中上健次「枯木灘」読了
ずっと前から読まねばと思っていた中上健次の代表作をやっと読了することができました。
それにしても重い小説でした。主人公の竹原秋幸(26才)の一家の物語なんですが、実父、義理の父親、腹違いの兄弟、種違いの兄弟がいっぱいいて、何が何やら読んでてわけがわからなくなりそうでした。
それにしても、小説の舞台となる枯木灘で繰り広げられる一族の愛憎劇のなんとも凄まじいこと!めまいがしそうでした。
竹原秋幸の仕事はいわゆる土方なんですが、この作品は多分に事実も織り交ぜてあるのではと推測されます。中上は一度、自分の一族のことを書いておかねばと思ったのではないでしょうか。
最後の方で、秋幸が腹違いの弟、秀雄を殺すところ、まさに鬼気迫るものがありました。しかし、小説はそこで終わってよかったのでは、と思いました。あとの30項はちょっといらないかな。
いずれにせよ、胸にずっしりとくる、重厚な作品であることには間違いありません。堪能しました。
ずっと前から読まねばと思っていた中上健次の代表作をやっと読了することができました。
それにしても重い小説でした。主人公の竹原秋幸(26才)の一家の物語なんですが、実父、義理の父親、腹違いの兄弟、種違いの兄弟がいっぱいいて、何が何やら読んでてわけがわからなくなりそうでした。
それにしても、小説の舞台となる枯木灘で繰り広げられる一族の愛憎劇のなんとも凄まじいこと!めまいがしそうでした。
竹原秋幸の仕事はいわゆる土方なんですが、この作品は多分に事実も織り交ぜてあるのではと推測されます。中上は一度、自分の一族のことを書いておかねばと思ったのではないでしょうか。
最後の方で、秋幸が腹違いの弟、秀雄を殺すところ、まさに鬼気迫るものがありました。しかし、小説はそこで終わってよかったのでは、と思いました。あとの30項はちょっといらないかな。
いずれにせよ、胸にずっしりとくる、重厚な作品であることには間違いありません。堪能しました。