泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「捨てた時間」の積み重ね

2017-06-23 09:48:25 | 丹下一の泡盛日記

梅雨の曇り空。
旅でたまった洗濯物を干して出たのだけど。。。

夕方、用意したサンドイッチをぱくつきながら来年上演の「アメリカ」の稽古場へ。
久しぶりの稽古でちょっと調子が狂う(-_-;
若い役者が苦しんで闘っている。
誰でも通る道。
どうしていいかわからずに、口まねするしかなかったり。
それがある時「なあんだ。こういうことか!」といきなり氷解する。
それまでは苦しい水平飛行を続け、もがくしか道はない。
もちろんそれは一生続く。
自分だって同じだ。
1982年に流星舎が解散して、迦樓羅舎を立ち上げて新宿を拠点に演劇活動をしてから18年目の2000年にプレイバッカーズに参加して東京を離れた。
あれから17年。
プレイバックシアターで学んだことは自分の演劇を大きく変えた。
そして、Tama+ projectでは構成演出もしているので、役者の自分に毎回課題を出している。
本当は一番楽なことだけやっている方が演出者としては正当なのではないかとも思う。
それでもやっぱり「俳優の身体」から学ぶことは大きい。
「捨てた時間」の積み重ねについては全てのアーティストが口にする。
だから、こうして延々と続くかのような稽古の時間にチャレンジし続けるのだ。

横浜の港の夜景が美しい。
いいクールダウンになる。
コメント
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