ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第616回 塩釜市 鹽竈神社東参道 勝画楼 旧亀井邸。 

2011-08-12 12:12:12 | 旅行

2011 07 17(日)


塩竃見物は塩釜港から本塩釜駅を経て再び塩竃神社近くに戻ってきました。
塩釜街道に面した大きな石灯籠の立つ石畳道は塩竃神社の東参道で、緩やかな勾配の坂道ですので、別名が女坂と呼ばれています。
 
平らな参道の突き当たりの石碑が建てられている辺りが、「奥の細道」で塩釜に来た松雄芭蕉が止宿した地といわれています。
そこを左に上がって行くと塩竃神社への女坂です。

女坂へは行かずに、逆に右に折れて「勝画楼」と書かれた案内板に従って木立で薄暗い蜘蛛の巣が張られた石段を登ります。
 
2分程で着いた所にあった建物が、塩竃神社の別当寺で廃仏毀釈により明治4年に廃寺にされた法蓮寺の建物で唯一現存する書院の「勝画楼」でした。

ここから「塩釜の浦」が一望出来、文人墨客や藩主が度々訪れたという「勝画楼」も今では市街地が見えるだけ、建物の管理状態がひどく、幽霊屋敷同然の佇まいでした。
 

高台に建つ「勝画楼」脇の雑草の中、石組みだけが残っていたのは、完成していれば日本最初の洋式灯台になるはずだった幻の灯台の土台石組です。
 
苦労して築き上げた土台石には当時の石工たちの名前が整然と刻まれています。

勝画楼から戻って東参道女坂をほんの少し上がった場所に「旧亀井邸」がありました。(拝観無料)
門から少し下がった場所に瀟洒な二階建て和洋併置式住宅の旧亀井邸が建てられていました。
 

記帳して一階の二間続きの座敷から見学です。
係りのお嬢さんの説明では、亀井邸の主人・亀井文平氏は石油商(亀井商店 日本石油の東北地方総代理店)として財を成し、かつては景勝の地だった一森山の斜面に大邸宅を築いたのだそうです。
 
いろいろな展示物も見られ塩釜の歴史などの説明も勉強になります。
一階廊下には喫茶コーナーもありました。

四方向からの階段が集まる踊り場、珍しい造作で迷いそうです。
 
大正13年に建てられた当初は二階からの眺望は素晴しく、幾多の著名人も訪れたと云います。

母屋に続く洋館は東日本大震災で外壁の一部分が壊れ修復中、館内にその破片などが展示されていました。



旧亀井邸の見学も終了し、東参道を下って再び大通りの塩釜街道に・・・。
通りに沿って設置された様々な歌碑句碑が見る人を楽しませてくれます。
 
「見わたせば 霞のうちも かすみけり 煙たなびく しほがまのうら」新古今和歌集・家隆朝臣、など塩釜(しほがま)に関する和歌などの歌碑が歩道に沿って沢山並べられ、市民の古典への造詣の深さに感心させられました。

今回で仙台・多賀城・塩釜の旅を終わります。
次回は、天狗みこしで有名な“沼田祇園祭”。


2011 08 12(金)記。     前橋市        最高気温36.3℃

おまけコーナー。

自然の妙・・・横顔になった雲!
OMG!!!


車間距離26cm!縦列駐車世界記録認定(ギネス)。
Tightest parallel parking - GWR Video of the Week 3rd August 2011



横の隙間6cmの車庫に駐車し、神業で家に入る。
Man bijt hond - Het dorp