと内容はかぶっているね。アメリカは富裕層にとってはいい国だが、移民等の貧困層は将来の夢すら描けないね。ブッシュ政権だからこうなったのではないと思うが早くオバマに変わるといいね。公的医療だけは早急に整えてほしいと切に感じた。日本の後期高齢者医療と同じで弱者に弱い制度だ。(高齢者の保険料負担は賛成だが、保険料の徴収方法に問題がある。世帯単位で課税する方法をやめ、保険料率を低くすればいいと思う。それと障害者は保険料免除でいいのでないか)
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