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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

役にたったかな?川西農産加工講習会

2013-11-12 14:41:00 | 地域文化
 場違いって感もある。今更?って疑問も当然だ。でも、つい半年前まで、置農でお菓子作りの日々を送っていたわけだから、まっ、あってもいいか。農産加工チャレンジ講座の講師。

 役場の六次産業室の主催で、農家の嫁さんや、加工や起業に興味関心のある女性達10が受講生だ。在職中も何度かこの手の講座を担当したことはあるが、その頃はどちらかと言えば、暮らしを豊かに!が目的で主体は中高年の女性達だった。ところが、今回の中心は30代、あわよくば仕事にしたいって志を持った人たちが多かったようだ。目がぎらぎらと輝いて、ってほどではなかったけど。

 さて、そんな意欲満々の人たちにいったい何教えるって言うの?気楽に引き受けてみたものの、はたと行き詰まった。売れるもの!って条件がつくわけだから、これまでの置農で作ってたスイーツで誤魔化すってわけにはいかない。2回の講習のうち一回目は米粉と紅大豆でお菓子。手慣れたフィールドってところ。

 1ヶ月前からアイディアを練り始めて、試作すること8回。紅大豆のクリーミー餡とそれをフィリングにしたカップケーキとパイを作ることにした。

 紅大豆を餡にする試みはこれまでお菓子屋さん初め様々な人が取り組んできた。でも、あの特有の豆臭さと色合いの地味さが商品化を阻んできた。そこで、思い切ってバターを大量に練り込んだクリーミーな餡を作ってみた。スイーツポテトの紅大豆版って思ってもらうと間違いない。色合いは土壁色で冴えないが、味の方はなかなかのもの!そのまま焼き菓子にしても、ソフトヌガーにしてもいい美味しさだ。これを米粉100%のカップケーキに流し込む。カップケーキは、ふんわりと口当たりのよい柔らかさを目指したので生地が柔らかく、餡が底まで落ち込んでしまうのが難点だが、まずまず一般受けする川西特産品ケーキが完成した。

 パイの方は、ひらめきアイディアで勝負した。最初、定石通り米粉生地でバターを織り込んでみたが、生地とバターの馴染みが悪くて、上手く折れなかったり、焼くと溶け出したりと散々だった。そこで、ぴかっとひらめいたね。バターたっぷりの餡を間に挟んでしまえばいいじゃん!それも無理に折ろうとせずに、生地を分割して薄いシートを作って、クリーミー餡を塗っては重ねていく。こうすればなんなく層ができるわけだ。お見事!さらに、柔らかい米粉生地の伸し方、これも名案がびかびかって稲妻のごとく降ってきた。ラップを使う!広げたラップの上に生地を広げて上もラップで覆い、麺棒で伸ばす。ほれほれこうすると楽に薄い米粉シートができるでしょ。そっとラップを剥げば、きれいなシート生地!

 この層を6層にし、スティック状に切って焼く。でも表面が味気ないので白ごまをまぶし飾りと味わいのアクセントにした。短時間の講習のため生地を冷蔵して休ませることができなかったので、きれいな層にはならなかったが、味も歯ごたえもまずまずの製品が仕上がった。

 今回の出来ではまだ即商品というわけにはいかないが、自分で仕事にしようっていうなら、後は工夫の積み重ねだろう。ヒントは十分に差し上げられたと思う。クリーミー餡をじんだんにしたり黒砂糖餡にしたり白あんにしたりすれば、同じお菓子で楽しくカラフルな詰め合わせができる、なんてことも教えてしまった。

 自分でやりたいって思いも以前はあったけど、今はもう、芝居とステージ制作が本業になってしまったから、時折こんな仕事を引き受けてアイディア振り絞るってあたりがちょうどいいかな。なんて、気楽に言ってるけど、アイディアがやってくるまでのストレスは並大抵じゃない。今回は上手く行った。でも、次回は野菜の利用!ハードルって言うより棒高跳びのバーくらいに高さが跳ね上がった。これから1ヶ月、寝ても覚めても野菜、野菜とうなされる日々が続く!てほど考えとゃいないけど。

 

 

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