ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

そろそろ脱穀なんだが・・・

2021-10-02 10:56:45 | 米つくり

 天日干し、楽じゃないんだぜ。今時主流のコンバイン収穫なら、刈ったそばから脱穀してトラックに積み込み、ライスセンターに持ち込みゃぁ終了だが、天日乾燥はなぁ、そうはいかない。ここからがまた一仕事、いや、二仕事だぜ。

 杭に掛けた稲束を2回掛け直す。1回目の架け替えは穂の部分を裏表ひっくり返すように積み替える。稲穂をよくよく乾燥させにゃいかんからな。陰になってた下の部分を日に当ててやるわけさ。1週間の乾燥で稲わらも弓なりのくせがついて、裏返して積むのって、大したことないようで、これなかなかの技術がいる。今年は杭と杭の間をあけ過ぎて失敗、すぐに隣りの杭に手が届かないのさ。合間に余計な1歩を踏まにゃならん。いやぁずいぶん余計な手間を取られてしまったぜ。

 天日干しの決め手、そりゃなんたってお天道様だ。お日様が当たらぬことには乾きようがない。幸い、ここ数日天候に恵まれたからね、架け替え2回目も早々と行えた、ラッキー!よしよし穂はすでにしっかり乾いている。この先雨とか露とか可能性あるしな、せっかくの乾燥米粒を濡らさぬようそれまでとは違う掛け方をする。穂を中心に重ね、稲わらを外に出すんだ。傘を何本も重ねたような形になる。ちょっと違うか。

 稲わらを持って行ってくれる畜産農家のための作業でもある。もちろん、我が家でもわらは貴重な農業資源だ。

 1回目の架け替えと違って、こっちは楽なんだ。すでに乾燥かなり進んでるから軽いだろ。それに何より、稲束についたくの字型の曲がり癖を矯正することなく、そのまんま積んで行けばいいんだ。重たい穂の部分が中心で支える形だから、安定もいい。1回目2時間半かかった架け替えも2回目は1時間半でさっさと終えられた。さぁ、このまま5日も天気が続けば脱穀作業に入れるぜぇ。

 って、世の中そうは都合よくことは運ばない。昨日の台風絡みのどっぱり雨だ。あちゃちゃぁ!ぐしょ濡れじゃねえか。しかも2本倒れてるし。やれやれ、今さら掛け直しなんてやってられんぜ。2方向からつっかえ棒をして、頼む!あと数日、頑張ってくれぇぇぇ。

 風強く日差しかっと照り付けてる。この好天が明日も続けば、明後日は脱穀できるぜ。

 ただし、台本がなぁぁぁぁ!

コメント
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