”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

私の中で恵方巻が始まったのは

2018-02-06 15:01:47 | ブログ

初めて恵方巻の存在を知ったのは、中尾彬さんのこちらのエッセイ。

   

この中で、節分の夜の京都の2つの風習「お化け」と「恵方巻」のことが

面白おかしく紹介されています。

「お化け」というのは、男が女に、女が男に、老が若に、若が老に

扮装する習慣らしいのですが・・・。

節分の夜に、中尾彬さんたちが祇園花見小路のお店で、

作法にのっとり、恵方巻に無言でかぶりついていると、

お店の電話は鳴る、

さらに先斗町の女将が「お化け」で入ってくる、

という「アクシデント」が続く中、黙々と恵方巻を食べる様子が

ユーモラスに描かれています。

   

このエッセイは、1987年の12月発行となっていますが、

その当時は、恵方巻は関西だけの風習のようでした。

これを読んで、「私も、この風習にチャレンジしてみたい!!」

と大変興味を持ったものです。

  

それから時は流れ、90年代に入った頃、

磐田市のスーパーで節分の日に太巻きが売られているのを発見!!

でも、お惣菜売り場の片隅でひっそりと売られていました。

その頃は、恵方巻なんて大々的にPRもされていませんでした。

 

 

でも、今や恵方巻は節分の一大イベントとなりました。

スーパーも、この日のお総菜コーナーは恵方巻一色に染まります。

それでも、数年前までは、太巻きと一緒に中太巻きや細巻き、

それからハーフサイズのものも売られていたので、

選択肢も多かったように思います。

 

それが今年は、3種類の太巻きが丸ごと1本のものと

ハーフサイズのものが売られているだけで、

大量に売り場を占領している割には、種類は少なかったですね。

   

テレビでは、恵方巻が大量廃棄されている様子が報道されています。

中には、恵方巻になる前の材料の状態で捨てられているものも・・・。

何でも、コンビニなどでは不足しないように大量発注、

さらに工場では不足しないように、もっと多めに作る・・・。

これが、あの大量廃棄につながっています。

   

福が来るとか、厄除けになると言われる恵方巻ですが、

この廃棄された映像を見ると、

昔、おばあちゃんから言われたことを思い出します。

「ご飯粒を粗末にすると、目がつぶれるよ。」

 

コメント
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