夜中起きるの勘弁！じゃぁ今日も走ろう！！

　年取るてのは失うことだ。視力が失われ、聴力が衰え、力も萎える。これまでの当たり前がどんどん消え去って行く。生命の消滅に向かう緩やかな助走なんだから、これ当然、悪あがきしたって仕方ない。喪失こそが人生だっ！なんてカッコつけてんじゃねえよ。どんどん削られて、勝手に消えてなくなれ！

　が、老いとともに増えるものがあったんだ！

　皺？うん、まあそれも。加齢臭？うんうん、そう来たか！認知症？いや、あれは記憶力の喪失だから。

　確実に増えたもの。そりゃ、トイレの回数だぜ。あちゃぁぁぁ！

　前回公演の通し稽古の最中も、我慢できずにトイレに駆け込むなんてことがしばしば、うわぁ、ごめん！役者たち一生懸命やってるのに。なんだ、なんだ、どうしたんだ？俺の体。尿意の調節、言うこときかんぞ。もうこうなると、麻薬の禁断症状だぜ。農作業中に突然！なんてこともあって、大慌てで家に駆け込む、なんてこともちょくちょくだ。

　中でも、勘弁してくれぇぇぇ！てのが、夜中のトイレ行き！ひどいときなんか、１時間おき、いや、３０分ごと？なんてことあったりして、朝の目覚めの悪いこと！これどうにかならんか？せめて睡眠中１回、いや、２回くらいまでなら我慢する、妥協してもよい。が、５回、６回てのはあんまりだろ、寝たって実感まるでなくなるぜ。疲れもたまる。ノコギリヤシとか、いろんな対策薬が出回るのも、うん、そうだろ、切実だからな、と、つい広告にも惹きつけられる。だがなぁ、薬はなぁ・・・。

　もっと特効薬あるってこと知っちまったしな。

　ランニングさ！

　何年もの治験によって、夜間頻尿にはランニング！実証しちまったなぁ。特に、この数週間、ほとんど１対１対応的に効果ありってことがわかった。例えば今週。火水木と３日間走ったから、金曜は休養、とたんにその夜はトイレ起床６回！あっ、こりゃいかん、走らなくっちゃで翌日ジムランしたら、その夜は許容範囲内の１回だけ、朝までぐっすり眠れた。こうまではっきり効果が現れる、って薬や注射だってないよ。

　解決法は見つかった。あとは、実践あるのみ。休まず走る！気分が乗らなくても走る！体調悪くても走る！たとえ足が悲鳴上げてても走る！そうさ、始めた治療法はどこまでも続けなくっちゃ！

　そんなぁ、体壊すだろ、無理したら？心配にゃ及ばない。ランニングの効果、頻尿防止だけじゃないから。走れば気分はすっきりする。走れば体調は回復する。走れば生活習慣も規則正しくなる。走れば少々の痛みは飛んでいく。うそっ？ほんと！あっ、それと頭も良くなる、寿命も延びる、ってNHK「ヒューマニエンス」で言ってたしな。

　ってことで、今日も午後から６キロか？

　あっ、ただし、「効果には個人差があります」って付け加えておかねばな。