泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

小朝をみる

2007-08-30 00:05:50 | 丹下一の泡盛日記
 昨日の職員の発言の件で病院に電話する。主任さんは、自分に権限がないのでかわいそうなくらいの対応。病院の管理責任をどうこうしたのではなく、その方と個人的に話したい旨伝える。
 主任さんから病院の事務長さんに電話が回り、OKがでる。

 午後、会いに行く。無意識にぽろっと出てしまうことがどういうことだか全く理解していない方であった。残念。「悪意があってしたんです」という答のほうがまだましだ。
 アウシュビッツでナチスがユダヤ人をどのように処刑したか。なぜだと思いますか?「人間だと思ってなかったからだと思います」とお答え。それはいつも意識していたことでなく、基本的に人間だと思っていなかったんです。だから無意識に恐ろしいことができた、と話したが通じたかどうか。
 「その瞬間“ああ、悪かった”と思ったんです」ではどうしてすぐにあやまらずに周囲の人と談笑を続けたんですか? 「わかりません」

 そんな砂漠のようなやりとり。ひたすら僕の目をみつめて「申し訳ありませんでした」と言う。それが「誠意」だと思っているんだろう。むしろ攻撃的な気持ちを感じた。病院の患者さんはまっすぐに人の目を見続けられない人もいるからな。
 ただ、患者ではない周囲の者が話をしに行ったことには大きな意味があったようだ。特に被害者の方に。

 夜、関内で小朝の落語をプレイバッカーズのメンバーと観る。すごいスピードだ。とても面白かった。終演後、ビールとワイン。

 さて、これから原稿と雑用。明日は安中に法事に出かけるので、留守を守るスタッフにお願いする仕事を仕込む。
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