プロムナードにあるピッツア屋さん。ピッツアやイタリアンスナックが無料で食べられます。此処のカルツォーネ、オムレツのようなピッツアの小型のものが、とても美味しかった。生地はモチモチ、トロトロのチーズの中にコロコロの牡蠣やプリプリノ海老が入っていて、生粋のイタリア人が焼いているのだと確信するようなテイスト。船で食べた物の中で一番美味しかった…と私は思う。可笑しいでしょ？
プロムナードに”ベン＆ジェリー”と言うアイスクリーム屋がある。最近東京にも出店して、いつも長蛇の列と添乗員は言っています。此処は無料ではありません。ですから何時もすいています。ビッグカップと言ってもそれ程大きくなくて5＄、400円ぐらいですからイギリス人は食べません。
船の煙突の裏側を使って、ロック・クライミングが出来るようになっています。誰か挑戦している男性が見えます。平均年齢の高いこの船のゲスト、女性は無理でしょう。よく考えられていて感心してしまう。
勿論、プールもあります。水着を持って来たが船上のオープンプール、少々寒くて入る事が出来ません。暖かいジャグジーもあったが、イギリスの大きな”とど”や”アシカ”が占領し入る隙間がありません。（失礼！）
テレビでしか見たことのないアイススケート・ショウを船中で観た。20平方ｍぐらいの立派なリンクです。最大15名のスケーターが次から次へ眼の前まで滑ってきます。広くもないリンク、よくぶつからないと感心した。華麗な内に迫力があって見事です。夢の中を漂って一時間があっという間。昼間は貸しスケート靴があり誰でも滑る事が出来ます。
シアターでは映画、コミックショー、歌とダンス、軽音楽、クラシックコンサートなど数々のショウが上演されて乗客を飽きさせない。最後にはタレント・ショウという出し物があって乗客のかくし芸大会です。我がツアーに参加者がいて”フラダンス”を披露した。驚いた事に日本からこのためにドレスやＣＤを用意してきたと言うのですから。クルーズマニアでしょうか？彼女は83歳、正統派のフラダンスではなかった。”千の風になって”の創作フラダンスは観ていたアメリカ人が皆姿勢を正したのです。彼等にはこの”千の風になって”は９．１１の追悼曲のようなものですから、こうした場所で披露するものではないと思う。ダニーボーイを歌ったイギリス人など上手な人もいた。”キャラオケ”が世界的なものになった証かも…。それにしてもこのタレント・ショウは事前にオーディションがあったそうですから、またまた驚いた。
ジムの隣には社交ダンスのレッスン場があり、毎日それぞれのパターンの講習会が開かれています。暇があって訪ねた時は難しい”クイック”。時間が短くて、かつて体が覚えた感覚を取り戻せなかった。お仲間のＫさん（女性）と組んだので無理でしょう。社交ダンスはやはり男性の強いリードが必要です。女性が下手でも男性のリードでそれなりに足を運ぶ事が出来る。英国チャンピオンシップで優勝したことのある先生、カメラを向けたらおどけてポーズを…。
船の尖端に広いジムがあります。恐いような拷問のような機械もある。私はもっぱらウォーキングマシーンに乗って一時間結構しんどかった。眼の前には大西洋が広がっています。自分が波を蹴って走っているみたい、爽快です。