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ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

「猫の秘密」(山根明弘著)これが知りたかったんだ!

2017-06-10 08:27:40 | アート・文化

 ダメだ、こりゃ!知りたいのは、猫のトイレやエサの与え方なんかじゃないんだよ。

 次回作、猫で書こうって思って買った猫本数々、「ネコ学大図鑑」「猫の学校」「マンガでわかる猫の気持ち」「anan にゃんこ🏠LIVE」どれもこれも違うんだなぁ。もっと野性的で、逞しい、人を人とも思わない猫の本性が知りたいんだ。猫と人間の出会いとか、猫の民俗とか、あるいは、民話とか、人間社会に付かず離れず悠然と生き延びる野良猫たちの生態とか。失敗した。あまりに沢山あるんで、まっ、幾つか手に入れれば、そこそこ情報を得られるだろ、なんて、甘いんだよ。

 仕方なく、再度、アマゾンで猫本をチェック、こっちの狙いに沿ったものを追加発注した。その中で一番しっくり来たのが「ねこの秘密」山根明弘著。

 もちろん、猫好き人間、でも、飼って喜ぶ、撫でて癒される、なんて軟弱猫派じゃない。玄界灘の小島で群れ暮らす野良猫たちを7年にわたって観察・研究してきたって人なんだ。それも、京大霊長類研の伝統を受け継ぎ個体識別って方法でだ。なんと、200匹もの野良たちすべてに名前を付け、かれらの行動や家族、集団、社会の在り方を見つめてきた。時には48時間の密着観察、一瞬も眠らず、ひたすら猫の後を追い、行動を記録するなんて、とんでもない荒業を駆使しつつ。

 猫の祖先、家畜化の歴史、猫の魅力の原点、猫の一生、なんかを、可愛い、可愛いのべたべた頬ずりではなく、研究者の猫愛を基盤にしつつ、客観的に、幅広く伝えてくれている。別に家飼いを否定しているわけじゃないが、地域の中を猫が自由きままに暮らしている、そんな地域猫の可能性を願っている。たとえ、厳しい環境にあって寿命は短くなるとしても、それが猫の一番美しい姿じゃないのかと。

 そう、それなんだよ。そこんところが聞きたかったんだ。自由で気まぐれで、誰にもおもねらない。厳しい環境を避けて通らず、安易な妥協を排して我が道を行く、そんな猫の気位、そこから我々人間も学ぶものがあるんじゃないかってね。

 2度目の資料本探しではその他にも、「世界の猫の民話」「猫の日本史」「猫の国語辞典」「世界の野生猫」「犬と猫と人間と」「猫の伝説 116話」お役立ち本が手に入った。しっかり探せば、目的に合ったもの得られたのにね。無駄足踏んでしまった。これだけあれば、なんか書ける世界も浮かんでくることだろう。

 って、もう、6月半ばなんだけど!

 

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敬愛する友人近江正人さん、「野の文化賞」受賞!

2017-01-18 09:45:54 | アート・文化

 近江正人さんの詩集『北の種子群』が「野の文化賞」を受賞した。県内の詩の賞にどんなものがあるか知らないが、この賞の重さは十分に理解している。北国に生きる者の意気や志しを降り積もった雪の静謐、緊迫感と広がる青空の伸びやかさを背に、鋭くおおらかに歌い上げた詩人真壁仁を記念する賞だ。これまでの受賞者、民俗学者の武田正、詩人の木村廸夫、星寛治、齋藤たきち、民話研究家烏兎沼宏之、彫刻家鈴木実、東北学の赤坂憲雄、置賜方言研究の菊地直、長井レインボープランの生みの親菅野芳秀、演劇界からは大原蛍・・・ざっと見るだけで、山形の文化の最先端を網羅する錚々たる名前が続く。この素晴らしい賞を近江正人さんが受賞した。

 近江さんとしてはこの詩集は7番目のものだそうだ。学生時代から詩作に打ち込んでこられた。僕とは演劇を通してお付き合いいただいている。以前は高校演劇の先輩として大いに勉強させてもらった。新庄からわざわざ3時間の道のりを厭わず菜の花座の舞台をも見に来ていただき、毎回書き送ってくださる暖かくも鋭い批評が団員のやる気を大いに引き出してくれている。

 受賞作『北の種子群』は過去6年間にわたって詩誌等に書いてこられた作品をまとめたものだ。様々なテーマがそれぞれに工夫された表現で仕上げられている。近江さんの暗く辛かった幼時の思い出から、今の時代に鋭敏に突き刺さる秘めたる闘争宣言にいたるまでどの作品も心と頭に響く言葉の世界を提示してくれている。詩人ならではの感性が拓く世界、例えばこうだ。

  ・・・

  花は「咲く」のではなく「裂く」のだ 

  閉じてきた古い心身を裂き 

  真新しい虚空に香ばしく生まれ変わる

  そのとき花たちはみな かすかに悲鳴を上げる

  生きて産まれることは つらく 痛い

  ・・・・

  (「北の種子群」より)

