船の回廊です。ウォーキングできる距離は一周800ｍ、風のない日はとても気持ちがいい。5，6周すれば立派な運動になる。この船はは環境にも大変考慮してさまざまな取り組みをしています。まず5000人の人々の使う水は海水を三つの段階に分けて淡水化している。下水用、炊事用、そして飲料。またトイレの汚水はバイオで処理していると聞いた。ですから船室のトイレの注意書きには”あなたの家のトイレとは違うシステムですからトイレット・ペーパー以外は流さないで”とあった。残飯やキッチンでの生ごみは大きな網に入れて魚の餌としているそうです。船内は清潔に保たれ気持ちの良い、快適な船旅です。
アウトライン・ステッチの単純な刺繍ですが丁寧に刺してあります。ごまかしが利きません。周りはリネン、中心はシフォンと言っていましたから、絹ですね。上品で一目見て気に入った。
15世紀頃からマデイラ島にあった繊細な刺繍は何代にも引き継がれていました。19世紀になるとイギリスのワイン商人の娘の改革により発展したそうです。彼女はロンドンにもエージェントを立ち上げイギリスの子供たちにも教え、彼女自身もデザインし美しい素敵な刺繍が出来上がった。1906年頃には多くのプロの刺し手がたくさんの収入を得たそうです。現在マデイラ島にはいくつかの刺繍ハウスがあり熟練したオール・ハンドメイドの物を手に入れることが出来る。こうして見るとマデイラ刺繍はイギリスの多くのエッセンスが入り都会的になった事が解ります。お店の前でおばさんが得意げ刺していたが、これらは30万円もするとか…。
