町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

砂川市を視察

2012年11月07日 | 活動日誌

山下てつやです。オバマさん、再選ですね。オバマ大統領は、過度の競争を排する「公平な社会」を目指すと表明、そして、ロムニー候補は民間主導の「自由な社会」の構築を強調したといいます。いずれにしても、景気回復と雇用の再生をどうつけるかが、大きな課題。日本経済も大きな影響を受けるので、注目したいと思います。

今日から視察を行っています。砂川市に行きました。午前中は、地域交流センターゆうを見学。ゆうは、500人収容の大ホール、最大100名規模まで対応可能な研修室、子どもたちと保護者のための交流スペース、屋外、屋内にも交流スペースをもつ、多目的な空間を提供する施設です。JR砂川駅に直結し、中心市街地の象徴となっており、近年では、市外からも多くの人が利用に訪れているとのこと。

この施設は、市民が主体となり計画段階から検討されてきたことから、きめ細かいところまで、市民ニーズを取り入れています。例えば、駐車場には、フリーマッケットがしやすいようにラインが引かれていたり、駅に直結した大空間には、出店が出しやすいように、床にコンセントや水道の蛇口が設置されています。

駅に直結した大空間、小中学生の作品展が行われていました。

平成14年に、市民の声を積極的に施設に反映するために運営協議会を設置。平成17年には、管理運営にあたっての提案書を市に提出。提案書では、管理体制、利用計画、利用料、経営体制が示されました。その後、運営協議会が母体となり、NPOゆうが設立され、市から正式に委託を受け、指定管理者として、この施設の管理運営にあたっています。58名の正会員からなるNPO法人、また、友の会の支援を受けています。そのため、この施設の事業費は、市からの指定管理料より多く、NPOや友の会から財政的な支援も行われています。

この施設では、多くのボランティアさんが運営に携わっていますが、ボランティアをするとエコマネーが支払われる制度があり、市民協働を推進する取り組みがされています。これまで、市からの委託料を縮小しながらも、事業全体を充実させてきており、今後も、市民の力を最大限生かしながら事業効果をあげていくことが期待されています。

午後は、砂川市にある砂川地区保健衛生組合クリーンプラザくるくるを見学。この施設は、砂川市を始めとした2市3町の広域組合施設です。

この施設は、びん・かん・ペットボトル・紙類などを分別、圧縮などをして資源化業者に引き渡す資源ごみライン施設、粗大ごみ・不燃ごみを破砕、分別などする粗大・不燃ライン施設、可燃ごみを圧縮してコンテナに詰める中継ライン施設、生ごみをメタン発酵させる高速メタン発酵施設からなっています。

受け入れごみは、およそ家庭ごみが7割、事業系が3割程度とのこと。ここには、焼却施設がなく、中継ラインで圧縮されコンテナ詰めされた可燃ごみは歌志内市の施設に持ち込まれて焼却しています。一方、木質の粗大ごみを破砕した可燃ごみは燃料としてリサイクル業者によって引き取らているケースもあります。焼却施設に持ち込むケースと比べると格段に処理にかかる費用が安くなること、また、燃料として利用されると資源化率が高まることなどをメリットとして考えているようです。

ここでは、プラスティック類を可燃物として処理しいます。一方、ペットボトルは容リ法に基づいて、分別して処理しています。この分別は、びん・カンと一緒のラインで行われており、一般的なハイプラスティック中間処理施設とは異なりますが、ペットボトル類は圧縮梱包をして資源として出荷されています。

生ごみの前処理が行われている場所

メタン化施設、生ごみバイオガス施設の処理能力は22t/日です。発生したバイオガスは全量発電用の燃料として使用されています。この施設全体では、電力を外部から購入しており、バイオガス発電による電力は売電せず所内利用に使われています。生ごみバイオガス化施設の処理能力は、22t/日ですが、人口減少により生ごみ自体が減ったことにより、施設の稼働は半分にも満たない状況です。

生ごみについては、異物を取り除く処理がされています。この施設に搬入される生ごみは分別収集されたものですが、生ごみを入れる袋やプラスティック、ビニール類が混入しています。これを前処理をして取り除き、メタン発酵施設に搬入していますが、これまで運転を止めるような大きな問題はなかったようです。前処理工程について、若干説明を受けましたが、ここは鹿島が担当しており、町田市としても参考とすべきものではないかと思います。

砂川市は、かつて、近隣に炭鉱の町かかえていたことから、そこへの交通の要衝として発展してきました。また、炭鉱の事業が全盛の時代には、その関連産業が多く存在していたようです。現在は、有名なお菓子会社があることから市全体でスイーツによるまちおこしりに取り組んでいます。また、約500床の市民病院が近年オープンして、広域の急性期医療を担っており、黒字を続けているとのこと。

 


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