泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

今日も江ノ島へ

2007-06-21 22:38:08 | 丹下一の泡盛日記
 今日も野暮用で江ノ島へ。午後の日差しの中、湘南の海沿いに車を走らせていると「けっこういい生活してるじゃん」という気持ちになってくるね。

 江ノ島に最初に来たのは高校生の頃。バンクーバーで一緒だった人たちと鎌倉~江ノ電~江ノ島。お決まりのコース。
 ここ数年は、プレイバッカーズの合宿はもちろん、友人が来るとまず連れてくる。島の反対側まで歩くと、また新鮮な世界が広がっている。

 今日は、ちょっと裏道を歩いて所要の先へ。この裏道は香港の長州島を思い出させる。
 長州島は香港の中環=セントラルからフェリーで1時間。香港の人たちが遊びに行く島。香港が英国に植民地にされるまでは、この島の港が香港のような中継基地の役を果たしていた。
 今は香港の、若いカップルが遊びに来るところになっていて、フェリーが接岸する港には、ホテルの受付がテーブルを置いて客の奪い合いをしている。

 香港の住宅事情をご存知の方はお分かりと思うが、ようするにラブホテル島と言ってもよいところなのだ。
 そんな島に仙台の名優・米澤牛さんを連れて出かけたのは、ラスト・ブリティッシュ香港の97年だからもう10年前。もちろん男二人連れを地元の人たちは変な目で見ていたのはいうまでもない。

 サイクリング用の自転車を借りて島を一周した後、自転車屋から裏道を入ってみた。車も入れないような細い路地の両側は、地元の人のための小さな雑貨屋や魚屋、とてもシャビーな土産屋など。歩いているだけでわくわくする小道。

 それはちょうど午後のお休みの時間で、小道はひっそりとしていたのだが、両側からじゃらじゃらとなじみのある音が聞こえてくる。麻雀である。
 店先でちーぽんやっている人たちもいて、ちょっとひと勝負挑んでみたかったが、踏み出せなかった。今思えば残念である。

 若い頃は外国についてさんざん脅かされていた。そして実際に外国に行ってみると「気がついたらすられていた」なんて話は、新宿育ちの自分にとっては「そりゃあんたが悪い。やられて当たり前」程度のものだった。
 昨年バルセロナの地下鉄で初めてすられそうになった。が、寸止め。あのばあさんに一発かましておくべきだったかも。

 今なら、麻雀世界にずいと踏み込んでいくのだが、当時はやっぱりまだまだ小僧だった。

 ううむ、旅心が高まっているのかもしれない。知らない町をさまよってみたい。知らない文化に囲まれてみたい。
 
コメント
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