ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ポップス聞きながらイネ掛け替え!

2019-10-01 08:56:52 | 農業

 せっかくスマホ買い替えたんだし、たっぷり活用しよう、って思っちゃいるんだが、なかなかねぇ。たまに掛けたり掛かったりする電話の他にゃ、劇団員とのラインやり取り、後は・・・天気予報のチェックくらいか。おっと、一番のお役立ちは、アマゾンミュージックだった。

 ジムラン、音楽を聴きながら走る、これもう完全に定番だぜ。何聞くか?って、いろいろ試してみたのさ。ブルースとかファンクとかロックとかフュージョンとか。あっ、もちろん、ジャズはダメね。和ものもダメ。行き着いたのは、EDM、つまりエレクトリック・ダンス・ミュージックてやつさ。シンセサイザーの音をサンプラーなんかで思いっきり歪ませて、リズム刻んだり、メロディー乗せたりしてる音楽だ。テンポがランニングにぴったり!それとど派手な音で迫って来るので、やたら昂揚感盛り上がるんだ。Avicii、Calvin Harris、David Guetta、Zeddなんて、ミュージシャンの名前まで覚えちまったくらいだ。

 こんな心地よくランに没頭できるんなら、農作業にだって使えるんじゃないか?外からの音を聞かなくちゃならない機械作業や協同作業は無理だ。リスニング農業、やるなら、一人静かに、頭使わず単調な作業だろうな。回りから声を掛けられない、ってことも大事だ。話しかけられても、気付かず無視しちまうからね。

 そうか、イネの掛け替えなら、最適じゃないか。ぼっち作業だし、田んぼの真ん中で注意惹かないし、単純作業の繰り返しだし、なんてったって、長時間労働で飽きる。よしっ、音楽ながら農業、やってみっか。

 さて、何聞く?走りに向く跳ねるものはダメ。それじゃ、ジャズとかか?ビル・エヴァンス、うわぁぁぁ、とっても働く気ならねえ!この際だから、普段聞かないJPOPでも聞いてみっか?竹内まりあのアルバム出てきたから、それ、タッチ。うううっ、ダ、ダ、ダメだぁぁ!やっぱり無理だ、この種の音楽。歌詞の意味が聞き取れるってのが非常にまずい。「けんかはやめて」って、二股掛けの曲かよ!?なんか、ないか、もっとこの秋空に相応しい音楽は。

 アマゾンがこれどうよ?って準備してくれてるコンピレーションの中から探す。なになに、「秋のお散歩ポップス」。おお、これいいかも。ノラ・ジョーンズはちょっとけだるいけど、ジャスティンビーバーとか、ブルーノマーズなんか適当にノリがいいし、掛け替え作業に向いてるぜ、きっと。

 イヤホーン突っ込んで、作業開始。すっきりの青空に白い雲浮かんで、選曲も悪くない。さっさか仕事進む、ってわけにゃいかんないが、気は紛れるよなぁ。あっ、この曲、いい!って、スマホ取り出しチェック、なんて余分の手間も、かえって嬉しい。

 ヒトメボレ早刈り38本、これは最後の掛け替え。穂を中にして、茎を乾かす。一昨日の雨もパラっとだったし、日差しもクワーッ。もうすぐに脱穀してもいいくらい乾いている。2時間掛かって終了。いい調子!午前中の薪割りもあって、疲れはたまっていたが、ええい、この心地よさで一気に上の田のコシヒカリと黒米も掛け替えしちまえ。

 3時間の単調作業、「秋のお散歩ポップス」のお陰で、爽やかにし終えた。新に、お気に入り音楽も出来た。なんか、芝居にヒント与えてくれるものにも出会った。この、ポップス野良仕事、癖になりそうだぜ。

コメント
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