ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

部活だって競争社会

2012-04-22 17:57:19 | 教育
 新年度2回目の演歌ショー公演だ。これで三年目だろうか、米沢市特別養護施設「万世園」の観桜祭にお招きいただいた。新入生5人も今日から公演に参加したので、今年の演歌ショー初日って言ってもいいだろう。

 コントの新作『狙いは婆さん』もやったし、難航していた『北の漁場』もどうやら舞台に上げることができた。と言っても、コントはセリフがつかえて立ち往生が何度か、2ページ近く飛んだりして散々だったし、『北の漁場』もとうとう衣装が間に合わず、これまでのお祭り衣装の前掛けで踊った。年々ダンスも演歌舞踊も、難易度の高いものになってきて、部員たちの必死さをもってしても、なかなか追いつけない事態になっている。

 これまでは、演歌ショーくらい上手い下手問わず上級生は前、と年功序列を採用してきたが、ダンスのレベルが上がって来るとそうもいかなくなってきた。演歌ショーの知名度も上がって、お呼ばれの機会も格段に増えてきたし、高校生の若さで勝負、なんて甘えちゃいられなくなってもいる。3年生が男3人、女1人と偏ってるってこともあって、学年順だとどうにも見場が悪いってこともある。

 そこで、今年からは一気にオーディション制に踏み切った。出来てもできなくても全員出演、なんてお情けは振り捨てて、踊れる者、ダンスになっている者、を選んで舞台に立たせることにした。さらに、並び順もプレーリーダーに任せず、僕が決めることにした。身長の大小や笑顔や華のあるなしなんかも選抜基準に入れて位置を決めた。センターに誰が入るか、前列は誰か、そこまで意識させて今日の公演を行った。

 こんなあからさまな競争主義が、高校演劇部にふさわしいものなのかどうか、僕にも疑問や不安がないわけじゃない。ダンスの序列が部内の秩序を乱したりしないだろうか?落ちた部員がやる気を失ったりしないだろうか?選ばれたことで自惚れたり仲間や先輩を馬鹿にしたりしないだろうか?人間の多様な価値を見る目を失うことにならないだろうか?

 さて、結果はどうか?初めてセンターをもらった子はいつも以上の輝きを示してくれた。選抜されたメンバーも外された者への気遣いから、精一杯踊っていた。公演を終わった後の反省では、落選した男たちが激しく再起を誓っていた。この競争、どうやら質の上昇に向けて好結果を生み出せそうな予感がする。

 ただ、競争一辺倒で3年間を乗り切れるものではない。一人一人の個性や技倆を見いだし育て、いろんな方面で輝く舞台を用意して上げるってことが顧問の気配りかつ、指導力ってことになるのだろう。


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1 コメント

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公演お疲れ様ですm(_ _)m (ゆり)
2012-04-22 21:08:58
公演お疲れ様ですm(_ _)m
演歌ショーは思っている以上に大変な事は十分経験してきましたが、お客さんの笑顔が見たいがために私はどんなに辛くても笑顔で精一杯踊ってきたように思えます。
後輩のみんなにもお客さんの為に努力してほしいです。そうすれば、自分のダンスや舞踊、演技が上達するかもしれません。これはあくまで私の考えですm(_ _)m

ダンス基礎の先生がおっしゃっていたことですが、メリハリのある団体は伸びるそうです。
毎日の部活をだらけずにすれば必ず実力が上がると思います。
これからも忙しい日々ですが、頑張ってください。
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