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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

助っ人、ありがとう!

2024-06-26 16:06:15 | 菜の花座
役者たち、頑張った。
それぞれにいままでの殻を破った役柄にひるまず?挑戦してくれて、見事乗り越えてくれた。

今まで専門家に外注していたダンスも、劇団自賄い、日本舞踊名取のHが精魂傾けて振り付けし全員に指導してくれた。
まったく、何度直されてもナンバ、同じ側の腕と足が同時に前に出る、が癖になってる連中を叩き直してくれたもの。

照明の難しさと面白さを知ったAは何度もプランを書き直し、本番では会館のプロスタッフと堂々と渡り合って、美しく衝撃的な明りを作ってくれた。

以前菜の花座の舞台も踏んだことのあるSが、音響を快く引き受けてくれた。この音出しのタイミングが実にいい。コンマ数秒のタイミングをピタリと突いてくれて、ストレスゼロ!

言うまでもなく、装置作りは鬼の舞監がほとんど一人で仕上げてくれた。パネルは8枚、さらに人が出入り出来る高窓、室内に潜り込める工事用通路?!なんてものまで要望に答えてくれた。

ほんと、スタッフあっての舞台だよな。

で、も一つ、忘れちゃなんないのが、

受付等、表方を引き受けてくれた休団中のメンバー、うはぁぁぁ、たくさん来てるじゃないか!
育休中のメンバーやら、過去団員やら、現在他劇団で腕を磨いている者も。



忘れずに応援に駆けつけてくれるメンバー!ちょっと感動。
みんな菜の花座を大切に思ってくれてるわけだから。
いつまでも仲間として寄って来る菜の花座、それは団員の優しさが大きいのは当然だが、俺が書いた作品がみなを繋いでるってこともあるんだろう。

育休中の団員たち、一度退団した人、君らが戻って来るのを待ってるからね、そこまでは絶対にギブアップせず、死にもせず、へばりついてるからね、頼むぜ!

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笑いの条件は?菜の花座『悪人なおもて』

2024-06-25 15:08:50 | 菜の花座
まっ、ラストは大いに笑ってもらったし、ノリノリの手拍子でダンスも声援受けたから、さらに欲張るなよ!
って、スルーしちまってもいいんだ、シーン2の、笑いなし期待感じられず問題。

だがなぁ、ここのやり取りはかなり気持ちぶち込んで書いたし、演出、演技指導もぎりぎり突っ込んだんだ。
滑ったとなると、真正面から受け止めにゃならんのよ。

キャラ作りが過激に過ぎたか?



喜びのあまりスキップしたり、歌ったりして、媚びへつらいのはじけ振りを徹底した、あれがまずかったか?



歌、下手なのに、多過ぎたからか?4曲すべて音程狂ってたしなぁ

いかんいかん役者に責任押っ付けちゃなんねえぞ。熱演したんだから、目一杯コメディ役者目指したんだから。
もっと本質的な落ち度があったに違いない、そこしっかり納得しておかないと。

一つは、昨日も書いたことだが、悪口、嘲りは伝聞じゃダメだってこと。舞台に笑いのめす相手が目の前にいないとみる側の爆笑、苦笑、嘲笑スイッチ入らないってことだ。
居眠り議員の度を超す実態も、エッフェル塔研修も、ヌードダンサー口移しチップも、



緊縛プレーも、中条の持ち歌『ウソ』の披露も、赤ベンツ不倫も、裏金ガッポも、政治資金規正法改正の笊さ加減も、スピード今井絵里子の手話質問も、言葉で伝えるだけじゃ笑いを引き出せないってこと。

で、思い付くのは、裏金はともかく、それ以外のつっ込みネタ、知らない観客多かったのかもしれん、ってことだ。
国会や議員たちの滑稽なふるまいや信じられない出来事なんか、ネット民にゃ常識中の共通知識なんだが、
テレビ、中でもNHKや新聞からしか情報得ていない非デジタル市民にゃ、なんのこと?赤ベンツ不倫って、それなに?勤務実態なしの秘書給与の横領って誰がやったの?えっ、中条きよし、議場で歌ったの?って、お初の話題ばっかじゃなかったのかねぇ。

笑いって、仕掛ける者と受け手とが一緒の認識に立たないと、成立しないものだものねぇ。少なくとも風刺の笑いはそうだ。嘲る相手、つまり、共同の敵が存在して、いじる行為が共有されていないとダメなんだ。

