”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

サカタのタネ見学 鈍感力が強み

2018-02-08 00:03:27 | 野菜

袋井市農政課様主催の市民農業講座に参加し、

サカタのタネ 掛川総合研究センターの圃場を見学させていただきました。

ここを訪れるのは4回目ですが、こんな真冬の時期は初めてです。

春野菜のことを教えていただけると思うと、わくわく!!

  

サカタのタネの新品種 その代表は何と言っても春自慢。

4月~5月採りの大根なので、まだ実物はありません。

カタログの写真をご覧ください。

  

種まきの時期は、12月~2月とかなり長め。

しかし、この時期は目まぐるしく変動する気候の影響で

大根の長さや太さがばらつきが出る時期でもあります。

例えば、

 ・寒い時期にまけば、根が伸びない。

 ・気温が上がる時期にまけば、花が咲いてしまう。

 ・収穫のタイミングを逃すと、根が育ちすぎてしまう。

などなど、春大根は気難しいのです。

  

春自慢には、そんな気難しさがありません。

春先の気温変化に鈍感であるように改良された品種なのです。

まさに、鈍感力が強み!!

  

ただし、一番気温の低い時期に種まきをするので、

トンネルマルチ栽培にするなど被覆資材は必要となります。

特に、本葉が出るまでの間は、昼間25℃の温度を保つことが大切。

 

ですから、現在の春自慢の圃場は、このようになっています。

  

  

  

  

肉質は緻密でみずみずしく、食味は辛みが少ない品種と言われています。

4月~5月の収穫が楽しみですね。

その時期なら、「春自慢と初ガツオのサラダ」なんていかがでしょうか?

本当に春が待ち遠しいです。(#^.^#)


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立春過ぎても

2018-02-07 11:48:04 | ブログ

立春を過ぎたというのに、寒いですね。

雪が降らない静岡で「寒い」と言っていては申し訳ないのですが、

今朝の気温は氷点下。

おまけに今日は、遠州の空っ風がきついです。(@_@。

  

庭の梅です。

蕾は、丸くなってきているのに開花には時間がかかりそう・・・。

  

  

お向かいの畑の梅は、もう二輪の花が見えます。

探してみてください。

  

  

そんな中、唯一うれしいのは、この日のほだ木

小さなしいたけが出てきたことです。

 

2年待たないと出てこないと言われたのに・・・。

これは「走りのしいたけ」だから、大きくなるのかしら?

  

午後は、もっと高台にある種苗会社の農場を見学します。

温かくして行ってきますね。(^O^)/

 

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私の中で恵方巻が始まったのは

2018-02-06 15:01:47 | ブログ

初めて恵方巻の存在を知ったのは、中尾彬さんのこちらのエッセイ。

   

この中で、節分の夜の京都の2つの風習「お化け」と「恵方巻」のことが

面白おかしく紹介されています。

「お化け」というのは、男が女に、女が男に、老が若に、若が老に

扮装する習慣らしいのですが・・・。

節分の夜に、中尾彬さんたちが祇園花見小路のお店で、

作法にのっとり、恵方巻に無言でかぶりついていると、

お店の電話は鳴る、

さらに先斗町の女将が「お化け」で入ってくる、

という「アクシデント」が続く中、黙々と恵方巻を食べる様子が

ユーモラスに描かれています。

   

このエッセイは、1987年の12月発行となっていますが、

その当時は、恵方巻は関西だけの風習のようでした。

これを読んで、「私も、この風習にチャレンジしてみたい!!」

と大変興味を持ったものです。

  

それから時は流れ、90年代に入った頃、

磐田市のスーパーで節分の日に太巻きが売られているのを発見!!

