マル鉄・鉄道写真館

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EF551+EF641001(原色)牽引:12系臨時列車

2015-04-12 19:57:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
EF551+EF641001(原色)牽引:12系臨時列車


平成27年4月12日、予てから鉄道博物館入りを前提に整備が行われていたEF551ですが、本日から鉄道博物館における展示が始まったとのことです。
本来であれば関東のニュースでもトップになりそうですが、早朝に起きた山手線の架線柱倒壊事故で都心の鉄道が大混乱、EF55のニュースはかき消されてしまったようです。

過去ログでEF55の記事はいくつもアップしておりますが、今回はEF641001が原色時代に12系臨時列車を重連で牽引した数少ない記録をご紹介したいと思います。

※撮影は、全て昭和61年8月28日です。



敷島~津久田間にて

確かEF55が復活して第2段目の運転だったと思います。
第1弾は旧型客車(スエ78込み)を連結、単機で高崎~水上間を運転。そして第2弾は、高崎からなんと上越国境を越えて石打まで運転されています。

国境越えにあたり、補機としてEF641001(当時はまだ原色)を連結した重連運転となりました。当時最新型であったEF641000番代との重連運転は完全なミスマッチでしたが、今となっては貴重な原色時代の記録となりました。



石打駅構内にて 方向転換中のEF55

EF55は機能的には片運転台と同様であるために方向転換が必要となります。転車台は石打駅構内に残存していたためこれを利用し、復路も正向きで運転が可能でした。EF55が引退となった今、SLが石打へ行く可能性も少ないため、転車台の役目も終ってしまいそうです。



石打~越後湯沢間にて

この回の撮影で唯一順光で撮れた場所。しかし、送電線がうるさくて絵になりませんでした。足場がないために選択肢がありませんでした。



越後湯沢~越後中里間にて

上り列車は越後湯沢駅停車中に先回りができましたが、撮影場所を探している時間が無くて良いアングルでは撮れませんでした。



渋川~八木原間にて

今度は関越道を使って先回り。かなり日が傾いて暗くなってしまいました。今だったらデジタルでどうにでもなる条件でしたが、当時は限界でしたかね。

この後の運転では、EF55の不具合時の対策のためか、EF641001が補機仕業につくことが多くなります。また、旧型客車による組成も頻繁に行われるようになり、EF641001は茶色塗装に白帯を入れた現在の塗装へと変更されることになります。
ちなみに、翌年(昭和62年)4月には茶色となったEF641001が補機仕業に就いているのを確認しています。
僅か数回であったと思われるEF55との貴重な組み合わせの列車でした。

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