ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

菜の花座、ようやく半人前

2010-05-19 21:21:30 | 地域文化

 お恥ずかしい限りだが、菜の花座には弱点がたくさんある。

 そうりゃそうだろ、まず作者と演出の力量不足!まっ、それはそれとして。役者下手、まっ、まあ、そうはっきり言っちゃ身も蓋もないけど。せりふがなかなか入らない、うん、それも頭がいたい。稽古に人が集まらない、ほんと、なんとかしてよ!ゲネなのに全員集合できない、もう、サービス業ばっかりだからね。金がない、これは致命的かもしれない。いやもっと決定的なのは、観客が、少な~~~い!!

 上げればきりがないんだけど、そのもろもろの弱点の中に、スタッフが育たないってのがあった。ともかくみんな出たがりの作業キライなんだよね、団員が、いえ、僕もですけど。もちろん中には、装置のオカポンとか舞台のマッキーとかみたいにぶつぶつ言いながらも頑張ってる奴もいて、それでなんとかここまで来られたんだけどね。照明、音響、装置製作といった要の部署がも一つつっこんでくれない。そう、本番近くにならないと来ないとかね。

 ところがね、なんと、今回、強力なメンバーが出現したんだ。装置作りが大好きっていうユウキとかこれまで役者だったのに音響頑張るって言ってるサトエとかね。役者兼舞台監督に抜擢してクーチャンもなかなかいい仕切り具合だ。何より嬉しいのは、普段の稽古にもこまめに顔を出してくれてるってことだ。これはほんと心強い。みんなで作ってるって感じするものね。だから、今回の舞台は、もしかして、菜の花座が飛躍する一歩に成るのかも?!なんて早合点したりして。

 でも、これってあったりまえのことなんだよね。スタッフが稽古に顔出さないって方がおかしい。ってことで、ようやく当たり前のことが当たり前になりつつある菜の花座、半人前に一歩前進ってことだ。

 

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早くも音撮り『ベジタブル1ワンダフル!!』

2010-05-17 22:39:16 | 演劇

 公演3回目がやっと終わったところだって言うのに、もう音楽CDを作っちまった。いやいや、まだできちゃいない。音撮りを終えたってこと。昨年初の試みで食育子どもミュージカルの楽曲CDを作って配布したところ、各地で欲しい欲しいとひっぱりだこ。そうか、こうしておけば、せっかく出来た曲もどこかで歌い継がれて行くってことなんだな。どれもこれも良い曲なんだもの、公演終了と一緒に埋もれさせてしまうのはもったいないってもんだ。

 で、どうせなら公演のたびごとに、欲しい人にお配りすればいいいじゃない、そんなら早いほうがいいよね、ってことで今日の音撮りとなった。

 4時から始めた音撮り、まっ、6時過ぎには終わるでしょって高く食っていたら、なんと!8時だよ!8時!!まさかね、あり得ないね。今年のメンバーは音楽的に少しはマシだって思っていたのに、やはりダメ!体育館とかの公演の歌い方が抜けないんだよね。ともかく荒い!ともかく雑!公演は芝居もダンスもあるし、かぶり物やら衣装やらに観客の関心も分散してるから、元気に歌えばなんとかなるんだけど、歌曲CDとなると、こりゃもう音楽オンリーだからね、一品料理だからね、誤魔化しようがないわけだ。

 歌い方の単調さっていったら!おいおいどうにかならんのか!?人が前で指揮してるっていうのに、まるっきり無視!だもの。いや、見ちゃいるんだ。でも、こっちの手振り身振り表情に合わせて歌い方を変えるってことができない。音楽だって表現なんだから、せりふと同じなんだからね。

 この棒読みみたいな歌い方には目を、いや、耳をふさごう。 だが!音程の不安定さfどうにも我慢できない。ええーっ!こんなでたらめ歌ってたの?!いやはや舞台の勢いって奴は恐ろしい。これでも、結構楽しく聴けたんだから。

 歌い放しの3時間半!さすがに後半は疲労がありあり!声にも態度にも表れて、これがまたNGを続発させる原因にもなった。風邪やらなんやら体調不良者が多かったってこともあるが、やはりここ一番の踏ん張りがまだまだ不足してるって感じだね。心をコントロールする。感情を統御する。役者としての基本技がまだまだできない部員が多いんだよな。

