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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

山形公益大賞受賞って言ってもいいのかな?

2011-09-27 22:22:53 | 地域文化

 もう公にしてもいいのかどうか?授賞式と、グランプリを決めるための発表会は今度の日曜日、山形市の遊学館である。でも、受賞そのものは決まってるんだよね。秘密にしとけとも言われてないから、いいのかな?

 今回の受賞は演歌ショーでいただいた。県内で5団体、置賜からはただ一つ、名誉なことだ。演歌舞踊やコントを持って、一生懸命老人介護施設や老人クラブを回った活動を評価していただいた。

 受賞の短評には、高齢化社会の課題に向き合った活動だとか、難しい異世代間の交流に取り組んだとか、地域の課題を見据えた活動だとか、お年寄り向けの工夫があるとか、過分なお褒めの言葉をいただいた。

 中には、置農の元気を引っ張ってきた演劇部とか、ぜひ、山形駅前ヤマコウビルの交流広場で発表してほしいなどというものまであった。山形市での公演はこちらとしても願うところだ。ただし、交通手段さえあればね。

 いただくのはいいんだけど、2日にはグランプリ賭けてのプレゼン合戦がある。このプレゼンの準備が一週間掛けてようやく終わったんだ。当日演歌ショーやったらいいじゃない、って声は当然聞こえてくる。でも、残念ながらその日は米沢で子どもミュージカルの公演が既に入っていた。だから、2、3年生は全員、公演に出向く。当然だ、演劇部なんだもの、公演こそ命!

 じゃあプレゼンどうするの?そこは抜かりはない。プレゼン向きの部長を役から外して、山形プレゼンチームのリーダーにし、それに1年生男子3人を組み合わせた。部長が原稿を読む。1年生の一人がパソコンを操作する。じゃ、残りの二人は?

 踊らせるよ、『柔』。なに?!1年生を????

 ご心配なく!全部なんて踊らせはしない。30秒ほど踊ったところで、部長が飛び出してきて、ダメダメ!あんたたち下手!踊らせなきゃよかった!って言いながら、本体は公演中ってことをアピールするって仕掛けだ。

 できれば、このギャグで笑いをとってさらりとプレゼンに入っていければってのが作戦だ。プレゼンの方は、演劇部の活動と演歌ショーを紹介し、その活動が世代の架け橋になていることと、地域との絆を強めたことを強調している。それと、この活動はお年寄りに元気を与えるところか、部員達こそ、自信と優しさをいただいたんだってことを述べて、最後は地域に飛び出すことの大切さをアピールして終わるって筋立てだ。

 今回は村山農業高校の又新連とか山大のグループとか強敵も多いようなので、グランプリは無理かもしれない。まだ活動初めて3年目だしね。まだまだ実績不足だ。でも、それはそれでいい。ボランティアだからね。そっとやって喜んでもらえて、自分たちも納得できれば、それでいい。県民の皆さんに少しでも知ってもらえたら、もう十分。さらに山形駅前でもできれば、それ以上望みはない。

 なーーーんて、言いながら、プレゼン、かなり力はいっちゃったんだよなぁ。

今日の動画アップは『漂流』のラストシーン「詠唱」だ。アカペラで歌っている。難しい。震災で亡くなった方達、行方不明の人たちへの挽歌だ。ぜひ、見てほしい。

http://www.youtube.com/watch?v=9P5BZsIjiD8

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迎える心包む心

2011-09-23 20:27:56 | 地域文化

 玄関を入ると入り口正面のパネルに見たようなカラーページ。ありゃ、置農演劇部のホームページのコピーじゃないか。それも昨日顧問Nがやっとのことで、おっとやっとのことは

余分、アップした2011年活動最初のページだ。地区大会最優秀となった『漂流』の特集だ。

 さらには昨年の活動のページもコピーして張り出されている。ご挨拶をして公演会場に入るとそこにも2面の掲示板に一面の演劇部活動紹介。見せていただいた今日のプログラムにも丁寧に置農演劇部の紹介がなされている。

 公演の時はいつだって主催のみなさんからは気配り心配りをいただいているが、今日ほど徹底しているのは初めてだ。申し込みをいただいたのも早かったし、その後何度も打ち合わせや問い合わせをいただいていた。なのに、つい忙しさにかまけて、要望のあった公演チラシも送らずじまいだった。改めて、申し訳なく恥ずかしい思いがした。

 米沢市松川コミュニティセンター、7月にオープンした真新しい施設だ。子どもの遊びスペースもあり、和室もあり、調理実習室もあり、2階にはまだまだ様々工夫が凝らされているようだ。そうそう、エレベーターもあるっ小耳にはさんだぞ。この施設に賭けた意気込みがよく伝わってくる。

 施設ばかりじゃない。職員の方達の気合いが凄い。このセンターが地域活動の核になるようにとはりきっている気持ちがびしびしと伝わってきた。そして、今回の公演は、これからの盛りだくさんの主催行事の出発点に位置づけられているようだった。こりゃしっかりやらなくちゃ!