情報取得の隔たり、これ深刻な問題だなぁ。芝居にとっても、どこまでを分かったこととして書くのか、よくよく吟味しなけりゃならない時代になったてことさ。
作品だけのことなら、まっ、通じなかったねぇ、で済むが、これが世の中の政治を左右する場面となると、大きな問題だ。

ほら、小池百合子の学歴詐称問題とか、殺処分ゼロ達成の誤魔化しとか、震災時の朝鮮人虐殺に対する歴史改竄問題なんてのも、知らない人たち多いんじゃないかね。

ねっ、ヤバいよね。情報はすべての人が自由に手に入れられる、これ民主主義の根幹だからね。

って、ことで、うーん、次回以降、風刺芝居はよほど巧みな仕掛けを準備して作らなけりゃなんねえってことだ、俺の手に負えるかな?

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裏切り成功!菜の花座『悪人なおもて』

2024-06-24 17:51:23 | 菜の花座
なんだ?この静まりようは。

暗闇の中、黒装束3人の女、一人は扉を開け、二人目は高窓を乗り越えて、三人目はなんと配管工事用扉から、それぞれ登場し、事務所を探る、こんな滑り出し、スリリングな幕開け、のはずなんだが?

続くシーン2じゃ、不慮の死を遂げた国会議員の未亡人に秘書があの手この手で出馬を促す光景。
渋る夫人に秘書が繰り出すお気楽議員生活のあれやこれや、居眠り議員あり、質問で持ち歌披露の元歌手あり、元アイドルの手話アピールあり、エッフェル姉さんの話題もあれば、赤ベンツ不倫、秘書給与不正受給、一方で手厚い議員の特権と報酬。当然裏金問題も政治資金規正法っていう旬の話題も盛り込んで、秘書役の役者大奮闘!



勝負所なのに!

えっ、うけないの?

ヤバいぞ、ここで一気に笑いの渦を巻き起こして、一気に中段のミステリー仕立てになだれ込もうって算段だったのに。滑ったか?躓いたか?

役者たちは1週間前とは打って変わって、スリリングな緊張感を醸し出している。うーん、菜の花座の役者も上手くなったもんだ、ってここで満足してちゃだめなのよ。

無難にそつなく演じていよいよ後半。おっ、なんか空気が和んで来たぜ。パワハラセクハラ上等の地元政治家とか、愛人まがいの秘書とか、利権にまとわりつく土建屋後援会長とか、悪人が大手を振るって舞台を仕切り始めたからか?



そうか!嘲笑で笑いのめすためには、目の前に悪い奴らが必要なんだ。伝聞をいかに面白おかしくしゃべって見たって、笑いを引き起こすスターターにはならんってことなんだ、うん、勉強になった。

後継指名を得るべく必死で画策していた秘書も、権謀上手の腹黒政治家に足元をすくわれて、残る一手は媚びへつらいのみ、ここで一気に、敵の姿が定まった。



と、なると、取り残された女たちはどう挽回するの?

ここで最初のどんでん返し。表向きの政治資金は腹黒政治家に持ち逃げされたが、どっこい官房機密費からの裏金3000万円は、現金で隠してあった!

この願ってもない大金をどう使う?

夫人の意思は、ガールズハブ!女たちによる、女たちのための、憩いの場、英気を養い、社会に出撃する拠点を作ろうというもの。盛り上がる女4人、高級フランスワインで乾杯。



高揚した気分で踊り始める、曲はK-POP『クイーンカード』妖しく盛り上がる。

お客さんよくわかってる。菜の花座の大団円は、こうだよ、こうでなくっちや。どんなに酷い展開でも最後はほんわか幸せムード。拍手に芝居のジエンドを共に祝う暖かさが溢れた。

その瞬間!

二度目のどんでん返し!作ってあったんだぜ。

なぜか、金の臭いを嗅ぎつけたパワハラ被害の運転手が突如登場。金を奪う。それをきっかけに、今までの協力体制はあっという間に崩壊。女たちも入り乱れての欲望全開の争奪戦が始まる。



そして、最後は狂った運転手が金をばら撒き、それに群がる女たちの右往左往の見苦しさで暗転する。



どうだ、これは思ってもみない結末だったろ。完全にお馴染みさんの思惑をひっくり返してやったぜ。
しかも、その裏切りに、観客も大喝采!
よしっ、よしっ!

菜の花座らしさを手玉に取った圧巻の終末?

騙され、引き回されたご贔屓さん方も、心地によく拍手を送ってくれていた。

ということで、終わりよければすべてよし!

気持ちよく打ち上げの酒飲むぜ!

