昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

中欧旅行(2)

2009-11-06 09:34:34 | 中欧旅行
 オーストリア航空のエコノミーの座席は狭い。
 テーブルも狭く、食事に飲み物を載せると落っこちそうになる。
 実際に頼んだジントニックを半分以上こぼしてしまった。
「お父さんはこぼし屋なんだから・・・」
 妻に言わせればテーブルの所為というよりいつものことと言われてしまったが。

 

 オーストリア空港の客室乗務員は格好いい。
 女性アテンダントは真っ赤なスーツの上下にストッキングも赤。
 薄いブルーのネッカチーフで変化をつけている。
 男性も赤のジャケットにこげ茶のズボン。
 いずれもスタイルがよく、胸を張ってすばやく動く。

 12時15分離陸すると、間もなく機体の揺れが激しくなる。
 安全ベルトの着用が指示されたが、敢えてトイレに向う。
 並んでいたひとりが入って待っていると、美人のオーストリア人女性アテンダントが席に戻りなさいと言う。
 折角行列が終って次は自分の番になったところだ。
 ここは言うなりになれない。
 彼女はしかめっ面になって強行に主張する。
 彼女の後ろを通った男性アテンダントがにやっと笑みを漏らしたので、意を強くし、幸いトイレのドアが開いたので席に戻らすトイレに入った。

 

 ・・・このまま事故になれば、彼女の懸念した事態に陥るのだろうなと思いながら大揺れに中で用を足していた。

 席に戻って、さてこれからの10時間以上の時間をどう過ごすべきか。
 テレビの端末の操作もよく分からない。
 JALなどとは異なるようだ。
 番組内容も興味あるものがないのでテレビはあきらめ持参した本を読む。
 座席のリクライニングもうまくいかない。
 眠るのもままならず、時間が経つにつれて身の置き所がなくなる。

 トイレ前でツアー仲間の男性と、直行便はいいですね、と話し合ったが昔のアラスカ、アンカレッジ経由のように中途で乗り継ぐ方が気分転換になりいいのではと思ったりもした。

 ─続く─