Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

アスパラガス

2018-04-17 10:13:40 | 日記
なかなか手に入らない白アスパラガスを見つけた。紫色の太いアスパラも並んでいた。栃木県産。この時季ヨーロッパでは市場で山盛りの太った白アスパラが売られています。何度か出会い食べた事がある。その甘く食べ応えのある太さ…忘れられず絶えずシーズンになると探している私がいます。ところがこの白アスパラはご覧のように細く筋っぽくて情けない、甘さなんて全くない。紫アスパラが慰めてくれました。茹でるまえはもっと綺麗な紫でしたが甘くて柔らかく太いから食べ応えはある。細いアスパラはもう買わない。
毎回書いていると思うが石井よし子がパリに留学した時フランス人はシーズンになると白アスパラを食べる事がスティタスで、お金のない人は下仁田葱に似たリークと言う葱をスープで煮て食べたそうです。何回か下仁田葱をコンソメで煮て食べてみたけれど美味しかった。これは”貧乏人のアスパラガス”と言ったと彼女のエッセイ「パリの空の下オムレツの匂いはながれる」に書いてあります。古い話です。そういえばプルーストの失われた時を求めてにも「アスパラガスを見て恍惚とした。海の青とバラ色に染まり、先端は薄い紫と空色で細かく彩られ、その色は根元に向かって気づかないほど徐々に薄れていく…」と言い「女体に似ている」と描写している(フランス版コミックより)。フランス人にとってアスパラガスは特別なものであったのでしょう。