ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

 豊かな才能とつながる:菜の花座ポースター原画

2015-03-09 09:27:25 | 演劇
 菜の花座の偉人、道具製作達人FUKIさんについては書いた。次はポスター原画を描いてもらっている「あすむ」さんだ。まずは最初の出会い、シニア一期生公演『風渡る頃』のポスター原画。



 柔らかなタッチ、ほのほのとした題材選びで、この作品の心をしっかりと表現してくれた。やさしく思いやりのある絵で、見ていてほんわかと暖かい気持ちになってくる。

 二期生の作品『ラグリンシャ・クロニクル』ではこんな感じ。



 中央に物語りの主役ムラの年代記が大きく広がり、ここに書かれた記録の数々がお話しを転がしていくってことが暗示されている。その周囲に登場人物が巧みにデフォルメされて描かれていて、舞台を彩るムラ人たちへの興味を引き出している。芝居を見た後で、もう一度見返せば、シーンやエピソードの一つ一つが思いだされて、先々大切に取って置きたくなる作品だ。

 3期生の公演でも引き続き描いてもらった。



 『マダム・アンコの伝説』、ケーキ屋さんを舞台にした楽しく美味しいミュージカル。ポスター見るだけで、よだれはこぼれそうになるし、これ、ぜったい見たい!って思う。このポスター見て公演に来た人も少なくないんじゃないかな。

 これまで描いてもらった3本、実はすべてシニア演劇学校の公演のものだ。シニアたちののどかな感じ、作品のメルヘンタッチと彼の作風とが見事にマッチしていたと思う。シニア公演のポスターには彼の作品はぜったいに欠かせない。

 と、言うことで、次回菜の花プラザシニア団公演『とりかえばや もっか 13』についても「あすむ」さんにお願いすることにした。制作の担当者が一晩徹夜して?仕上げた原画をつれなく没にして、彼に依頼した。この芝居も舞台はアラブ風?なので、彼の世界にはなじむはず、ってとっても楽しみにしている。

 「あすむ」さんは絵を描くこと仕事にしたいと願っている若手。こちらの在住だが、作品を描きためては、年に一度東京で個展を開いているという。このほのぼのと暖かい作品群なら、近いうちにきっと売れるようになると思う。頑張って欲しい。だから応援の気持ちもこめてポスター原画はできるだけ彼の作品でいきたいと思っている。

 これまではシニア作品だけだが、菜の花座の毛色の違った舞台についても描いてもらえればと思っている。彼の描きたい世界とは異なるものになるかもしれないが、自分が抱えている世界と違う光景を表現することで、彼の新しい境地や才能がはじけ出るきっかけになれば、それ以上のことはない。菜の花座も彼の印象的なポスターとともにファンを増やしていける、きっと。こまつ座なら安野光雅、菜の花座は「あすむ」なんてなれば最高だけど、描きたくないって言われればそれまでのことなんだけどね。

 『とりかえばや もっか 13』のポスター・チラシ、お楽しみに!おっと、舞台の方もご期待を!!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おいおい、こっちの効用だっ... | トップ | コース作る楽しみ、そして・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

演劇」カテゴリの最新記事