でも、お惣菜売り場の片隅でひっそりと売られていました。

その頃は、恵方巻なんて大々的にPRもされていませんでした。

 

 

でも、今や恵方巻は節分の一大イベントとなりました。

スーパーも、この日のお総菜コーナーは恵方巻一色に染まります。

それでも、数年前までは、太巻きと一緒に中太巻きや細巻き、

それからハーフサイズのものも売られていたので、

選択肢も多かったように思います。

 

それが今年は、3種類の太巻きが丸ごと1本のものと

ハーフサイズのものが売られているだけで、

大量に売り場を占領している割には、種類は少なかったですね。

   

テレビでは、恵方巻が大量廃棄されている様子が報道されています。

中には、恵方巻になる前の材料の状態で捨てられているものも・・・。

何でも、コンビニなどでは不足しないように大量発注、

さらに工場では不足しないように、もっと多めに作る・・・。

これが、あの大量廃棄につながっています。

   

福が来るとか、厄除けになると言われる恵方巻ですが、

この廃棄された映像を見ると、

昔、おばあちゃんから言われたことを思い出します。

「ご飯粒を粗末にすると、目がつぶれるよ。」

 

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かわいそうなコールラビ

2018-02-05 21:06:24 | 野菜

スーパーの産直コーナーで、

値引きの札が貼られ、それでも売れ残っているコールラビがありました。

  

 

何か、とてもかわいそうになって買ってしまいました。

初めてこの野菜を見た人は、UFOのような形に戸惑うかもしれません。

   

これは、キャベツの仲間です。

キャベツは、野生種のケールが交配を繰り返す中で生まれたものですが、

コールラビは、野生種のケールの中でも

茎が太くなるタイプのケールが原型となっています。

  

コールラビの「コール」はドイツ語で「キャベツ」、

「ラビ」は「カブ」の意味です。

見た目もカブに似ていますね。

味は、ブロッコリーの太い茎の部分のような味・・・

これが一番近い表現のように思います。

   

だから、くせがなくて、生でも加熱してもおいしくいただけます。

 

こちらは、生でカルパッチョ。

  

   

こちらは、かつおだしでスープに。

  

 

おいしくいただきました。 (#^.^#)

もう、かわいそうな子じゃありませんね。

 

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おいしく食べてね!!

2018-02-04 13:11:19 | 食育

運転中は、ラジオを聴いています。

自分にとって、耳触りの良い声とか話し方というのはあるもので・・・。

私は、ある女性パーソナリティの話し方がどうしても好きになれず、

運転中に彼女の番組が始まると、ラジオを切っていました。

 

よく言えば、自由で飾らない話し方

悪く言えば、ぶっきらぼうで優しさを感じない話し方なのです。

  

先日、夫の車に乗った時、彼女の番組が流れてきました。

夫が聴いている様子だったので、私もそのまま聞いていました。

  

その時、彼女が「最近納得がいかなかったこと」という話を始めました。

彼女の話を要約すると

 スーパーでお惣菜を買ったら、レジのおねえさんに

 「おいしくお召し上がりくださいね。」と言われた。

 おいしく作ることは、そちらの責任なのに

 まるでその責任を食べる側に転嫁しているような言い方ではないか?

ということでした。

   

いやいや、待ってくださいよ。

お店の方の思いやりのある一言を、そんなふうにとらえる人もいるんですね。

 

「おいしくお召し上がりくださいね。」

これと似たような言葉を、私は講座で使っています。

それは、賞味期限の説明をする時です。

「賞味期限というのは、おいしく食べられる期限のことです。

 そこには、作り手の『おいしく食べてね。』という気持ちが込められています。」

と、説明するようにしています。

   

レジのおねえさんの「おいしくお召し上がりください。」にも

そんな温かな気持ちが込められていたはず。

「ここから先は、おいしく食べようがまずく食べようが

 買ったあんたたちの責任よ!!」

なんてことは、みじんも考えていないと思いますよ。

   

こちらは、私が1年前に商品開発に関わったお惣菜です。

この試作の時から、私はここのスーパーに来る高齢のご夫婦や

ベビーカーを引いたママの姿を思い浮かべ、

「おいしく食べてね。」と願いながら、調理をしていましたよ。(*^^*)

  

 

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