 何度も激しく、厳しく檄を入れながら、叱咤激励これ務めながら、どうにか終えることのできた音撮りだった。これで後は僕がこれをコピーしてCDに仕上げればいい。これから先20回近くの公演先で何百枚とばらまくことになるだろう。そして、何人でもいい、これらの曲を歌い次いでくれれば嬉しい。食育の名曲としてヒットしたりすれば大観劇!だ。

 今回も飽きることなく、いらだつことなく、腹立てることなく、最後まで付き合ってくれたエンジニアのKさん、本当に本当にありがとうございました。お話しのあった川西ダリア園50周年記念行事への協力、これはもう絶対させてもらいますからね。

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食育子どもミュージカル:三度目の正直

2010-05-15 20:37:17 | 演劇

 初演と二回目公演がひどかったからね、今度はきちんと仕上げなくちゃ!って、定期公演そっちのけで一週間びっちり直しを入れた。その成果は確実にあったようで、今日の舞台はスピード感と集中力に満ちた良い舞台になった。

 一人一人が役を掴みかけてるってことが大きい。自信を持って演じているので、声も大きくなったし、動きを滑らかになった。全部のシーンが生き生きと生まれ変わったってわけではないけど、歌とダンスとラストシーンは確実によくなった。

 新しく仕込んだギャグも、まあ、受けたし、前回しらけただじゃれネタも笑ってもらえた。やっとこの台本の面白さが浮かび上がって来ているって感じだね。どうやらお客さんに見てもらえるステージに仕上がってきたってところかな。

 せりふを削りに削って、15分近く短縮したのも効果的だった。子どもたち相手だと、やはり1時間程度がベストなんだよな。まして、6月と8月には幼稚園児対象の公演も予定されているしね。

 と、まあ、収穫の多かった米沢市愛宕コミュニティセンターでの公演だったけど、一番大きい収穫は、公民館の狭いホール、中途半端なステージでもなんとか工夫して装置も立て込み、演技も終了できたってことかな。

 このごろは敢えて事前の下見をしないことにしている?ただめんどくさいだけか?ので、公演会場見てからが勝負だ。決断に次ぐ決断。部員たちには立て込みの準備をさせながら、僕は必死で考え抜く。まさに臨機応変!そのものだ。装置を横に並べられない狭さをパネルを斜め置きしてしのいだ。その分袖を前に出したので、舞台そのものに奥行きが出て、なかなか悪くないものになった。決め手の隠し幕落ちも上手く行って、よし!これでどんなとこでも出来るぞ!って自信つかんだね。

 今回3度目の公演。これから先その6倍以上の公演が待っている。一つ一つの公演が確実にレベルアップの舞台になるよう大切に取り組んで行こう。

 

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トラック積み込みは、祭りだぜぇぇ!

2010-05-14 20:59:36 | 教育

 明日は一ヶ月半ぶりの子どもミュージカル公演。ってことは今日はゲネやって荷物の積み込みだったってこと。今回の『ベジタブル!ワンダフル!!』はすでに二回公演してるから、積み込みの方法も決まっていて楽だよな、なんて、とんでもない思い違いだった。

 ぜんぜん!覚えていない。それ以前に積み込む荷物忘れてるくらいなんだもの。やれやれだ。で、仕方なく、僕が陣頭指揮して積み込みを行った。途中失敗すること数度!そのたんびやり直して、どうにかこうにか積み込みを終えることができた。これで、もう、次回から部員たちに任せきりにできるだろう。

 置農演劇部が気楽に公演に出られるのは、このトラック積み込みのノウハウをしっかり確立できたってことにある。うん、ほんとそう思う。装置に衣装に小道具に照明音響に至るまで、ぜーんぶ積み込んで後はトラック運ぶだけ。だから、どこにでも何回でも出かけていけるってことなんだ。改めて、この仕事の意義は大きい!うん、ほんと!!

