もう!どうして菜の花座はこうなんだろ?またもやキャスト変更だよ。せっかくその娘のために書いた、とっておきの役だっていうのに、あ~あ、親の心知らずだ!えっ、座長って親なんか?まあ、若いってことは、激情に翻弄されるってことだから、、芝居どころじゃないって時もあるんだろうけど、キャンセルされるこちらも相当辛いもんがあるよ。
まあ、菜の花座じゃあ、キャストの変更は付きものだから、それほどあたふたしたりはしないんだけど。今回も、穴の開いた高校生役を若手のエミがカバーして、エミの二役を舞監のクーちゃんが入ることにした。二人とも不満はあったようだけど、ぐっと堪えて引きうけてくれた。ありがとう!
思えば、旗揚げ以来ずっとこうだ。いざ稽古を始めて見ると、やれ、今回は都合がつかないだの、この公演休みますだの、退団しますだの、必ず人が欠けるんだ。一時などは、主役が見あたらなくて、できそうな人を見込んで説得に次ぐ説得で口説き落としたことさえあった。だから、菜の花座は現在団員の少ない割に、過去舞台に上がった人の数は異様に多い。
まったく、よくぞここまで公演を重ねてこれたものだと思う。それも、だれでもいいからともかくやっちまえではなくて、それなりにふさわしい役者を揃えつつ、一定の水準を保ち続けられたのだから、これは立派だよ。って、また、手前褒めだ。
やっぱり、人に恵まれてたんだと思う。不思議と欠けた人の代役が見つかったものだもの。それと、その人の持ち味を見抜く力があったってことと、絶対作るんだっていう固い決意があったってこともあるかな。やれやれ、またもや自惚れだ。でも、ほんと、ずぶの素人を抜擢して主役させた時だってあったからね。今思えば冷や汗!でも、これがまた、実にはまり役で、・・・おっと、今回も初出演で主役のツヨシがいたんだっけ。
だから、今回のごときごだごたなど取るに足らないって、強がって乗りきるしかないね。もっとも、そのお陰で、舞監の後釜で新人ノマキコが力を発揮しつつあるから、こんなつまづきも結構大切なことなのかもしれない。どっちにしても、これがアマチュア劇団だから。このじたばたが、アマチュア劇団ってものだから。腹括って引きうけるしかないよな。
ああ、でも、いつか、しっかり固定したメンバーでじっくり舞台作ってみたものだよなぁ。