ダメだ、こりゃ!知りたいのは、猫のトイレやエサの与え方なんかじゃないんだよ。
次回作、猫で書こうって思って買った猫本数々、「ネコ学大図鑑」「猫の学校」「マンガでわかる猫の気持ち」「anan にゃんこ🏠LIVE」どれもこれも違うんだなぁ。もっと野性的で、逞しい、人を人とも思わない猫の本性が知りたいんだ。猫と人間の出会いとか、猫の民俗とか、あるいは、民話とか、人間社会に付かず離れず悠然と生き延びる野良猫たちの生態とか。失敗した。あまりに沢山あるんで、まっ、幾つか手に入れれば、そこそこ情報を得られるだろ、なんて、甘いんだよ。
仕方なく、再度、アマゾンで猫本をチェック、こっちの狙いに沿ったものを追加発注した。その中で一番しっくり来たのが「ねこの秘密」山根明弘著。
もちろん、猫好き人間、でも、飼って喜ぶ、撫でて癒される、なんて軟弱猫派じゃない。玄界灘の小島で群れ暮らす野良猫たちを7年にわたって観察・研究してきたって人なんだ。それも、京大霊長類研の伝統を受け継ぎ個体識別って方法でだ。なんと、200匹もの野良たちすべてに名前を付け、かれらの行動や家族、集団、社会の在り方を見つめてきた。時には48時間の密着観察、一瞬も眠らず、ひたすら猫の後を追い、行動を記録するなんて、とんでもない荒業を駆使しつつ。
猫の祖先、家畜化の歴史、猫の魅力の原点、猫の一生、なんかを、可愛い、可愛いのべたべた頬ずりではなく、研究者の猫愛を基盤にしつつ、客観的に、幅広く伝えてくれている。別に家飼いを否定しているわけじゃないが、地域の中を猫が自由きままに暮らしている、そんな地域猫の可能性を願っている。たとえ、厳しい環境にあって寿命は短くなるとしても、それが猫の一番美しい姿じゃないのかと。
そう、それなんだよ。そこんところが聞きたかったんだ。自由で気まぐれで、誰にもおもねらない。厳しい環境を避けて通らず、安易な妥協を排して我が道を行く、そんな猫の気位、そこから我々人間も学ぶものがあるんじゃないかってね。
2度目の資料本探しではその他にも、「世界の猫の民話」「猫の日本史」「猫の国語辞典」「世界の野生猫」「犬と猫と人間と」「猫の伝説 116話」お役立ち本が手に入った。しっかり探せば、目的に合ったもの得られたのにね。無駄足踏んでしまった。これだけあれば、なんか書ける世界も浮かんでくることだろう。
って、もう、6月半ばなんだけど!