連日の早朝出発で酷だとは思ったが、仕方ない、5時半起床、6時朝食、6時半出発とした。演劇部ますます立派になってるよ、5時半に起こしに回った時には、もう全員が起床して着替えも終わっていた。
ゆとりを持って出たせいもあって、日野インターを下りるまでは、はらはらもどきどきも無し。これなら予定の時間前に着けるな、なんて安堵も一時、ドライバーさん、「出口間違えた!」行きすぎたり、戻ったり、迷ったり、Uターンしたり、まさか、ナビが付いてないなんて思いもしなかった。わかってれば、事前に下調べしてきたのに。顧問Nが道路地図を片手に夢中で道案内。遅れること40分でどうやら到着した。
案内された公演会場、なんと、普通の家のリビングとダイニングをぶっ通しにしたスペースだった。広さは20畳!!落語やるんじゃないんだから!当然、パネルは全部立てられない。両端のなすとトウモロコシのパネルは省略。袖の暗幕パネルも上下1枚ずつ、それも極力斜めに置いて間口を広げることにした。そんな狭いスペースに20人もの人間が潜めるわけもない。上手は外へのドアを開け放ち、下手は隣接するキッチン部分にも越境して袖にすることにした。ようやく間口1間半の舞台とぎりぎり人が隠れられる袖を確保した。
もっともそんに狭い演技エリアで演技もダンスもできるわけはない。袖前部分も思い切って使い切ることにする。となるとダイニング部分の12畳はすべて舞台でつぶれる。残った8畳間の和室が観客席。いいの?こんなに狭くって?
この間、子どもたちは炎天下の運動場で遊んで待機、これちょっと酷いよなって思いと、早く終了できれば、次の公演時間までに少しでもゆとりが生まれる、なんて下心もあって、公演開始時間を20分繰り上げることにした。
さて、公演だ。オープニングなど芋洗い状態!あっちでぶつかり、こっちで重なり、ラッシュアワーの通勤電車は大げさだけど、わずかに12畳弱のスペースに18人が跳ね踊るんだから、これはもう笑うしかない。袖にはけた役者も半身見きれているが、そんなことかまっちゃいられない。ともかく、やり通す、演じきるって気迫で続けた。そうそう、さらにこの暑さ!この狭い空間に1KWの照明2台もつけて、厚手の衣装着て、かぶり物かぶって、まるで我慢大会さながらだった。だから、当然ミスも多かったのだけど、不思議とちょっとした失敗なんか帳消しにできるくらい気合いの入った舞台になった。
その理由はいたって簡単。観客が良かった!!!ちっぽけなクーラーなんて効きやしない。リビングサウナの中で30人もの子どもたちがぎゅう詰め。なのに、みんな食い入るように見ているんだ。まるまると目を見開く子。夢中になって口が半開きの子。一言の無駄口にも子どもの中から「うるさい!」って叱声が飛ぶ集中。シーンが進むにしたがって、後ろの列の子たちは半立ちになってじりじりと前に詰めていく。プール帰りの子たちも続々と集まってきて、最後にはなんと、たった8畳の中に40人近くがすし詰め状態になった。!!!
笑いの部分は大いに沸き、観客への質問コーナーでは我がちにと手を挙げてくれた。終わった後も去りがたくつきまとう子どもたち。それを無理に押しやって片づけを進め、バスが出発するときにはたくさんの子たちが校庭にに並んで見送りしてくれた。さらにはバスを追って駆けてくる子なんかもいて、・・・・・
貴重な体験をさせてもらった公演となった。多分一生忘れないだろうな。会場の狭さ、会場の設備の悪さ、観客の数、そんなもんは関係ない。要は、観客の熱いまなざしなんだよ。舞台に送る声援なんだ。それが芝居を数段生き生きとしたものにする。
それにしても不思議なのは、同じ学童保育クラブでありながら、昨日と今日との違いはなんだ?ってこと。クラブの問題なのか、地域差なのか、学校の善し悪しなのか、判断はできない。どちらのリーダーの方たちも、心から置農演劇部を迎え、ねぎらってくれた。少ない予算の中で、精一杯のもてなしをしてくれた。暖かな心遣いのできる方たちだ。なのに、子どもたちのこの違いはなんなのか?
子どもを育むって、ほんと難しいぃぃ!
と思いきや明後日から通常通り仕事です[E:#xEB64]
12日に山形に帰ったときに学校にお邪魔します(笑)
学校空いてますかね?
近くなったら、連絡します[E:happy01]
部員の休養のため、
そして、私が台本を書くためです。
ただし、15日はプラザに『父と暮らせば』を見に行くので、ほぼ全員が集まります。
そうだったら残念です[E:sweat01]
でも、僕はいません。
部員も実習のある者だけでしょう。
仕方ないけど、勘弁してください。
全力で走り続けた夏休み前半なんだから。