 久しぶりにコントも二本、演歌舞踊もお祭りダンスも持ちネタすべて出してのフルステージ(1時間35分)だった。観客は地域のお年寄りを中心に5,60名。遊びに来ていた子どもたちも何人かいた。

 はじめはやや硬い反応で、うーん、イマイチ乗りわるいか?って感じていたが、一曲ごとに『夢芝居』の楽しみ方がわかってきたようで、中間のコントあたりでは大爆笑の連続となった。そして、お祭りダンスの数々。最上川舟歌ヒップポップ、愛ダンス、お祭りマンボと続くともう大歓声。とてもお年寄りとは思えない盛り上がり方だった。そう、どっかのアイドルグループのコンサートみたい、ちょっとオーバー!いえ、大いにオーバー!!でも、手を頭上に掲げての拍手ってお年寄りではあまり見かけないよなぁ。歓声もおじさん、おばさんのかけ声とはちがうんだもの。生徒たちは気分良さそうだった。

 そりゃそうだよ。こんなに喜んでもらえて、拍手もらえて、声かけてもらえて、感謝してもらえて、励ましてもらえて。よくよく見れば、いや、よく見なくたってそれほど上手いって舞台じゃない。はっきり言って、もう少しなんとかなんないか?ってのが僕の感想なんだが、この感動プレゼントはいったいなんなんだ?

 若さ!そして、心のつながり!ってことなんだろうな。世間一般じゃ、年寄り?ふん!って高校生が多い中で、休みをつぶし精一杯、演じ踊る高校生。しかもその出し物はお年寄りに楽しんでもらいたいと準備したもの。その心遣いが演じる者と見る者の気持ちを一つにつなぐのだろう。

 部員達よ、君たちこそ幸せなんだよ。こんな心の温まる時間も持てたってこと感謝しなくちゃならない。精一杯相手を思って迎え、それに心を込めて答える。こういう持てなしの相互交流の気持ちを大切にしていこう。って話しを終わった後のミーティングでした。

 地域に出ること、地域とつながること、高校生にとってこれ以上に大切なことってあるか?

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またまたまたアップしました。よろしく!『漂流』のコミカルシーンです。http://www.youtube.com/watch?v=CBLHrGnDutY

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大会終われば演歌ショー

2011-09-19 14:46:02 | 地域文化

 大会の翌日に公演って非常識だろ。まっ、そうだよな。これまで1ヶ月近くまったく休み無しできたんだし、演歌ショーの稽古だってしばらくしていないし。それに、大会で負けたりしたらどうすんの?ずたぼろの心で笑顔振りまいて演歌ショーってそりゃ酷ってもんだ。非常識だわな、たしかに。

 でも、敬老の日とあっちゃ、引き受けないわけにいかんよね。お年寄りのための演歌ショー『夢芝居』なんだから。早い者勝ちってことで、今日は米沢市田沢のコミュニティセンターに行ったが、その後数カ所の申し込みをお断りしているんだ。要望の多いこの日ばかりはやらないわけにはいかない。

 9時半からやってほしいってことだったので、朝7時集合、グーグルの地図が不正確で、迷う者続出。一人なんか2時間近くもさまよって米沢の南の果てまでいっちまった。どうして?この生徒を途中まで迎えにいったり、狭い会場の出はけを確認したり、さらには明日就職試験の生徒の面接指導を顧問Mにお願いしたりと久しぶりの右往左往だった。

 公演の方は、田沢の部員が二人もいたこともあって終始和気藹々、大いに盛り上がったものになった。公演後会食がるとのことで、1時間とはしょった内容で、コントは1本、踊りも4曲ほど間引きした。

 前回の経験を生かして、終了直後には握手大作戦をやってみた。これ、やっぱり好評だったなぁ。手を握り合う、肌を触れあうって、大切なんだよ。お年寄りは高校生の若さを吸い取り、高校生はお年寄りの年輪や知恵をいただく。握手、握手で公演は幕を閉じた。

次回演歌ショーは9月23日(金)米沢市松川コミュニティセンターだ。また暖かいふれ合いに出会えることだろう。

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菜の花座近況

2011-09-06 21:31:25 | 地域文化

 菜の花座、現在、何もしていません。

 いつもなら12月公演の稽古に入る頃なのにね。稽古はおろか作品も決まっていない。

 理由は、公演を年明けに延期したこと。置農演劇部が忙し過ぎるんだよ。まず、東北大会に出る気満々でしょ。そのためもあって12月始めにプラザ演劇祭で『漂流』を上演させてもらうでしょ。それらが終わると今度は子どもミュージカルの東京公演があって、それが町田の小学校三校の他に杉並区で一般向けの公演も決まってしまっている。このほかに全国市町村会の行事に出演なんて話しもあったりして、もうとても菜の花座の公演を打てる状態じゃないってことで、延期!

