泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

あーでんの森散歩道 観劇日記

2015-04-06 15:13:20 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、江戸馨さん宅での花見の会の宴席で、増留俊樹さんが「Hamlets/ハムレッツ」の事が書かれていますよ、とコピーを渡して下さった。

高木登 観劇日記
http://members2.jcom.home.ne.jp/0132012801/2015/2015_13.html

高木登さんは、シェイクスピア朗読会にも通い続けて下さったシェイクスピア大好きな方。
ご自身たちでも勉強会をされていて、そこに出かけて行って朗読会をさせていただいた事もある。
原文も勉強されている会なので、江戸さんが原文(16世紀の英語)でティターニア、自分が江戸さん訳のオーベロン、なんて場面もやらせていただき、実に楽しい体験になった。
この文章にも励まされる。
ありがとうございました。


お昼ご飯はトマトラーメン。
トマトをミキサーにかけるのが手間だが、美味しくて我が家の定番になりつつある。
今日は隠し味に人参とショウガをすりおろして加え、椎茸を入れた。
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井上さんの「変身」ーー「舞台人」の神髄にふれた

2015-04-06 14:53:32 | 丹下一の泡盛日記
昨日、井上弘久さんの朗読演劇と名づけられた独り舞台、カフカの「変身」を観た。
正確に言うとウッドベースといくつかの音具を使うミュージシャンの吉田水子さんとのデュエットのような。
素晴らしかった。
休憩を挟んで2時間半と長いパフォーマンス。
「朗読」というが原作のことばを(若干のテキストレジはあるものの)すべて覚えて演じた。
「変身」を読んだのは高校生の頃だったが、井上さんの身体を通して紡ぎだされる「ことばたち」を聴きながらどんどん場面を思い出している。
本を読むよりも鮮明に「変身」のことばと世界が身体に迫ってくる。
さすが井上さんだ。

この頃「俳優」に二通りあるような気がしている。
世間で「俳優です」と言うと「いつテレビに出るんですか?」と問われたりするように、カメラの前で演技する「俳優」がいる。
周りを様々な機械に囲まれている。
アップになったり引きになったり、機械に「助けられて」場面を創る仕事。
もちろん技術も含めて大変な仕事だと思う。
そして、舞台俳優/役者という、人前に身体だけで立って時間を紡ぎだす「俳優」。
この両者は全く別の作業に思えるようになってきた。
ただ、最近の若い「舞台俳優」たちはなんだか専門職のようになっていて、照明や音響、大道具の体験がなかったりして驚く。
井上さんのように様々な事を体験、経験して来た人と区別したいとも思うくらいだ。
総合的に、そして全身で「演劇」と向かい合っている井上さんのような人は、舞台人とか演劇人、と呼べばいいのだろうか。
そういえば芥正彦さんは「演劇家」と自称していたっけ。
たんに「俳優」と言いたくない。
そんな舞台人の神髄を見せていただいた公演だった。



その後、江戸馨さんのお宅へ。
恒例の花見の会。
着いたのがだいぶ夜遅くだったので一人で公園で夜桜見物。
「江戸組」の役者たちに夫の作家・奥泉光さんも加わりわいわいと楽しい時間だった。
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