「あの運転手さん、缶コーヒーボスのCMに出ている人に似てない? なんとかジョーンズという俳優に・・・」
妻から言われる。
プラハに向うバスに乗り込む前に、妻は仏ちゃんにも言っている。
「運転手さんが缶コーヒーボスのなんとかジョーンズさんに似ていると言われましたが、たしかに横顔は似ているかも・・・」
仏ちゃんは早速話題に採用。
「そういえばそうね」
「似てる、似てる・・・」
あちこちから声が上がる。
「あー、ビリー・ジョーンズね」と大助おじさん。
「違うでしょう。トミー・リー・ジョーンズよ」
知的奥さんからすぐ訂正が入る。
マイセンからプラハまで169キロ。
夕食はプラハの大きなレストラン、HYBERNIA。
我々は一人のおばさんと、3人の若い女性の組と同席。
野菜スープ、じゃがいもに白身魚のフライ。
ボリュームあり過ぎ。半分残す。
ビールはさすが、チェコ、ピルセンビール。
ほのかな苦味が一時代前の懐かしい味だ。
「見て、見て、あのウエーター。ハムレットみたい。目が涼やか」
妻が目を輝かしている。
あごひげなんか生やして、なかなかイケメンの若者だ。
仏ちゃんと一緒にドリンクの注文取りに回っている。
我々のほかにもチェコの若者やファミリーがたくさん入っている。
隣の席の図体の大きなおにいちゃんはなんと半そでだ。
目の前には馬が喰うほどの野菜が皿に山盛りになっている。
向かい側のおねえちゃんの前には焼き鳥のお化けみたいのが突っ立っている。
「あれシシカバブだよ。どうやって喰らいつくのかな?」
自分が食べるのはそこそこにして、興味津々周りを見回す。
おっ!後ろの席の女性の前には、ブタの丸焼きか?
「違うわよ、鶏の丸焼きでしょう」
妻に言われたが、目の前にした二人のチェコ女性ご本人があまりの大きさに目を白黒して顔を見合わせている。
─続く─
妻から言われる。
プラハに向うバスに乗り込む前に、妻は仏ちゃんにも言っている。
「運転手さんが缶コーヒーボスのなんとかジョーンズさんに似ていると言われましたが、たしかに横顔は似ているかも・・・」
仏ちゃんは早速話題に採用。
「そういえばそうね」
「似てる、似てる・・・」
あちこちから声が上がる。
「あー、ビリー・ジョーンズね」と大助おじさん。
「違うでしょう。トミー・リー・ジョーンズよ」
知的奥さんからすぐ訂正が入る。
マイセンからプラハまで169キロ。
夕食はプラハの大きなレストラン、HYBERNIA。
我々は一人のおばさんと、3人の若い女性の組と同席。
野菜スープ、じゃがいもに白身魚のフライ。
ボリュームあり過ぎ。半分残す。
ビールはさすが、チェコ、ピルセンビール。
ほのかな苦味が一時代前の懐かしい味だ。
「見て、見て、あのウエーター。ハムレットみたい。目が涼やか」
妻が目を輝かしている。
あごひげなんか生やして、なかなかイケメンの若者だ。
仏ちゃんと一緒にドリンクの注文取りに回っている。
我々のほかにもチェコの若者やファミリーがたくさん入っている。
隣の席の図体の大きなおにいちゃんはなんと半そでだ。
目の前には馬が喰うほどの野菜が皿に山盛りになっている。
向かい側のおねえちゃんの前には焼き鳥のお化けみたいのが突っ立っている。
「あれシシカバブだよ。どうやって喰らいつくのかな?」
自分が食べるのはそこそこにして、興味津々周りを見回す。
おっ!後ろの席の女性の前には、ブタの丸焼きか?
「違うわよ、鶏の丸焼きでしょう」
妻に言われたが、目の前にした二人のチェコ女性ご本人があまりの大きさに目を白黒して顔を見合わせている。
─続く─