昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

中欧旅行(14)

2009-11-19 08:32:31 | 中欧旅行
 ツヴィンガー宮殿の中庭に入ると、黒く変色した数々の像を頂く建物が取り囲んでいる。
 近くのフラウエン教会も焼け焦げた煤を被ったように黒くなっている。
 
 

 

 現地ガイドのスカッロリーナ女史の説によると砂岩を使っているので日が経つと含まれている鉄分が錆びて黒くなるのだと言う。
 まだ白い部分は修復して間がないのだと・・・。
 この説は後日、黒皮の長いコートに黒のサングラス、黒い顔のウイーン在住の超ベテラン風日本人ガイドのアンチャンに確認したら「バカなことを、化学的にもナンセンスな説だ」と一蹴されてしまった。
 果たして真偽のほどは?

 それにしてもこの女史風ガイドのオバサンは我々38人を引き連れて忙しなく歩きまわる。
 しょっちゅう携帯が鳴って、誰かと話している。
 かと思うと、仲間だろうか、おばさんに話しかけられて立ち話したり態度が良くない。
 
 我々のグループで最長老(75歳くらい?)のおばあさん姉妹が、
 他のグループにくっついて教会に入っていくのが見えた。
 やばい!と思ったら、最後尾にいた仏ちゃんがあわてて追って行った。

 その後我々は旧市街をやはり忙しなく見学。
 
 

 大学生の入賞作品という、マンホールの中から顔を出す男の像はなんともユニークなものだ。



「でわ、ここで3グループに分かれます。教会の中を見学する人、わたしが先導するおいしいと評判のパンやさんへ行く人、残って<君主の行列>の壁画の前のおみやげやさんを冷やかすグループに分かれます。
 いずれも11時半には<君主の行列>の壁画の前のあの赤いテントのおみやげやさんの前に集合して下さい」
 女史風ガイドが大きな声を出してしつこく、3回も説明した。

 我々は教会の中を見学することにした。
 荘厳な教会の中には献上されたロウソクがたくさん灯っていた。
 我々も浄財を箱の中へ投入して、1本ローソクに火を灯し、孫の成長のためお祈りする。

 ─続く─