  ・・・

  いのちとは

  息をする血のことだという

  息の血が 命 になった

  産まれて初めて 息を吸いこみ

  最後に

  大きく吐き出して 息絶える

  借りたものを返すように

  人生 けっこう生々しくて

  息苦しくて せつなくて

  ため息 息切れ 虫の息

  息せき切って 青色吐息 

  寝息 鼻息 息張って

  息を殺して 息を呑み

  肩で息して 息詰まる

  ・・・・

  (「息ものたち」より)

 ・・・

  だからぼくの目と足は 雪と緑と朝靄でできた

  小さな国モガーミの 凹んだ大地の底に在る

  この国の憲法は 唯一 人と争わないこと

  厳冬のあとの春陽と命の再生を信じること

  信じて みんなと哀しみ歓びを共にすること

  ・・・・

  (「盆地国モガーミから」より)

 どれも一部の抜き書きで近江さんからすれば片腹痛いところだろう。この引用から少しでも感じるものがあったなら、ぜひ直に本書を開いてみてほしい。

 近江正人という人間を晒しきったこの詩集。ここから読み取れるのは、北の大地に生き、そこに自らの着地点を定めて、混迷する時代を撃っていこうという静かだが揺るぎない意志だ。3番目の引用にそれが強く読み取れる。そして、凛と立つ誠実な姿勢とその眼差しの温かさ。これが近江正人さんなのだと思う。

 地域の偉人松田甚次郎を題材にした舞台『土に叫ぶ人』は、新庄市民上げての盛り上がりで迎えられ、斎藤茂吉賞、山形県芸術文化祭大賞を受賞した。近江さんの作・演出の作品だ。地域をこよなく愛し、自分のよって立つ足元を広く深く耕しつつ思索を続ける近江さん。掘り下げたその先に、きっと日本に、世界に達する智慧の煌めきが生まれ出ることだろう。

  

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シニア演劇学校5期生 今年のダンスは『Think』

2016-06-22 11:01:47 | アート・文化

 シニア演劇学校定番となったダンス、今年はアレサ・フランクリンの『Think』だ。古い、古い、1968年だって。50年前!でも、全然擦り切れてない。ただし、使うのはジョーン・オズボーンがカバーしたもの、でもこっちだって、2002年、もう15年近くも前だ。いいんだ、どんだけ年数経ってたって、名曲は名曲、歌には力がはちきれてる。

 歌詞の方は、僕の英語力では解明不能だが、女と男の歌で、「ちょっと、あんた、あたしの扱い、考え直した方がいいよ」「あんたなんて放っておいて、あたしら、どんどん自由になっちまうんだから」って感じに受け取ってんだけど、間違いかな?シニア5期生に英語の先生もいるから正しく訳してもらおう。でも、こういうロックの歌詞って独特だから、先生にも難敵かもしれない。いいんだ、曲から伝わるインパクトが大切なんだ。

 5期生は女性6人、男性1人。いつも以上に女性優位だ。しかも、女たち、みんな元気がいい。この舞台から、また新たな人生掴んでやる!って気迫がずんずん伝わってくる。男なんか押しのけて、ぐいぐい前に進んでいく曲のイメージとぴったりだ。責められ追いやられる男1人には同情を禁じ得ないが、まっ、今どきのアマチュア芸術シーンじゃありふれた光景だから。

 2回目のダンスレッスン、いよいよ、この曲の振付に入って来た。かなりアップテンポで激しい曲なので、心配したが、さすがに鏡先生、シニアの身体状況をよく理解して、無理なく踏めるステップを考えてきてくれた。5期生の方も、みな覚えが早い。70歳を超える人たち、どうかな?って心配もあったが、なになに、やってみれば、年下の仲間よりも体の切れ味いいじゃないか。今回もラストは全員そろったエンディングポーズ、1分間で相談してまとめ上げた。このあたりのまとまりの良さ、コミュニケーション力の高さ、これから舞台作りに生きてくるに違いない。あっ、真ん中の男、事務局G、今年も舞台に出る。1人Vサインんかしちゃって。

 ダンスが決まった、となれば、台本の方もそろそろ目鼻立ちはともかく、輪郭くらいは描いていかないと。『Think』この曲が引き寄せてくれるイメージ、それを追って行けば、なんとか書けそうな気もしている。大切に育て花咲かせ、それぞれの宝物となって大切にしまわれるような作品を作ること、それが僕の果たすべき役割のほとんどすべてと言っていい。締め切りは盆明け、そろそろ、頭を掻き毟る時が始まる。

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出前劇団「菜の花座」順調!