 途中荷崩れしたりしないように、びっちりと積み込む。コツは床面の部分がすべてぎっちりと詰まっているってことだ。ここに空間があると、運転中に積み荷が動いて大変なことになる。だから、かえって荷物の少ない時の方が難しかったりする。今回も比較的少量なので、ブロックを足下に詰め込んだりして強引に床面を埋めた。側面は袖にする展示用パネル10枚で壁にしてあるので、床面さえ埋め尽くせば後は楽だ。かぶり物や衣装をぼんぼんと放り込み、ブルーシートで覆ってロープを掛けて終了。予定時間5分超過で19:05完了だった。

 それにしても、この積み込みの作業って奴は、部員たちをえらく興奮させるようだ。もうまるで祭りだね。ああでもない、こうでもないと言い合い、声を掛け合い、冗談を飛ばしながら楽しんでいる。特に、最後のシートとロープ掛けは、男どもの見せ場だ。わいわいと大騒ぎしながら観音結びで荷物を固定していく。1年生はさっそく呼びつけられて、「これ覚えねと、一人前にならんねからね!」女の先輩たちにはっぱを掛けられる。この技に熟達した男は、男たちの中でちょっぴり優位に立てるんだ。

 ばかばかしいって言やあ、ばかばかしい。だけど、こんなところで競い合って技を磨き合って行く。これもまた、成長のための大切な一歩なんだと思うね。

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コント台本『振り込め詐欺にご用心』

2010-05-13 23:37:19 | 地域文化

 久しく台本をアップしてないから、ここらで、今だって書いてんぞー!ってとこ見せておこうかね。実はこのコントまだ上演してないんだ、って言うより稽古していない。初演は7月の予定なんで、今はとてもとてもコントまで手が回らないんだ。

 なので、これ使うのは8月以降にしてほしい。って、だれもやる奴なんていないか。結構面白いって思うけどね。まっ、呼んでみて下さいな。

演歌ショー『夢芝居』コントその三

『ご用心!ご用心!』

キャスト

   防犯研修会講師       

          助手       

   お滝婆さん         

   おかね婆さん        

   源助爺さん         

   伊衛門爺さん        

          公民館の会議室。詐欺被害防止研究会の研修会が行われている。後ろの壁には、『だまさっちゃぁ!なんてわかんねぇ!!』の張り紙が張ってある。4人のお年寄りを前に講師が詐欺被害について話している。

講師    最近、新聞やテレビでの報道は減っておりますが、振り込め詐欺の被害は少なくなったわけではありません。例えば、一昨年の1~3月におきた被害件数は、5618件。被害総額は実に、実に78億円!実感わきますか?78億円?国民年金の老齢基礎年金額が79万円。つまり、たった三ヶ月の間に5618人のお年寄りが年金を掠め取ら

れたってことですよ。1年間だと2万2千人!とんでもない数字だと思いませんか?

源助    おら、そがに年金もらってねえど。

お滝    どんだけもらってんなか、わかんねえなべ。年金、入っとすぐとパチンコさ行ってすってんてんだものな。

源介    ばかこくでねえ。おら、

講師    まあまあまあ。要するに増加傾向にあるんですね。しかもその手口!これがますます巧妙になってきており、お年寄りばかりでなく若者にも被害は広がっております。

おかね   なんとまあ、若えくせしてなぁ。

源助    だまされんなは年寄りの特権てもんだ。

お滝    特権はおかしいべー。

おかね・伊衛門 ほだほだ。

源助    ほんじゃ何だ?

お滝    年寄りの、特技。(と、胸を張る)

おかね・伊衛門 うん、ほだほだ。

講師    だから、困るんですねぇ。特技で損しちゃダメでしょう。

お滝    ほでも、損して得取れっても言うべした。

講師    もう!!金巻き上げられてどうやって得取るんですか。

助手    先生、興奮しないで。血圧が上がります。

          と、血圧計を取り出しすばやく測定する。

助手    先生!な、な、なんと!!

講師    ど、どうした?高いのか?

助手    平常です。

講師    驚かすな。医者から注意されてるんだから。若い者ばかりじゃありません。なんと、国王、国王ですよ。東南アジアのある国の国王もだまされました。その額なんと2000億ルピア、日本円で2億円です。2億円。2億円ったら、・・・これはもう、・・・2億円ですから。2億円!

