ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

明日は脱穀!

2021-10-05 10:11:31 | 米つくり

 この季節、頻繁に開くアプリは何か?そりゃ決まってる天気予報さ。ずいぶん精度上がってるし更新もしょっちゅうで常に最新情報を教えてくれる、すげぇ助かってるよ。朝起きりゃすぐにチェック、作業開始前にもこの天気持つかって開く。日に何度もお世話になっている、農作業の計画、アプリの予報と相談しいしいだから。種まきは雨降り予想日の前日とか、天気続きだから畑の耕耘しようとかね。

 イネの生育途中だって常に気にしちゃいたんだが、収穫時になって俄然重要度が増して来た。なんたってバインダー刈りの杭掛けの天日乾燥、もろに天候に左右されるからさ。

 もう一息乾けば、って思った翌日は終日雨、あぁあ!水持ちのいい田んぼなんて水浸しだぜ。もちろん、イネもぐっしょり。で、予報を見る。うん、なるほど3日間晴れ間が続く、そうか、そりゃ助かる。しかも気温は高いと来た。よしっ、晴天最終日に脱穀作業に入ろう。

 いよいよ明日、イネを扱く。よしよし、イネはすっかり乾燥してるぜ。

 1反3畝の田んぼ、脱穀仕事は、いつも夕闇の中で必死の作業なる。なんとか暖かい日差しの中で終われないもんか?簡単な話しだ。ハーベスターによるイネ扱き作業早い時間から始めりゃいいのさ。さっさと始めてぱっぱと扱いでしまえば、わらの後片付けもゆったり掛かれる。よしっ、8時から作業開始にしようぜ。

 そこで問題だ。この季節、昼は暖かくとも夜の気温はかなり下がる。今夜も予報じゃ10℃ちょい。日差しに温められた水蒸気がぐっと下がった夜気で露になって降りて来るんだ。たかが夜露なんてバカにするなよ。露出しているイネ束なんて雨に当たったようにぐっしょりなんだぜ。せっかく乾燥したのに、これじゃ脱穀するわけにゃいかない。

 わかった。ビニール合羽着せよう。

 夕方、イネ杭1本1本にビニールを被せた。杭が突き出す部分に穴をあけた四角いビニール、そう、ポンチョだな。これで夜露を受けて、翌日これを剥げば、濡れたイネが乾くまで待つ必要がない。すぐにイネ扱きが始められる。

 日が落ち始める3時過ぎ、ビニール掛け作業を開始。うへっ、猫がおしっこしてたぜ、なんてハプニングもあったりして、39本の杭すべてにビニールを着せ終わったのは4時前。

 うーん、どうする?ビニールポンチョの四隅を結わいて風吹いても煽られないようにするか?ちょっと強い風が吹くとたちまちめくれあがって役にたたないからなぁ。無難を期すなら、やっておいた方がいい。けど、面倒だよなぁ、明日結びをほどくてのも厄介だし。

 スマホ取り出し、ヤフー天気にご相談。天気はもちろん晴れ。風速は?おお、1メートル、時折2メートル。これなら裾をだらりと垂らしておいても大丈夫、よしっ、残りの時間で別の田の架け替え作業が出来るぜ。

 と、今日もまた天気予報にお世話なった。テンツー(嘘つき)予報なんて悪口こいてたのがウソになっちまった。悪かった天気予報!これからも最重要アドバイス、頼むぜ。

 

 

コメント
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