マル鉄・鉄道写真館

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国鉄旧型電機 EF155(新鶴見機関区)

2016-11-17 00:55:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄旧型電機 EF155(新鶴見機関区)


EF15シリーズ、今回は5号機です。



昭和52年 蕨駅にて

5号機は、元は上越線用として配置されましたが、奥羽本線電化と同時に福島第二機関区へ移動、板谷峠対応となりました。
しかし、板谷峠における連続勾配は殊のほかキツく、タイヤが弛緩するといった問題が現われてきました。そこで、連続下り勾配に対応できる「電力回生ブレーキ」装置を備えたEF16型に改造されています。
その後、同機は再び長岡第二機関区へと戻り、さらに比較的早いうちにEF155に復元され、新鶴見区にも配置となり首都圏の貨物列車の牽引に活躍しました。
最期は、甲府区の配置となり、身延線で終焉を迎えました。

写真をご覧いただきますと、屋根の上には前後に2機のベンチレータのみで、非常にスッキリしているのが特徴です。
また、冬期対策として、前面窓、貫通ドア窓、さらにはヘッドライトに至るまで、前面のあらゆる装置にツララ切りが装備され、その昔は山男だった様相を最期まで見せておりました。

先般ご紹介いたしました7号機と同じようなスタイル、経歴となっています。

5号機

昭和22年12月24日 日立製 長岡第二機関区 新製配置

昭和24年 4月 5日 福島第二機関区へ移動

昭和26年 6月28日 EF16 5号機に改造

昭和42年12月27日 EF15 5号機に復元

昭和55年 1月17日 廃車 最終配置区 甲府機関区