と、またもや興奮する。助手、素早く薬と水を差し出す。

助手    血圧降下剤です。

講師    わっ、わっ、わかった。(と、薬を飲む)

助手    そろそろ実地に入った方が。

講師    そ、そうだな。それでは、皆様に実際に対応していただきましょう。この助手が詐欺師を務めます。いいですか、欺されちゃだめですよ。それじゃ、あなた。(と、お滝婆さんを前に出す)

お滝    おらが最初か、いやあ、おら人が良えから、きっと欺されんな。

助手、電話をかける。お滝、受話器を取り上げて、

助手    婆ちゃんか、おれ、おれ、孫のふにゃふにゃ(あやふやに言う)だけどよ。

お滝    なに?よく聞こえね、だれだって?

助手    孫のふにやふにゃだ。孫の。

お滝    おお、太郎左右衛門か。

助手    た、太郎左右衛門?!

お滝    孫の太郎左右衛門だべ。

助手    ほだ、孫の太郎左右衛門だ。実はよ、困ったことになっちまってよ。

お滝    なした?会社の金使い込んだか?

助手    えっ!ええーっ!ち、ち、違う。つ、つきあってる女によ、子ども出来ちまってよ。

お滝    なんと!妊娠させたんか!

助手    困ったよ。相手高校生でよ。

お滝    男か?女か?

助手    えっ、そ、そりゃ女に決まってぺした。妊娠すんなだもん。

お滝    そげんこと

当たり前

(

あったりめえ

)

だべ。腹ん中さいる子どもだこて。おなごっ子か男ん子か?

助手    あ、いや、そいつは、そ、そうだ、女だ!おなごっ子だ!ほでも、もごせえけど堕ろさんなね。中絶しんなね。ほんでよ、金いるんだよ。金。中絶手術の費用50万円。なっ、お願げえだ、婆ちゃん、出してけねか。

お滝    めでたいのう!いや、めでたい!

助手    ええーっ!!

お滝    おら、おなごっ子欲しいてずっと思ってだったんだ。おら

(

)

は子どもも孫もみーんな男ばりだもん、おなごっ子欲しぇってずっと願ってたんよ。ほだから、産め!家さ連れてきてゆっくり産んだらいいこで。

助手    いや、だから、そうはいかないから、

お滝    こっちさ来んなだめなら、おらが行ってもええぞ。おめんととこさ居んなべ。

助手    いえ、それは、ちょっと、

お滝    おら暇だから、これから行ぐから、

助手    あっ、あ、大変だぁぁぁぁ!

お滝    どうした?

助手    流産した。

お滝    流産?!もごせえこと!!!

助手    次回出来たらまた、連絡すっから、そん時は頼むは。ほんじゃ。

          講師、拍手する。

講師    いやあ、お見事です。ものの見事に撃退しました。では、次の方。

          と、源助爺さんを前に出す。

源助    なんだ、こんだおらか。任せてけろ。

絶対

(

じぇーったい

)

引っかかんねからな。

助手    私、税務署の徴税課の木島と申します。

源助    なに?税務署?!おら、ちゃーんと税金納めったぞ。まっ、まさか、パチンコの儲け。あれか?この間、ばかばか出った時のあれか?

助手    いえ、違います。

源助    ほんじゃ、あれか?

この

(

こない

)

(

)

、道で財布拾って、

助手    なに?猫ばばしたんですか?

源助    いや、そんな猫ばばなんて、た、大した額でねえ。

助手    いくらなんですか!?

源助    二十、・・・

助手    なに!20万円ですか!

源助    ち、違う。20円だ。20円。

全員    笑い。

助手    税金をいただくんじゃありません。

源助    払うんでねえなか?

助手    はい、差し上げるのです、こちらが。

源助    なに?くれんなか?おらに。税務署が。

助手    はい。昨年度、納税額の計算で手落ちがありまして、余分に納入していただきました。その超過納入分を返金いたします。

源助    いくら?!いくら?!

助手    お待ちください。・・計算しますと、32万8千円になります。

源助    さ、さ、32万!30、

助手    32万8千円払い戻しいたしまが、その払い戻し手数料として、2万5千円を納入いただかなくてはなりません。

源助    2万5千円か、そいつ払うと32万8千円おらにくれんなだな。

助手    そうです。差し引き30万3千円があんたのものに。

源助    わかった。2万5千円、やっから。どうしたらええ?

助手    それでは銀行または郵便局で、次の口座番号に振り込んでください。

源助    よっしゃ!わかった!!すぐに振り込むかんな。

講師    はい!結構です。被害者誕生ですね。

源助    えっ?なしてや。差し引き30万3千円の得だべした。

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