 せめて年明けにもって考えていたら、1月はプラザで音響施設の改良工事が入って無理、2月は東北学生音楽祭でこれも無理、とどんどん押し詰められて、どうやら3月半ばってことになりそうなんだ。

 となると、まず台本選定も慌てることはない。場合に因ちゃ僕が書くって方法もある、なーんてね。急に落ち着いちまったわけなんだな。お陰で置農の大会に集中できて大助かりなんだけど、それなら11月の町芸文祭でコントなんかでも、ってまたまた仕事の虫がむずむずむず。

 で、決めました。やります。コント。出演は若手女優二人。10分程度の爆笑ものを目指す。できるかい?本当に??やるって決めたんだからできるはず。どういう理屈だ?

 さて何をやったらいいのか?新國劇のパロディなんかとも思ったけど、ここらのお年寄りは国定忠治だとか一本刀土俵入りとかって馴染み薄いみたいだし、童話のパクリじゃ高校生並みだし、うーん、お年寄りに縁があって楽しめるものって、なんだ?

 と、やっぱりなんだかんだ、多忙を引き込んでしまう、どこまで行っても仕事中毒人間なんだよな。

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事実を表現することの難しさ

2011-09-02 00:20:31 | 地域文化

 まただよ、二位惜敗。農業クラブ東北大会。なんか癖になりつつあるなぁ。

 今度はしっかり勝って長崎の全国大会へ、って思ったんだけど、叶わなかった。

 でも、まあ、勝った学校も素晴らしい活動と見事なプレゼンだったから、不平不満はないけど。

 勝負を分けた要因は二つ。大きいのは今年に入ってからの活動の密度の差だ。相手の福島明成は震災で出遅れたものの、精一杯花一杯運動やったのに対して、紅大豆本舗はお弁当プロジェクトとたんぽぽプロジェクトの二本立てだったからね。しかも、今回の発表ではお婆ちゃんとお弁当の方は一切封印したからどうしても今年度の活動が薄手になった。まっ、仕方ない。お弁当プロジェクトはそれはそれで今年度の県大会突破用に取っておきたかったので。

 もう一つはスライド作りの技術かな。こっちはやっぱりやっつけ仕事の感はあったものな。なんたって演劇部大会用の台本書きと重なったから。

 ということで、生徒はおおいに残念がっていたが、僕としては、まっ、そうかな、ってところだ。ただ、惜敗癖は今回でお終いにしないとね。

 さて、他の置農の成績は、意見発表環境の部で最優秀。お見事!三年連続の全国最優秀にまずは一歩大きく踏み出したってことだ。も一人の意見発表、文化生活の部は残念ながら第3位。うーん、良かったんだけどなあ、演劇部の経験を盛り込んだ発表で。

 意見発表では当然のこと、震災からみの発表が目立った。停電で搾乳機が使えず、20頭の乳牛を手絞りした酪農家の息子とか、ヘドロ除去のボランティアに行った経験とか、原発で学校そのものがばらばらなってしまった生徒など、聞いていて胸つまされる話が多かった。

でも、そんな凄まじい経験を聞きながら、何か言葉や表現が上滑りしていくのを感じたのも事実だ。

 彼等一人一人が遭遇した衝撃は間違いなく本物なのだけど、それをいざ伝えるとなるとそれはまた別の局面なんだ。つまり、伝えるべき濃~い経験をしたとしても、それを偽り無く伝えられるかどうかは別のことってことだ。当然って言えば当然なんだ。人は事実の重さにひれ伏す。ても、それが表現行為としてあらわれる時、事実の重さは逆に足かせになる。事実の前でどんな言葉も表現行為もすくんでしまうからだ。今回の高校生は果敢にその難題に挑戦した。ただ、残念ながら現実は彼等の表現の力量を超えていた、ってこういうことなんだろう。

 振り返って、置農演劇部の『漂流』はどうなのか。まさに僕も含めて演劇部の表現者としての力が問われてるってことだ。圧倒的な喪失感、膨大な悲しみに拮抗することなど出来るはずもない。とすれば、目指すのはそれらしい嘘に堕さぬこと。真実の一片でもつかめるよう感覚を研ぎ澄ませていくしかないだろう。技量を超えた集中・同化、その演技への還流、困難な作業がいよいよ始まる。

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