泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

朗読「桜の森の満開の下」再び

2015-04-27 00:40:30 | 丹下一の泡盛日記
今日は朝からホールでお仕事。
連日の疲れも溜まっているのだけど「お仕事」はありがたい。
今日はピアノの発表会なので、具体的にやるべきことをさくさく進めていくだけの時間だからだ。
このピアノ教室の先生は、小柄な身体に子どもたちへの愛情が溢れている。
そして、物静かな中に筋が一本通っているような品格が感じられる。
こんな教室でピアノを習っていたらどんな風になっていたかなあ。
どこかの酒場でピアノ弾いて、夜は数時間かけて自宅に戻る毎日(そりゃあエリックさんだ)だったろうか。。。

食欲がやばい。
胃はもういらないと言っているのに、多分、心のバランスが崩れている。
きちんとしたご飯食べないといかんなあ、と、晩ご飯はゴーヤともやしを炒めて、玄米でシラス丼。酒は抜く。

明日は絵空箱で松川真澄さんと「桜の森の満開の下」。
もう30年も読んでいるのだけど、やっぱりすごい本だ。
そして、「虚空」というか「虚無」が迫ってくるような夜。
10代の頃、あちらこちらの山を一人で歩いていた時に出会った「風たち」がうわんと蘇ってくる。
そして、演出をしていると32年前に岸田理生さんが書いた老婆の独り語り、という台本の深さ、凄さがしみじみとわかる。
もちろん安吾の原作あってのことだけど「小説」に対する「戯曲」として並立している。
なので安易なテキストレジは一切していない。
明日が楽しみだ。
コメント
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