フレンドリープラザの運営委員会だった。
プラザも開館当時の熱気はなくなったなぁ。客も少なくなったし、かかる舞台も質量ともに低下傾向だ。なんとかせにゃ!!みんなの思いだ。
そんな中で会館の視察が増えているんだって。その狙いは、雪を利用した冷房施設。あじゃぁ!プラザは数年前から、夏場の冷房に冬場だっぷり降った雪を貯蔵して活用している。この設備が、今のエコライフの時代風潮にぴたっと合って、自治体や会館関係者の見学が大繁盛なんだって。
まっ、みんなが見に来てくれるのは悪い話しじゃないが、文化ホールとしてはちょっと寂しい。中身じゃないわけだから。せっかく全国から人が来てくれるのに、エコ冷房だけかよ。
そんな話しを聞いて、むらむらとアイディア湧いてきちまったよ。エコ冷房の視察者にプラザゆかりの軽い出し物を見てもらおう、なんてのはどうか?ひょっこりひょうたん島のダンス数曲のステージなんてどうだろうか。もちろん演じるのは置農演劇部だ。
菜の花座とか他の町民グループがやれればそれにこしたことはない。でも、フットワークの軽快さ、ダンスの力量から言って置農演劇部以上の適任はいないだろうな。
こんなことをちらりと思いついたのは、子どもミュージカルや演歌ショーの客出しでやっているひょっこりひょうたん島の歌と踊りがことの他の好評だからだ。とりわけ中年以上のお客様には絶大の感動効果を発揮している。僕自身、何度見ても涙わき上がってくるから。
「海の向こうの水平線に 何かがきっと待っている。」この歌詞は今の時代にぴったりだって思わないか。これこそ、がんばろう東北だよ。この曲の他に何曲かピックアップして20分程度のダンスステージを作るんだ。
それを視察とセットにする。最初から料金設定すると敬遠されるから、無料で見てもらうことにして、ただし投げ銭お構いなし!ってことにする。視察に来る人たちって慰安旅行気分だから金離れは悪くないと思う。上手にし向ければそこそこ投げ銭集まるんじゃないか?
いや、金にならなくてもいいんだ。井上ひさしゆかりのホールでひょうたん島のショー見てきた、なんてちょっと土産話にいいんじゃない?しかも演じてるのは地元の高校生!これはなかなかの企画だと思うな。
このセットで視察を終えてもらえば、川西町が井上さんのふるさとで、その遺産を町なりに継承しているってこともわかってもらえると思うんだ。こんな提案を口から出任せに放り出してきた。
あと、こんことも提案したかった。それは置農演劇部員と作る子供ミュージカル!っていうの。プラザには子ども演劇教室っていう素晴らしい取り組みがあるのだけど、その発展形式として、高校生が相手して子ども達とミュージカルを創るって試みだ。歳の近い高校生が一緒に指導してくれるって、大人がやるのとは大違いだって思うんだけど、どうだろう。
アイディアはいろいろある。で、そのポイントは、地域の力を最大限活用するってことなんだ。置農演劇部だけじゃない。踊りの先生やカラオケの名人、合唱団、カメラクラブ、そういう熱中人を巧みにプログラムの中に引き込めばいい。設定の仕方一つで、喜んで加わってくれると思う。外部の先生も大切だし必要だ。でも、文化は都市から来るものって常識にそろそろおさらばする時期じゃないだろうか。