あっ、俺、車だからのからノンアルで乾杯だった、残念。




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いかん!頭が回転せん

2024-06-23 07:47:23 | 菜の花座
装置と道具の運搬に頭と体の8割がた使ったろ、そのあと装置の建て込み、わぁ、もう限界突破だぜぇ!

疲れを騙くらかすのに、飲み物頻繁!チョコレート70もひっきりなし。
それでもまつわりつく疲労の重装備!

いかん、メンバーに掛ける言葉が刺々しくなってきたぞ、年寄りばっかなんだから。優しくな、穏やかに!

救いは装置が簡略なことと、仕込みに2日もとって余裕たっぷりなことだな。
いいのいいの、今日中に色作り終わりゃいいんだから、ってこのゆとり。

って、ことで照明の当たり合わせが終わって4時半、遅っ。まっ、短い作品だし、色物シーンは少ないから、3時間ありゃ終わるさ。

そうか、珍しく最年少・若手1が朝から出て来てる。だったら、役者一途だった彼女にもフェーダーの上げ下げくらいは知っておいてもらおうか、じゃ一緒に調光室へ、って、セクハラじゃないからな、二人きりになったからって。

最初は、偉そうに教え諭していたんだが、やっぱり若さ、たしかに優秀、色作り始まったら、若手1、めちゃめちゃフェーダー覚えてやがんの!
って言うより、こっちは夕暮れ黄昏脳で、まったく頭脳回転せず、どのフェーダーでどの明かりが点くかもおぼろおぼろの霞の彼方。前も後ろも上手も下もも、ピンと来ない、やたら構わずフェーダーを上げ下げする体たらく。

あっ、認知症てのはこうやって脳の解像力が弱まって、理解力が遠のいていくんだ、きっと。恐ろしい!

と、不安に慄きつつも、まっ、ここは若いむ者に花を持たせて、って、全部、おんぶにだっこじゃねえかよ。

フェーダーの選択はお任せして、舞台の明かりをあれこれケチつけることで存在感を示す、って、これ役に立たなくなった上役の典型だな。

なんとか4時間かかって、ようやく照明完了。



待たせに待たせた役者たちに舞台を明け渡してみたら、これがまた疲労困憊でミミズののたうち、それは言い過ぎだが、ついつい声を荒げてしまった。

大丈夫かい?あと一日で形勢逆転、一発勝利と行けるのか?わぁ、もう絶望だぜぇぇぇぇ!





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装置積み込みは頭の体操!

2024-06-22 07:55:19 | 菜の花座
いつもながら、多いぞ装置に道具類。
それも事務机とか特大応接セットとか嵩張るものばかり。



これにさらに壁パネるが8枚!しかも外に電柱あり。

調子こいて窓から電柱よじ登って侵入、なんて小癪な設定作るから、もう。イントレとか足場のロッカーとか。

運搬には2トントラックと軽トラ各一台。
無理だろどう見たって、2回に分けて運ぶしかないぞ、との声が支配的、っていうより反対派は俺一人!
 
もう、ここは意地だぜ。絶対1回で積んでやる。

積み込みのコツは、パネルを両側に立てて中を机とかかさ張るもので埋める。こうすれば、丈の高いパネルも倒れることなく運搬できる、これに尽きる。
ただ、今回はその他の規格外品が多過ぎた。



イントレとか、椅子6脚とか、バカでかい応接セットとか。

さぁさぁ、どう積みむの?いや、これほんと頭の体操!

積み込むほどに、こりゃ不可能って声も高まってきて、2度で運ぼうとの提案もそっちこっちで上がってきたが、なんの、

積み込み達人としちゃ、頑として認めるわけにゃいかない。考える!工夫する!常識にとらわれない!なんとかする!諦めない!

決め手はこれだな、諦めたら終わりよ。

人生とまったく同じだなぁ、ダメだと思ったところで道は閉ざされるのさ。

最後の難関は、枠組み付きドアパネル!嫌な奴が残っちまったぜぇ。
パネル類と別の場所に置いてあったからなぁ、つい見過ごしちまったんだ。

うーん、どうする?
ここで発想の転換!ソファとロッカーとの隙間に上から落としめ!

借りもののソファ汚さぬように毛布を敷き詰めて4人掛かりでドアパネルを突っ込めた。



残りは椅子だけ。これらは団員の車に積んで、一件落着!

お見事!あっ、もうこれで1日の仕事は終わったぜ。

なに?この後、建て込みして、照明作りするってか?!




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