2016-06-19 08:35:54 | アート・文化

 何だって始める時は不平、不満、不安が付き物。置農演劇部で演歌ショー始めた時だって、子どもミュージカルの公演が増えた時だって、部員たちのブーイングは激しかった。休みなくなる!セリフ覚えられない!そんなの無理!言い出しっぺとして、ここで諦めたら、世の中何にもできない。実際、東京公演だって実現したし、1日に午前、午後ミュージカルと演歌ショーなんて変則ダブルヘッダーだってやっちまった。定期公演、大会出場なども含め、年間50回を超える公演なんて大記録?を打て立てるまでになった。不平たらたらだった部員たちも今じゃ、濃い部活だったよねぇなどと懐かしんでいる。

 高校生なら、顧問が右と言えば右、左と言えば左なんだが、あっ、こんな強圧的な部活指導、今時絶対NGだろうけど、アマチュア劇団となるとそうもいかない。大人だし、仕事持ってるし、考え方それぞれだし。新たな試みには常に異論、反論が待ち受けている。去年、公民館から老人クラブ対象のステージを依頼された時も、団員たちの顔にははっきりと書かれていた、「何もそんなもん引き受けなくたって」。町から認知症サポート事業のコントを引き受ける時も、同じこと、いや出演回数20回!となれば、そんなの無理、無理、無理!積極派は座長の僕と事務局Gさん、劇団運営の中枢2人がやる、となれば、渋々ながらも従うしかない、ってことで5月、川西中学校での公演から始まった。

 月2回のペースですでに3回目、来週は吉島小学校での公演が控えている。

 年間20回となれば、ダブルキャスト、トリプルキャストを準備しないわけにはいかない。やれやれ、ここでまた、すったもんだがぶり返すのか、と内心うんざりだったのだが、これが、なんと、自分たちでさっさとセカンドチームを結成、事前稽古もてきぱき予定立てて進めている。演出なんか蚊帳の外、どんどん仕上げて、最後のチェックだけ、仕方ないから見てもらうか、って調子。いいよ、いいんだ、それで。すでに演出は終わってるんだから、後は、役者たちのもの、さらにさらに面白いものにしてくれればそれでいい。いっつも、僕が引っ張ってるなんてあり方の方がおよそ不自然なんだ。自主的に稽古に励むメンバーたち、なかなか楽しそうだしね。

 セカンドチームが軌道に乗ったから、第3、第4のチームもスムーズに名乗りを上げてくれるだろう。年20回の公演、これなら乗り切れる。そう、始めることなんだよ、何だって。頭でぐじぐじ考えてたって埒あかない。だいたい、考えるって言ったて、たいがいは、無意識の怠け心や自信のなさに唆されてるだけなんだから。案ずるより産むが易し、昔の人は良いこと言った。これで劇団の活動領域も広がった。地域での認知度も上がった。役者の技量も自信もついた。

 9月には、町敬老会でのアトラクションも頼まれたって、おいおい、僕は聞いてないけど!!!

 

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ど派手な生地を買って来た

2016-06-16 09:10:04 | アート・文化

 生地まだですか?衣装さんから早くも催促。おおーっと、そ、そうですね、デザイン決まったわけだから、生地さえあれば縫い方できるわけですよね。ち、ち、近いうちにきっと、お待ちを・・・・。スタッフが充実してくると、演出ものんべんだらりとはしていられない。てきばきと決定し、仕事に掛かってもらわにゃならん。意欲満々のスタッフの足をひっぱってちゃわかんねえ(ダメだ)。押し詰まって一気なんてやっつけ仕事の習慣から抜け出さねばならぬ。怠け心を引きずり下ろし、生地屋さんに向かった。

 まずはダンス衣装だ。オープニングで女性陣が「スィング・スィング・スィング」を踊る。アップテンポで激しく動き回るダンスになるはずだから、派手な原色のスカートを華やかに翻して躍らせたい。形はもちろん、フレアスカート。ターンのたびに大輪の花が風に舞うようであって欲しい。色合いも大切だが、素材も重要。ひらひらとした薄手のものはダメだ。かと言って足にまつわりつくような鈍重な生地も向かない。適度に重量感があり、しなやかで優美な生地。

 勧めてくれたのは原色のつるりとした生地。うーん、模様があった方がいいんだが・・・季節が季節だからなぁ、並んでいる布地はあらかた薄手、しかも、お店のお得意さん=中高年向けで品はいいけど地味目だ。散々探し回ったけれど、一押しのものを超える素材には出会えず、まっ、オープニングダンスだからな、ど派手の原色でもいいのかも知れない。ぱっと飛び出して、一気に観客の目を惹きつけられればそれもいい。と、いうことで、選んだ生地が、これ。

 

 うわーっ!やっぱり、派手!これをシニアのお姉さま方が着て踊る。日常だったら、気狂ったの?って言われること必定、舞台だからできる羽目の外し方!シニアの舞台はそんな非日常への跳躍も大切なテーマだから、これでいいんだ。

 これまで添え物だった男性陣にも別に1曲踊ってもらうことにした。「マンボNo5」ペレス・プラドだ。熟年には懐かしのダンスミューシック。彼らの衣装には、ラテンのひらひら袖のシャツを着てもらおう。持ち合わせのYシャツに黒の蝶ネクタイ、細身のベルボトム黒。袖の飾りは衣装さんに作ってもらう。その生地も女たちに負けることなく、この華やかな色どり!

 どちらも戦後まもなくのキャバレーのショーステージをイメージしている。華やかに、賑やかに踊り回った後は、キャバレーの歴史をたどることになる。ということは、ダンサーやホステスの衣装も必要になるわけだ。これも、まず自前で準備できるって人は少ないだろうから、作るか?買うか?うーん、まだまだ仕事は山積みだなぁ。

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