害虫てのも見た目だね、ヨトウムシなんて、夜の街を徘徊与太者って感じで、夜盗虫の名前そのものだ。見かければ、即座にひねりつぶしたくなる。モンシロチョウの幼虫は青虫で、これは見た目、爽やかで美しいのだが、見る見る葉を食らい尽くしていくのと、その集団構成員の多さから、これも見逃すわけにゃいかん。
そこいくと、アゲハの幼虫は美しいよなぁ!手工芸品のような色どり、造形だぜ。可憐でいて華やぎがある。好物はニンジンの葉っぱ。他はまったく見向きもしない偏食派だ。このニンジンの葉との取り合わせも、美しいと感じさせる一つの要素だな。
なぁんて、1匹、写真に収めて、さらに歩みを進めたら、あらら、また、いたよ!うーん、どうする?まっ、いいか、2匹くらい。
いろんな姿勢でニンジンに食らいついてる姿、なんか愛らしいよなぁ、と、さらに先を見る。
うおっとぉ!これは・・・
アゲハ幼虫の一団、発見!こりゃまずいぜ、周辺一帯、葉は食い散らされて、葉脈だけが突っ立って。
慌てて、ニンジン担当の神さんにご注進!
「なんか、アゲハの幼虫って取る気になんないよねぇ。昨日収穫したニンジンも、ついてた幼虫、畑に戻してあげた」だって。なんとなぁ、そこまで別待遇かよ。
まっ、ニンジンはかなり多めに育っているから、この程度なら目こぼししてもいいのかも。それにしても、人は見かけ、どころか、虫も見かけが9割!とはね。